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Mr.Childrenと共に青春を歩みたかった

初めての台湾公演で見たミスチルの「初めて」

「Mr.Childrenと共に青春時代を歩みたかった」そう思ったことが何度もある。

音楽番組に出てるミスチルを楽しみに早く家に帰り、徐々に大きくなるライブ会場にメンバーと一緒にワクワクして、学生時代の恋人とCDを貸し合う…そんな青春時代を過ごしてみたかった、と。

Mr.Children、誰もが知る日本を代表するアーティスト。

ミスチルが世に出てきた当時は、メジャーデビューという言い方が存在していたのかはわからないが、メジャーデビュー28周年、結成で言えば31年にも及ぶ。

そう、私が生まれたときはすでにこの世に作品を出していて「Mr.Children」として存在していた。

音楽好きの両親がドライブのときに掛けていた曲をMr.Childrenという人達が歌っていると認識したときには、初めてのミリオン達成も、初めての東京ドームも経験していて、ミスチルの「初めて」の感動は共有できなかった。

私が初めてライブを見たのは、親が当選したチケットを奪い取って行った超満員のスタジアム。
4人でこんな人数の人を感動させられるなんて…とただただ感激したのを覚えてる。

私が知ってるミスチルはいつもトップだった。

そんな私の元に飛び込んできたニュース「Mr.Children、初めての海外公演」

初めて、の、海外…???

1番に思ったことはミスチルに「初めて」なんてあるんだという疑問と、これを逃したら一生ミスチルの大きな出来事での「初めて」に出会えないのではないかということ。

しかし、海外。

「重力と呼吸」ツアーの延長で行う台湾公演。
東京公演に既に行っていた自分にとってはハードルが高かった。

悩んで1回は諦めたものの、桜井さんが台湾公演に向けたメッセージを見たときに、咄嗟に飛行機を探していた。

『いつの日か、僕らのとある曲の景色は台湾なのだと言えるように。』(桜井和寿)

自分でもあの咄嗟の行動はなぜかわからなかったが、行かないと一生後悔するとこのメッセージを見て思った。
多分、桜井さんが言う「とある曲の景色」の中に自分もいたかったのだと思う。

行くのは決めたものの、1つ不安があった。
日本を代表するミスチルとはいえ海外。
1万人以上のキャパを2日間…会場がスカスカならどうしよう…と。
そして、どうせ日本人ばかりだろうとも思っていた。

そんな想いで迎えたライブ当日。

会場で日本語があまり聞こえないことにまず驚いた。
半分以上が台湾の方のようだった。

すごい……さすがミスチル………

開演前から感動していたら、イントロが流れ、メンバーが登場する度に地鳴りがするほどの歓声に包まれる。

すごい熱量……とひたすら圧倒されていた。
 

1曲目は日本の公演と同じ「SINGLES」
桜井さんが歌い出すと両手を上げて、手拍子をしたり、歌ったりしている。

「音楽を楽しむ」と言うことはこういうことかと思い出させてくれるほど、観客が自由に楽しんでいるのが印象的だった。

中盤「台北の皆さんにこの曲を贈ります」と、日本公演ではなかった「抱きしめたい」を披露。

なんて名曲なんだろうと聴き入り、ミスチルが今ここに存在してくれてることに思わず感謝した。

MCでは「タージャーハオ!」と桜井さんが挨拶すると「フゥー!!」とまた大歓声が起きる。

本当にすごい…!私はあと何度「すごい」と思うんだろうと自分で笑ってしまうほど、観客の熱がすごい。

日本で何度とミスチルのライブを見たけど、ここまで感情を露わにしてライブを楽しんでいる観客を見たのは初めてかもしれないと思った。

そして、 それと連動するようにメンバーのテンションもいつもより高いような気がした。

また観客も、後半になるにつれて更にテンションが上がっていく。

最後の曲になると本当に残念そうな声で歓声が上がる。
メロディが美しく歌詞が深い曲「皮膚呼吸」を披露。

どこからか、すすり泣く声が聞こえてハッとした。
歌詞は伝わっているのだろうか…?と。

でも多分そんなことはどうでもよくて、音楽を楽しむこと、そして音楽は国境を越えるとはこう言うことなんだろうな、と感じた。そう思えば思うほどに私も涙が止まらなくなった。

アンコールではまた大歓声が起き、満面の笑みでメンバーが登場。

桜井さんは何度も何度も「ありがとう」「シェイシェイ」と口にして「台湾にまた来たい」「I LOVE TAIPEI」などと言っていた。

ああ、好きだ。

最後に「終わりなき旅」
イントロが始まると同時にまた大歓声が響き、最後の歌詞「終わりなき旅~!」と桜井さんが歌うと、続けて会場が揺れるんじゃないかと思うほどの「終わりなき旅~~!!」の大合唱。

そして桜井さんが叫ぶと大拍手と大歓声。

圧巻だった。もう鳥肌が止まらなかった。
会場が一つになると言うのを目の当たりにした。それも海外で。

メンバー全員がこれがMr.Childrenなんだと、歌で、ライブで、伝えているように見えた。
音楽で国境は超えられる。ミスチルが全身全霊で教えてくれた。

ああ、本当にミスチルが大好きだ、と心から思い涙が止まらなかった。

初の海外公演で、正直スカスカじゃないかと日本人ばかりだろうと思っていたことを全力で謝りたい。
聞くと、本公演は台湾人でも入手困難だったようだ。

ミスチルを好きなことを、日本にミスチルというアーティストがいることを何故か私が誇らしく思い、日本に戻ってきてからも思い出して何度か泣いた。

1年経った今でも、昨日のことのように脳裏に焼き付いている。

昨年、いや人生を振り返ったとき確実に「2019年2月1日 重力と呼吸 台湾公演」が私に与えてくれた影響は大きいと思う。

それと同時に「Mr.Childrenと青春時代を一緒に過ごしたかった。」そんなことは今はもう思わないし、そんなことを思っていたなんて申し訳ない気持ちでいっぱいだった。

このツアーのタイトルと同じ、アルバム「重力と呼吸」を3年4ヶ月ぶりに発売したときの桜井さんの言葉をふと思い出した。

「“Mr.Childrenを聴いて音楽をはじめました。”
そんな風に話してくれる若手ミュージシャンに出逢うことがあります。それはとっても嬉しいことなんだけど、すこし複雑な気持ちになります。
僕らもまだまだ目指すものがあるし、今も強い憧れを持って音楽と向き合っているから。」(桜井和寿)

勝手に「大御所」にしてしまっていたのは私だ。
ミスチルは現在も記録を更新し続けて一緒に歩んでいる、「初めて」を共有できなくても私の青春のそばにはいつもミスチルがいたじゃないか。

これからも進化していくミスチルが本当に楽しみだ。

次のライブは両親と一緒に行こう。あのときチケットを奪い取ったこと、今も根に持っている両親と共に。

そして、いつか、自分の家族が出来たら一緒にミスチルのライブを見に行きたい。

青春をありがとう、Mr.Children。

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