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憧れのおいしくるメロンパン

『シュガーサーフ』のライブ映像を見て

それは学校の帰りの電車でのこと。
いつもの様にツイッターを見ていた。
おいしくるメロンパンのツイートが流れてきた。
動画が付いている。
再生した。
 

イヤホンから流れてきたそれに私は言葉にできない興奮をおぼえた。じんわりと汗をかいているのがわかった。
 

その動画は『シュガーサーフ』のライブ映像の冒頭たった26秒の予告動画だったにもかかわらず私を魅了した。
 

おいしくるメロンパンと出会ったのは中学3年生の時。受験勉強の合間にYouTubeを見ていたら『色水』のMVを見つけた。
 

高校生になり軽音部に入った。
 

ある日、教育実習生が来た。うちの学校の軽音部のOBだった。同じ軽音部という事もあり仲良くなりバンドの話になった。
 

「好きなバンドは?」と聞かれ

「おいしくるメロンパンです」と答えた

すると、予想もしない返事が返ってきた。

「あぁうちのOBだもんね」

「???」
 

なんとベースの峯岸さんとドラムの原さんはうちの高校の出身だった。その教育実習生のひとつ上の先輩で、高校時代から2人ともめちゃくちゃ上手かったらしい。
 

その事をその時初めて知ったし、周りにそれを知っている人は1人もいなかった。それから勝手に親近感が湧いて、よりおいしくるメロンパンが好きになった。
 

仲良かったクラスの男子とスリーピースのコピーバンドを組んで『色水』と『シュガーサーフ』をやった。正直その時の私達には手に余る曲だった。実際私はライブに間に合わせることが出来ず楽屋で泣いた。でもライブでその2曲をやるというボーカルの意見は変わらず結局やった。人に聴かせられないものではないが満足がいく演奏には程遠かった。
 

おいしくるメロンパンには聴けば聴くほど身に染みる凄さがあった。一見お洒落な音楽のように聴こえるが余分な物のない飾らない音楽だなと私は思う。
爽やかなのに芯のある誠実な音楽。
 

今回YouTubeにあがった『シュガーサーフ』のライブ映像はおいしくるメロンパンの良さと凄さが全部詰まっていた。
 

原さんのフィルインで始まり、ナカシマさんのギターが鳴く、そこに潜り込むように入ってくるベースの峯岸さん。
 

3人はおいしくるメロンパンという広場で、音楽という遊具で遊んでいるんだと思った。ただの遊びではない。全力でその時を楽しむ為の努力を惜しまず準備してきている。
そこにあったのは3人の最高の姿だった。
 

私は先日、高校を卒業した。
高校3年間の中で『シュガーサーフ』の練習は、辛かったことベスト3には入る。
でも、おいしくるメロンパンの曲をやったライブは、楽しかったことベスト3に入る。
 

ボーカルの「先輩の曲やります」という声で『色水』が始まる。
 

観客はこの言葉の意味はわかっていなかったし、ライブで初めてボーカルがこれを言った時は「何言ってんだこいつ」って思った。気づいたらお決まりのフレーズになっていた。
 

そんなライブも今となっては過去のものだが、私達を確実に成長させてくれた。
 

私はこれからもおいしくるメロンパンを見ていたいし、追いつきたい。全力で音楽で遊ぶ。それが出来るくらい上手くなりたい。ただの憧れで終わりたくない。電車の中で汗をかくほどの興奮を忘れられない。音楽が大好きだと脳ではなく身体で感じたあの興奮を今度は自分で起こしたい。
 
 

私の好きなパンは昔からメロンパンだ。
そして私の好きなバンドはおいしくるメロンパンだ。

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