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ここからが勝負だ

脱退とメジャーデビュー、climbgrowの勝負時

 
なんやこの声、、?

2017年の5月頃出会ってしまったバンド”climbgrow”の第一印象だった。
 

EL-DORADO収録のラスガノのPVが公開された頃だっただろう。テクニカルなギターに相反する嗄れた声。
初めて聞くタイプかもしれないと思いそのままclimbgrowを聴き始めた。

掘ってみるとこのバンドの歌詞とんでもない事書いてるなと驚かされた。
“悲劇のヒロインになれる神経 本当に良く出来た頭だね 不満ばっか吐いて くだらないね” くだらない
“「売れない」そう言った奴らに 恥を食らわせ” ハイライト
“汚い大人達は 上辺だけを撫でて 金で人を見ている” 太陽はまた昇り

自分の感情を殴りつけすぎている。
ここまで言いたい放題言っているバンド初めて見た。
しかしこの歌詞、杉野の声だからこそ聞いていられる。これがこの頃のclimbgrowのロックンロールだった。

しばらくしてEL-DORADOが発売された。約2年ぶりのリリースだったそうだ。またここで驚かされた。上記に挙げた歌詞の曲、10代で作り上げたのか、、?肝が座りすぎてる、尖りすぎてる。またclimbgrowに持っていかれた。
EL-DORADOは今ライブの定番のラスガノ、極彩色の夜へ、そして風夜更けという化け物みたいな曲が収録されている。

この時リリースツアーに足を運び初めてライブを見た。感想は、若い、、MCも今日葬式みたいですねとか言ってるし、まだまだこれからのバンドなんだなと思った。

ツアーも終わり、来年の2月にミニアルバムの発売が発表され、この頃から定期的にミニアルバムやシングルが発売された。ちなみに去年ゲリラワンコインシングルが発売された。この時もやってくれたなと、またclimbgrowに持っていかれたのだった。

曲もライブも今までは殴りつける、言いたい事をそのままぶつける、と少し荒い感じだったが、時間が経つにつれ人間の丸みや暖かみを感じることが増えた。いつしかのライブの杉野のMCも俺幸せ、と言っており少し感動してしまった。
ライブハウスのキャパが大きくなったり、先輩バンドとの対バンが決まったりと着実に成長していっており自分の事のように嬉しい事がたくさんあった。

去年の秋THIS ISのシングルが発売された。そのCDの中に
“インディーズラストアルバムを発売”という告知が入っていた。ついに大きい舞台に行くのかと、とてつもなく嬉しかった。
しかしその数ヶ月後受け入れ難い事が発表された、
“ベース田中仁太脱退”
年末には初めてのCDJ出演があり、順調だと思っていたのに、これからだというのにどうして。
その言葉でいっぱいだった。

そして先日、田中の最後のライブに行ってきた。
いつも通りの雰囲気で始まったライブだが、よく考えると自分が見に行き始めた頃と比べると、雲泥の差があった。フロアも暑苦しく、ダイバーも多発。700人ソールドアウトのライブハウス。2年半前じゃ想像もできなかった景色がそこにあった。

杉野が田中が辞める実感がないとライブ中言っており、自分も途中までいつも通りライブを楽しんでいた。
最近披露されていなかった楽曲や定番の楽曲たちが織り込まれて新旧のセットリストでとても濃厚なライブだった。

ライブ中ベースの田中が上手まで演奏しに行ったり、杉野が田中を見て歌ったりいつも見れないような場面があり、この瞬間ようやく、最後なんだよな、、と思えた。
過ぎてしまったという楽曲が演奏された時、おそらくこの曲は過去の恋人を綴った歌詞なのだが、この日だけは田中と歌詞を重ねてしまい、切なさと寂しさ、悲しさが止まらなくなってしまった。”過ぎてしまった あの場所で息を吸っている あの思い出が背中を押したよ 生きてるんだこの場所で そう思えるのは君から貰った思い出があるから”
climbgrowの絆の深さが目に見える演奏だった。

アンコールで発表があるとのことで
メジャーデビュー、アルバム発売、リリースツアー開催、そして新メンバーの発表があった。
新メンバーは前から交友があった方らしく、すこし安心した。さっそく新曲披露があり、今までになかったコーラスが新メンバーがやっており、新しいclimbgrowが見れたのと、少しむず痒い感覚があった。

最後の最後に、climbgrowで1番重要と言っていいであろう曲、叫んだ歌が演奏された

自分の周りの観客はほとんど泣いていた。もちろん自分もだ。4人で最後の演奏。今までのclimbgrowの軌跡が見れた気がした。
 

田中の居た4人のclimbgrow
多くの苦難困難を乗り越えてきただろう。
4人で乗り越えて得た経験、絆で
新体制climbgrowでメジャーに殴り込んで行くだろう。
過去に綴ったように汚い大人たちに負けずに己の音楽を貫いてほしい。
田中もこれからはまた違う人生を歩むが頑張ってほしい。

私はこれからも彼らを応援する。

ここからが勝負だ

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