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変わるきっかけをくれる音楽

雨のパレードの音楽と言葉

先月発売されたアルバム『BORDERLESS』。このアルバムを聴いて私が一番強く感じたことは、雨のパレードというバンドの決意と覚悟だった。

メンバーの脱退を経て、彼らの音楽とライブは変わったと思う。それがどうしようもなく切なく感じてしまった時期もあったけれど、今はそれ以上に、変わると決めた彼らの覚悟がかっこよくて、心をひどく揺さぶられたような気持ちになっている。

そのきっかけの一つは、アルバム名にもなった一曲目の「BORDERLESS」だった。
 

私は昔から、「何かを決める」ということが苦手だった。
カフェで頼むケーキも、友達へのプレゼントも、気に入った服を買うのも、いつもなかなか決められない。もっと簡単に、パッと決められたらいいのにと思いつつ、そうすることで後悔するのが怖かった。
そしていつのまにか、私は「決めることを先延ばしにする」ことが得意になっていた。

思い返せば、自分の将来を決めるタイミングで、私はいつも選択を先延ばしにしていた。
大学受験、就職活動、そして就職。
「ここに行けば、将来の可能性を広げられる」「やりたいことが見つかった時に挑戦できる」
そんなことを第一に考えて行動してきた。当時、強くやりたいと思うことのなかった自分なりに悩み、考えた結果だった。それが最善だと思って過ごしてきた。

ところが今、社会に出て働き始め、目標もなくただなんとなく過ごしている自分が、情けなくなった。このままでいいのかと、不安と焦りに押し潰されそうにもなった。
やりたいことなんて、今も見つかっていない。このままだと、将来の可能性を広げるためにしてきた今までの選択が、全て無駄になってしまうような気がして怖くなった。
 

そんな時、発売されてから毎日聴いていた『BORDERLESS』のある曲が、突然刺さった。
それが、一曲目の「BORDERLESS」。

〈今までのこと全てに 意味を持たせてくれる 何かが待ってるからさ〉(BORDERLESS)

この一節を聴いて、これでいいんだ、間違ってなかったんだと、視界が開けた気がした。息が吸いやすくなった気がした。
 

私にとっての音楽は、敢えて分けるとするなら、支えてくれるものと鼓舞してくれるものの2種類があり、雨パレの音楽は後者だった。雨パレの音楽は、浩平さんの言葉は、心の奥を見透かし問いかけてくるようで、いつも心を強く揺さぶられる。
誤解を恐れずに言うのなら、どこか厳しく問いかけてくるようなところがあって、そこが好きだった。自分を信じ、強い芯のあるところが、かっこよくてたまらなく好きだった。
そして、そんなストイックな雨パレの音楽で、こんなに優しく全てを肯定してくれるような言葉を受け取れたことが、私は多分すごく嬉しかったのだと思う。

彼らはこのアルバムを作る過程で、どのような葛藤があったのだろう。きっと、私の想像の及ばないほど、様々な想いを抱き、作られた作品なのだと思う。変わる決断をした彼らは、大好きだったかっこいい雨パレと何一つ変わらず、たまらなくかっこいいままだった。そんな彼らに恥じない自分でいたいから、私も一歩踏み出せるように、頑張ろうと思う。

これからもずっと、彼らを信じていたいし、応援していたい。強くかっこいい雨のパレードが、ずっと大好きです。
彼らのこの素敵な作品が、どうかより多くの人に届きますように!

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