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実はちゃんと理解できていなかった、NUMBER GIRL。

体感して初めてわかった、ロックバンドとしての優秀さ。

2020年2月10日(月)。「Zepp Osaka Bayside」へナンバーガールのライブへ行ってきた。昨年の「TOUR『NUMBER GIRL』」は抽選に漏れ、やっとたどり着いたはじめてのナンバーガール体験。

自分が最初にナンバーガールを知ったのは、アルバム「サッポロ OMOIDE IN MY HEAD 状態」。発売直後、タワーレコードで試聴して即買い。「なんで今までちゃんと聴いてこなかったんだろう。なんでライブに行ってなかったんだろう」と悔やみに悔やんだ。そんな自分のような人間を、きっと山のように17年間生み出し続けてきたバンド、ナンバーガール。

会場には若者もそこそこいたが、自分と同じようなベテラン勢も多数いる。スーツ姿もちらほら混じる。客層の幅広さが、このバンドが解散後もずっとロック好きの人間に与えてきた影響度や、このライブへの期待度を物語っている気がした。

開演時間19時過ぎ、ついにライブが始まった。これまでずっと、頭の中で妄想し続けた曲の数々が次々と目の前で演奏され、最初は興奮しすぎてというかやっと聴けた感動もあって涙が溢れ、夢か現実か・・・と、ちょっとぼーっとしてた。

3曲目くらいで、あることに気がついた。演奏そのものに、ものすごく引き込まれている自分に。当たり前なのだが、音がカッコ良すぎるくらいカッコ良く、演奏がめちゃくちゃ「バチッ!」と決まっている。聞き入ってしまうのだ。

ナンバーガールの楽曲は激しいイメージがあるが、曲の中でも緩急が激しい。聴かせる部分も多数あり、演奏力がないと成立しない。そんなあたり前のことに、改めて気が付いている自分がいた。

聴き方は自由なのだが、勢い先行の「騒ぐ装置」と化しているバンドも多い。ビジュアル的なカッコ良さも手伝って、「ワー、キャー」言われるバンドも多い。また、ちょっとおちゃらけて、というか、ふざけているバンドも最近多い。

しかし、ナンバーガールはそのどれでも無い。しっかり音で勝負しているバンドだ。本当にそう思った。
ライブでこんなに音を、演奏に、聴き入ったのは、いつぶりだろうか。あんまり記憶が無い。

向井秀徳と田渕ひさ子のギターの絡み合いは、本当に本当に素晴らしい。特に田渕ひさ子。生で観るのは初めてだったが、どうやったらあんなに綺麗な音色が出せるのか。どうやったらあんな丁寧な爆音が出せるのか。見た目の印象からは全く想像できない音が次々と繰り出された。曲をはじめる度に、ピックの持ち方を確認する姿から、すごく真面目な人なんだと思った。

この見た目とのギャップも、このバンドの大いなる魅力なんだと、今更ながら思い知った。カッコつけないでも、カッコいいのだ。若いバンドもこういう所は見習え、コノヤロー、だ。

「ドラムス、アヒト・イナザワ!」と向井秀徳の一言ではじまった「OMOIDE IN MY HEAD」。
CDでこれまで数えきれない程聞いたこの曲だが、4人の演奏をしっかり意識して聞いたのは、この時がきっと初めてだと思う。聴いてたつもり、がちゃんと聴いてなかったことに気が付いた。4人共、絶妙なバランスでの、本当に素晴らしい演奏だった。

そんな当たり前のことを気づかせてくれた、初体験のナンバーガールのライブ。

ナンバーガールは本当の意味で「優秀なロックバンド」だと思い知った夜だった。

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