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渋谷すばるライブツアー「二歳」を体感して

めんどくさい古参ファンの非常にまとまりのない音楽文

零れた涙と目尻をぬぐって、今感染したかもしれないと思った。
ライブ中にこんなことを考えてしまうのも、これが最初で最後になってほしい。

結局、フラゲしたアルバムは封を開けないままライブ当日を迎えていた。
聞かないと聞けないが同じだけ、不定期に寄せて返す心の機微と闘った日々だった。

10代前半から8人の関ジャニ∞を追いかけた。
十年超、生活の一部だった彼らのことを彼の脱退を機に、嘘みたいにすっかり追いかけなくなった。思えば、関ジャニ∞を知って、三度の別れを経験した。
渋谷すばると後に続く錦戸亮の脱退および退所に関してやはり寂しさはあったが泣いたりはしなかったし、道を分かつことになった彼らに対して、責める気持ちは沸かなかった。

滲んでいるわけではないが、どこまでもぼんやりした景色を見ていた。

渋谷すばるが新たな事務所に所属し、CDリリースまで本当にあっという間だった。
 

関ジャニ∞として活動しながらも、渋谷すばるはソロ活動やジャニーズ事務所内のメンバーとバンドを組んでツアーをしたりしていたので、今更なんの違和感も無いがソロの時は他と比べて「個」になるため、より彼らしさ、彼のくせみたいなものが強く出るとは感じていた。ただ、ずっとずっと以前から彼を好きだの嫌いだのということは勝手に言われ続けていたことなので、二極化していたとしても特段なんとも思っていない。

アルバム 二歳は前述の通り未だに開封していないが、リード曲「ぼくのうた」だけは有線でよく耳にした。映像もコマーシャルでたまに見かけた。
歌い方、歌詞、ミュージッククリップに至るまで、まさに「ぼくのうた」はまっすぐすぎて突き刺さるデビューだった。

“歌を歌わせて頂けませんか”
という、なんだかまっすぐなのに回りくどいような、腰が低い歌詞に思わず笑ってしまう。

”上手い歌は歌えません が
良い歌は 良い歌ならば
歌えると思っておりました 以前からずっと“
実に彼らしいと思って、ほこらしい気持ちになった。
 

関ジャニ∞としての彼を最後に肉眼で見たのは、関ジャニ∞のツアー「ジャム」の福岡公演。
まさか最後になるとは思っていなかったけれど、後になって思い返せばラストスパートをかけるようにアイドルアイドルしていた彼を最後に間近に見られたことは幸運だったと思う。

あれから2年5ヶ月経って再開した彼は、なーんにも変わっていなくて、やっぱりちっちゃくて、ちょっと挙動不審でかわいくて、歌唱力と演奏と存在感と生命力と馬力が底なしの渋谷すばるだった。
やたら右肩が凝っている様子だったのと、風邪気味なのか少し声が枯れていたけど、正真正銘の彼だった。

彼がグループや事務所を飛び出して、やりたかったこと、発信したかった音楽を体感できた。セットリストや構成も緩急がしっかりあり心地いい。

ふとした彼の言葉で、今日の日が彼にとってもファンとの「再会」であることを知れて嬉しかった。
懐かしいギターにまた涙が出そうになった。

ジャニーズであったときから、渋谷すばるは「応援は片手間でいいよ」というタイプだった。その柔らかさが、多くを惹き付ける魅力の一つだろう。

今回も彼は、「ずっと僕は、やってますので適当に来てくれたら」と言っていた。これまで8人ないしは7人とはいえドーム規模だったのが、市民会館レベルになるチケットの競争率を忘れてしまうほどのゆる〜い空気。会場もほんわかして、あたたかい拍手が響いた。

また来ようと自然と心にきめてしまうような。やはり彼の魅力には太刀打ちできない。

今後も渋谷すばるは、どストレートに今やりたい音楽をやり続けるだろう。ツアーを無事完走した安堵感とさめない高揚感。
次の楽曲発表が待たれる。
 
 
 

※二歳・・・ファーストオリジナルアルバム、2020年のライブツアータイトル
※「ぼくのうた」・・・ファーストオリジナルアルバム二歳の一曲目に収録されている楽曲
※“”・・・「ぼくのうた」歌詞

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