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君と見る未来

JO1の始まりに寄せて

随分長く歩いてきたもんだなあと振り返ってみたものの、彼らが1歩目を踏み出した場所からはまだそこまで遠ざかってはいなかった。ただ、歩んできた道のりはやっぱり険しかったみたいだった。
もう一度前を向いてみると、笑ってしまうくらいスコンと抜けた青空が拡がっていた。
彼らは今、一体どんな気持ちなのだろう。
 

《JO1》という生まれたばかりのアイドルがいる。
サバイバル形式のオーディション番組※1で勝ち上がり、101人の中からデビューという夢を掴んだ11人の男の子たちだ。番組では定期的に視聴者の投票によって順位が決められ、ボーダーライン以下の練習生※2たちはオーディションから否応なしに削ぎ落とされていくという、なんともまあ、エンターテインメントとするには残酷なシステムだった。視聴者の私でさえ投票するたび・順位発表を見るたび胸が痛んだのだから、当事者の彼らの気持ちなんて想像しただけで気絶しそうになる。

さて、そんなオーディション番組が始まったのは昨年の9月の末だった。だからここまでは半年経つか経たないかくらいのものだ。
ということは、番組の最終回でJO1となった11人は、半年で夢を掴み、あっという間にアイドルとしてステージに立つことになったのだ。

そんな11人の初ステージが、「JO1 1ST FANMEETING」だった。
私はそこで、これからの最高な未来を予感させる、JO1の始まりを目撃することとなった。

というのも、オーディション番組が始まったころ、多くの練習生は素人同然だった。たまに歌が上手かったりダンスが上手かったり、中にはデビューの経験がある練習生もいたが、それでもやっぱり彼らは初々しかったし、ステージの上でどんな顔をしていいかわからなくなっている様子さえ感じられた。まあ、お世辞にも「アイドル」とは呼びがたい状態だった。

けれどファンミーティングで私たちの前に姿を現したJO1のメンバーは、「アイドル」だった。
1人1人が魅力的なキャラクターとなり、お互いを思いやり支え合うチームワークも感じさせた。
もちろん、パフォーマンスも堂々としたものだった。番組の最終回でJO1のメンバーに選ばれたのは元からダンスが上手い子が多かったけれど、それでもうんとレベルアップしていた。心配されていた歌も、ファンの不安をひっくり返して粉々にするくらい素敵だった。ステージの上で戸惑っていたいつかの男の子たちは、もういなかった。

彼らは今まで「アイドル」として完成するためにどんなに努力をしたことだろう。想像を絶するほどの努力があったことは明白で、それでも生まれたときからそうやって歌って踊れたような錯覚を起こしてしまうくらい涼しい顔をしていた。彼らは、アイドルはやっぱりすごい。
 

オーディション番組のテーマ曲「ツカメ~It’s Coming~」。
この曲は「僕を頂上(トップ)へ 連れてって」という歌詞で締めくくられる。その言葉通り、彼らはどんなに才能があっても実力があってもその手を握ってトップへ引っ張り上げてくれるファンがいなければ、その夢をかなえられないまま脱落するほかなかった。
ファンミーティングの最後に、彼らはたいへんに真面目な顔でファンへの感謝を語っていたけれど、それは置かれていた状況を考えると、きっと心からの言葉だったのだと思う。

そして今度は、彼らがファンに握られていた手を握り返して、さらなる高みへ連れて行く番になったのだろう。
私たちは彼らに手を引かれ、明るく素晴らしい彼らの未来を目撃するのだ。

3月4日に発売予定のJO1のデビューシングル「PROTOSTAR」リード曲のタイトルは「無限大」。彼らの無限大の未来と可能性を表した曲だという。突きあがるようなメロディが印象的なダンスナンバーである。
実はこの曲、ファンミーティングでお披露目されたのだが、彼らの成長に驚きっぱなしだったものだからそのパフォーマンスをよく覚えていない。(勿体ないことこの上ない。)なんて凄まじい、という印象は脳裏に焼き付いているのだけど。
既にティザー映像が公開されているが(この文章を書いているのは2020年2月4日)、期待に期待を重ねてしまう仕上がりだ。もちろん、ティザー映像の中でも彼らは完璧にアイドルだった。

さらにファンミーティングでは、同シングルに収録される「Running」もお披露目された。
前述した「無限大」と違い、ミディアムテンポでしっとりとした仕上がりだった。いつか海辺で聴きたいと思うような、心の奥に語りかけてくるようなメロディ。歌詞に耳をすませてみると、少し切なくなってしまうけれど、最後に優しく救ってくれる、そんな曲だ。
 

さて、しつこいくらい書いているがこの短期間で彼らはアイドルとして信じられないくらいの成長を遂げ、多くのファンを安心させ、魅了した。
きっとこれからも彼らは「無限大」の可能性で予想以上の未来を描きつづけるのだろう。
そんな彼らを私は目撃し続けたいと願っている。

最後に、無限大の可能性を秘めたJO1の11人を紹介しておく。
・優しい歌声と強靭な筋肉で全てを包むJO1のリーダー、與那城(よなしろ)奨。
・弱冠19歳にして「人生8回目」と言われるほどの落ち着きを見せる金城碧海(すかい)。
・底抜けの明るさでメンバーだけでなくファンを引っ張り魅了する河野純喜。
・不思議な言動と凄まじいステージ映えでファンを惑わせる木全(きまた)翔也。
・すらりとしたスタイルの中に熱い闘志を秘め続ける佐藤景瑚。
・「王子」の呼び名が良く似合う百戦錬磨のプロアイドル、白岩瑠姫(るき)。
・まっすぐな目が印象的な「永遠の反抗期」こと鶴房汐恩(しおん)。
・どこか儚げな見た目から繰り出される力強いダンスと努力を武器に進む大平祥生。
・圧倒的な努力に裏打ちされたパフォーマンスで、多くのファンを虜にした川西拓実。
・番組開始から注目を集めた実力と、それに驕らない人格で練習生からもファンからも支持をされ続けた川尻蓮。
・純朴な見た目から「国民の初恋」と呼ばれセンターを勝ち取った17歳の豆原一成(いっせい)。
 

…さあ、時は満ちた。
刮目せよ。彼らの未来を。
 
 

※1 2019年9月から12月にかけて放送された番組「PRODUCE 101 JAPAN」
※2 番組に出演する男の子たちは「練習生」と呼ばれた

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