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未来へ幸あれ

グッドモーニングアメリカ

音楽文に私が彼らを好きな理由を掲載してもらってから、10日余り経った2019.10.15。グッドモーニングアメリカの活動休止が突然発表された。
その発表と同時に、お店には事前に何の告知もなかった新しいシングル『フルスロットル』が並べられ、活動休止前最後のツアー『また会えるよね』のチケット申込みが始まった。

今回の休止について
『またこの4人でバンドをするための休止』
確かそう言っていた気がする。
暫く何が起こっているのか全く理解できなかった。
最近のライブでは、ボーカル金廣さんの『これからも歌って生きていく。』という覚悟さえ感じていたのに。
何があったのか。どうしてこうなったのか。
結局分かるはずもなく、今ここにある現実を受け入れるしかなかった。
 

  さぁ 夜が明けてく
  風を受けて きっと きっと
  光 射して
  もう迷わないで 前を向いて
  一歩 一歩 近付いてこう
  もう騙さないで 見果てぬ夢
  ずっと ずっと 求めてたい
        ”フルスロットル”
 

活動休止という現実と相反した明るい曲を最後にもってくるあたりが、なんとも彼ららしい。

そして12月には、ツアー終了後にファンクラブイベント”今宵会”の開催が発表された。

あっという間に年も明け、最後のツアーが東京から始まった。

参加した2020.1.24名古屋DIAMOND HALL、翌日1.25梅田CLUB QUATTROは、ただただ愛に溢れた空間だった。
メンバーの『皆をしんみりさせたくない。楽しんでもらいたい。全力を尽くす。』という想いと、見ている人それぞれの寂しさやメンバーへの感謝がひしひしと伝わってくる様だった。

名古屋。
アンコールが終わりメンバーが立ち去った後、会場で流れる彼らの曲に合わせて、観客の大合唱が起こった。会場スタッフも撤退モードで、多分出ては来ないだろうと思っていた。
それでも皆のグドモへの想いをぶつけた合唱は止まず、2曲歌い終わる頃メンバーが照れた感じで笑いながら出てきてくれた。
金廣さんが『本当にどうしようもない人たちですねー。』と観客に微笑みかけた。

そう。1人で乗り越えるには過酷過ぎる哀しみを抱えてしまった時も、グドモの音楽が隣に寄り添ってくれた。彼らに心の拠り所を求めてしまう私は、本当にどうしようもないのかもしれない。
 

  その感情
  隠し仕舞って
  殻に閉じ籠っていた
  何もかもが
  恐くなって
  少し面倒で

  そんな事
  構わず傍で笑って
  あなたは
  無邪気に僕の心
  解してゆく
        ”境界を越えて”
 

そうだ、思い出した。
彼らのライブを初めてライブハウスで見たときもそうだった。
2017.4.16名古屋CLUB QUATTRO
その日もアンコール後、観客の拍手が鳴り止まなかった。スタッフが手を横に振る仕草で終わりを悟り、出口に向かってフロアから上がった瞬間、再び大きな歓声が上がったことを。
振り返った私の目に映った彼らは優しく弾けるような笑顔で立っていた。そして、そのとき演奏された曲が”また会えるよね”だったことを。
 

  また会えたら
  どんなサプライズをして
  笑顔に変えようかな
  きっと
  笑顔に変えるから
         ”また会えるよね”
 

グッドモーニングアメリカの活動休止前ツアー最後の大阪梅田。
昨日の余韻もあるのか、彼らは明るく楽しそうに見えた。
登場ではベースのたなしんさんが今までの仮装衣装を観客に撒き、MCではドラムのペギさんはいつも通り絶好調で、ギターの渡邊さんが観客に向けて今までの感謝の言葉を何度も繰り返した。

彼らの休止中を想像しては動揺し、寂しさでいっぱいの心にある曲の歌詞が刺さった。
 

  他人には見えない
  傷があったとしても
  一人眠れない
  夜があったとしても
  独りじゃないんだよ
  あなたを僕が知っている
  僕が知っているから
  たまに頼ってくれれば良い
  それで進めたなら良い

  あなたを想うよ
  遠い空見上げて
  嗚呼
  心を吹き抜ける風に
  エールを乗せるんだ
         ”届いたらいいのに”
 

私たちがグドモメンバーの幸せを願っている様に、また彼らも私たちを応援し幸せを願っている。そんな愛をそのとき確かに感じた。

2020.2.1と2.2東京八王子Match Vox、ファンクラブイベント”今宵会”。
今回の今宵会は4回公演通して、今まで発表した全100曲余りの曲を演奏するという内容で、これが正真正銘最後のライブだった。
思い入れがある曲も、初めてライブで聴く曲もこれで最後だと思うとどうしても悲しくなってしまう。それでもこの2日間は、笑って彼らを目に焼き付けたい。そんなことを考えながら、階段を上がった。

たった2日間で約11年分もの曲を演奏する大変さは、私には想像できない。
2日目、そんな満身創痍な状態でもステージで力強く楽器を掻き鳴らすメンバー4人はかっこ良すぎて、堪らず涙が溢れてきた。
「大好きで大好きで愛して止まない彼らは、ほらこんなに最高にかっこいい。」
頭に”ギターヒーロー”っていう言葉が浮かんだ。楽器に馴染みのない私にはいまいちピンと来ない言い回しだったが、目の前で音楽を奏でている彼らは紛れもなく私にとって英雄だった。

4公演目セットリスト最後の曲は、私の人生の転機によく聴いていた”輝く方へ”だった。
 

  輝く方にさ
  汚れた
  瞳が
  輝ける向こうにさ
  輝く方にさ
  溢れる方にさ
  ハレルヤ
  夢見た
  ゴールまで
        ”輝く方へ”
 

引きずっていたネガティブな過去とか、もうそんなのどうだっていい。
グッドモーニングアメリカに出会えた。
だから今、私はここにいる。
無事にまた帰ってきて。心で強く叫んだ。

次の日、私が見た東京の空はすっきりと青く晴れ広がっていた。
なんの根拠もないけれど、きっと未来は明るい。
彼らグッドモーニングアメリカは、きっとまたステージから笑って優しく私を迎えてくれる。
 

  夜が明けてく
  風を受けて
  さぁ 夜が明けてく
  風を受けて
  手放して 手摺りなんて
  もう疑わないで 疑わないで
  恋い焦がれた未来へ
         ”フルスロットル”
 

さあ私はこれから、そんな未来へ向かって何をしよう。

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