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声の不思議

milet

私の人生において最も敬愛するボーカリストと言うと、あの ‘七色の声’ を持つと言われる今は亡き、QUEENのフレディ・マーキュリーなのだけれど、最近新たな ‘七色の声’ に出会ってしまった… 。 miletである。

ドラマの主題歌として流れていた「Inside you」を初めて聞いた時、その独特の音色を持つ声に瞬時に魅了された。
高音と低音、さらに母音によっても表情が異なる声質は、何度聴いても解明されない不思議さを持っている。 しかもそれがとても心地いい。無重力空間に放り出されたような、海の底にただ吸い込まれていくような… 心地いい脱力感がある。

そして、洗練されたメロディ、歌詞、サウンドは、世界のどんな風景にも調和しそうな無国籍感がある。
例えば、今自分のいる、演歌しか似合わないと思われるこの日本海の港町でも、miletの歌は哀愁を帯びて響き渡る。
そして例えば、都会の真夜中の信号待ちの車内でも、モンゴルの大草原の中でも、アリゾナの夕陽が沈む空間でも、ドイツの大聖堂をバックにしてても、miletの歌はその風景を糧に、さらにエモーショナルに響くだろう。

音楽っていいな、と今更ながらに思う。

この年になると、「若いアーティストの音楽を聴く」と言うと「ムリな若作りをしている」と揶揄されることが多い。でもね、食べ物だって、服だって映画だって、新しいものは魅力的だし、試してみたいと思う。音楽も然りだ。
もちろん、古いものにも魅力はある。10代の頃よく聴いたQUEENやジャーニー、ポリス、スタイル・カウンシル等、今聴いても心に沁みるし、いつまでも大切に聴いていきたいと思える。
でも音楽は進化している。あの頃あり得なかった音楽が現代にはある。バッハの時代から、受け継がれ、蓄積され、融合され、淘汰され、そこから派生したものが今ここにある。
miletのバックグラウンドを想う時、このような音楽の歴史の流れを感じる。miletの曲はその流れの集大成として私の心に届くような気がする。
この後またどのように進化していくのかが楽しみだ。
「世界の歌姫」になってもらいたい。そんな親心のような心境だ。

音楽の素晴らしさを再認識させてくれたmiletの歌を聴きつつ、私はまた「何か新しいもの」を探し続けよう。
5月発売のアルバムを楽しみに待ちながら……

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