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ヤケクソ人間讃歌 “コワレモノ”

THE BACK HORNがコワレモノたちへ捧ぐ

“人気もんも嫌われもんもみんな仲良くこわれもんさ
怒りん坊 さみしんぼう 甘えん坊 きかん坊に暴れん坊
いい善人 悪い善人 いい悪人 悪い悪人も
みんな愛しきこわれもんさ”

コード進行は、ほぼ1パターン。シングルカット曲なのに。音数もかなり少なめ。まずは、この大胆さを褒め称えたい。
初めて聴いた時、サビの歌詞はヤケクソかと思った。だが、これも無駄な言葉を全て削ぎ落とした結果だとすぐに気付いた。キャッチーとはこのことだ。知らない人も一度聴いたら頭から離れないんじゃないか。いや、そうであれ。いつか子どもが産まれたら、子守唄にして毎晩聴かせたいほど愛してる。サビ全体がパンチライン。

それだけじゃない。
“みんなに埋もれず適度な自己主張 センス良ければなおさらいいけどクレーム言うなら俺にも出来るぜ 自分自身じゃなにもできませんが 何か?”
と、歌うように皮肉たっぷりのフレーズもある。ヤジを飛ばすだけのおエライ大人様には作詞者・菅波栄純氏の爪の垢を煎じて飲ませたい。むしろ頭からぶっ掛けたい。

“神様だらけのスナック”
ライブでは、コールアンドレスポンスが行われれるほどお馴染みとなった。よく言う「お客様は神様だ」に対する提示である。酩酊状態になったら、ついつい人は神様になりがちだ。いや、シラフのくせに神様に成り上がるやつは山ほどいる。そんな神様に動物のような面下げて、水割りを作る。ケチケチせずストレートにせんかい。こんな貧乏神ばっかり。嫌になっちゃうよ、こんな世界。

だけど、結局は“みんな愛しきこわれもん”なのである。
心の底から思うことも、心にもないことも言ったり言われたり、したりされたり。自分自身を棚にあげることは出来ないけど、みんなで手を取って生きていこうや、という人間讃歌なのである。
リリースから5年以上経つこの曲は、もっと心に余裕を持ってみてはどうか、と投げかけているように今でも感じる。リリースした時は震災も落ち着き始め、次の段階へ行こうとした頃。
だけど、回り回って昨今はこんな状況だ。“とりあえず、1人じゃ生きられない”んだし、仲良くいこうぜ。コワレモノの同士たちよ。

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