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星のカモメと何処へ行こうか

JO1がこれからみる景色とは

誰かの存在を初めて知る時。自分にとっては初見だとしても、その人には見えない歴史がある。それは音楽でも同じで、例え初期の頃から知っていたとしても、バンドを結成する瞬間は大抵は彼らだけのものだ。
しかし先日私は、あるグループの歴史が始まる瞬間を、目撃した。
 

みなさんは、2019年9月から12月にGYAO!にて放送された『PRODUCE 101 JAPAN』という番組はご存知だろうか。 この番組は、事務所に所属していないアイドルを志す101名が、共同生活をしながらステージを披露し、デビューを目指す過酷なオーディション番組だ。
そして、そこでデビューを掴んだ11人で結成されたボーイズグループこそが、『JO1(読み:ジェイオーワン)』なのである。

『PRODUCE 101 JAPAN』は、国民プロデューサーと呼ばれる視聴者の投票によって次の評価に進めるか否か、そして最終的にはデビューできるか否かが決定する。実際私も毎週視聴しては悩みながら投票していた国民プロデューサーの1人な訳だが、回を進むごとに投票は難しくなっていく。誰かに投票することは、誰かを選ばないという意味であることを痛感するからである。自分は誰がアイドルになっているところを見たいのか?なぜ惹かれるのか?投票する側がここまで頭を悩ませるのだから、出演者側の心労は計り知れない。

JO1になった彼らの境遇はバラエティに富んでいる。バックダンサーとして既に音楽番組に出演していた者、会社員として働いていた者、韓国でデビューを目指していた者、内定を蹴ってオーディションに挑戦した者。今挙げただけでも、プデュに挑戦するまでは違う景色の見える場所にいたことが分かる。でもこれから彼らは、同じ景色を、隣で見ていくのだ。

カモメは、航海の象徴と言われている。同じところに留まろうとせず、群れをなしてゴールのない旅を続ける。そんなところが今の彼らの置かれている状況と重なり、今回文章を書くにあたって彼らをカモメになぞらえた。オーディション番組は最終回があったが、彼らのアイドル人生はワンクールで終わりはしないのである。
 

3月4日、彼らは『PROTOSTAR(読み:プロトスター)』でCDデビューする。PROTOSTARとは原始星、星になる前の状態を指す。デビューを果たし、これからステージで輝いていく彼らにぴったりのタイトルだ。それに先駆けて公開されたタイトル曲『無限大』のMVを観て、私は息を飲んだ。

いったいどれほど練習したのだろうか。歌声やダンスはもちろんのこと、目の色が違うのだ。練習を積んできた、選んでもらったという自信が、これからの途方も無い道への予感が、彼らを静かに燃やしていた。何者でもなかった彼らが、”JO1″に馴染み、溶け込もうとしているのだ。
 

與那城奨、川尻蓮、白岩瑠姫、河野純喜、佐藤景瑚、川西拓実、木全翔也、大平祥生、金城碧海、鶴房汐恩、豆原一成。11羽の星のカモメたちは、果たして何処へ向かうのか。彼らの未来はあまりにも眩しくて、先が見えない。
ただ、番組お披露目の曲『ツカメ〜It’s Coming〜』では〈僕を頂上(トップ)へ 連れてって〉と歌っていた彼らが、『無限大』では〈挑戦を受けてやるよ〉と締めくくる。それだけで、この旅路に胸を高鳴らせるには充分ではないだろうか。

今は原始星といえる彼らの光が多くの人へ届く時も、そう遠くはないだろう。

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