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I LIKE A HENJIN

SAKANAMONが好きだ

2月26日にSAKANAMONがアルバム『LANDER』をリリースした。情報番組やドラマ、CMなどのタイアップに起用されていた楽曲や、これまでのライブでも定番となりつつある馴染みの楽曲までいろとりどりのSAKANAMONが詰め込まれたアルバム。薄っぺらな感想をまず述べると、どれも好き、である。「今までのSAKANAMONと少し違うかも」と思いながら聴いていても、言葉選びやメロディーラインなどから彼ららしいというようなニュアンスが感じられる。そんな今回のアルバムから私が特に語りたい!と感じた2曲について述べていく。
ひとつめは“LIKES”。周りがどんな反応をしようと好きなものは好き、というまっすぐさが感じられる歌だ。≪誰かは関係ない何にせよ絶対僕は好き 世界が敵に回ったとしてもってそれは無いか≫のようにコミカルな要素もありつつ、芯の通った「好き」という感情が充満している。この曲を聴いたとき、“ヘソマガリアの地底人”(『cue』収録)や“SECRET ROCK’N’ROLLER”(『GUZMANIA』収録)が脳裏を過ぎった。“ヘソマガリアの地底人”では「誰かにとっては不要なものでも自分にとっては宝物」という内容を歌いつつタイトルが臍曲がりを基にした造語であったり≪僕等はずっと斜めを行く≫という歌詞であったり、はたまた“SECRET ROCK’N’ROLLER”ではまだ名の知れていないアーティストをひっそりと応援している様子が窺えてどちらの曲も「好き」を客観視しているようだ。それらに対してこの“LIKES”では、もっと素直な「好き」が歌われているように思える。どちらがいいということはないし私はどちらも素敵だと思うのだが、何度も繰り返される≪僕は好き≫という言葉にグッと心を掴まれたのは確かだ。また曲名の“LIKES”は、SNSのいいね!であるとか、likeの三人称単数であるとか、類似という意味を含んでいて、これらのどれとも受け取れるのが面白い。正解があるならばそれもいつか知れるといいなあと思う。
ふたつめは“WOULD YOU LIKE A HENJIN”。こちらの歌は言葉選びがとても好きな箇所があったため皆さんと共有したくて選ばせていただいた。曲名から、“鬼”のようなユーモラスなものを想像していたのだが、テンポの良い音楽とお洒落なサビの転調に押韻が散りばめられていてスタイリッシュな印象を受けた。この曲で私が好きなのは
≪ピチピチチャプチャプランランラン
どっちだって良いと思えば七色以上のひょんな虹が架かる≫
の部分。童謡の1フレーズをさらっと歌詞に落とし込んでいるのが藤森さんらしいな、と思う。それと同時に、この「ピチピチチャプチャプランランラン」という効果音のみで聴く人々の脳内に「雨」を連想させ、自然に「虹」へと繋ぐ言葉の組み立て方が天才的だとも感じた。らしさやポップさ、ユーモアとともに言葉を巧みに使って歌詞を形成している。実にかっこいいバンドである。私はやっぱりSAKANAMONが好きだ。

これからまだまだ『LANDER』を聴きこんで、もっと「好き」なポイントを発見していけると思うとわくわくしてくる。友人にお勧めしたい曲もたくさんあるし、ツアーも待ち遠しい。今回も素敵なアルバムをありがとうございます。

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