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言葉の魔術師であるあいみょん

彼女の生き様を描いている歌詞たち

私にとっては、あいみょんが初出場した2018年の紅白歌合戦は衝撃の始まりだった。
女性シンガーソングライターでは珍しい彼女の衣装、パンツスタイル。
私の密かな憧れのウルフカットに黒のロングヘア。
「あいみょん」という、誰も思いつかないその名前は、聞きなれないその名前は
その頃あまり音楽に興味なかった私を惹きつける餌だった。
彼女が歌たった「マリーゴールド」というラブソング。
彼女の声が会場に鳴り響き、曲が始まる。
意外だった。第一印象と歌声が一致しなかった。
想定外の優しい、懐かしい歌声は私の心を揺さぶった。

《風の強さがちょっと  心を揺さぶりすぎて
真面目に見つめた  君が恋しい》

その歌詞が流れた途端、私は恋をしていた学生時代を思い出す。
片想いだからこそ、余計に風の強さが心を刺し続ける。
想いが伝えられないままで構わない。
何故ならずっと今の関係が壊れないことを望んでいたから。
そう、私は受け止めてしまった。青春のあの日々を思い出して。

聴いていくうちにこの「マリーゴールド」が表している季節が夏だとわかる。
そして、この「空がまだ青い夏の恋」が熱い感情線を引いているということが
切なくもあり、愛おしくもなる。

あいみょんの得意技は、あいみょんの憧れの「スピッツ」の草野マサムネと同じ
比喩表現と情景の描き方がとても素敵であることであろう。
例えば、あいみょんの2019年にリリースされた「空の青さを知る人よ」の

《会いたい人に会えない  そんな悪夢を  雲に変えて
食べてやるよ 悲しくなるから》

この一節が、私にとってはその得意技だと感じる一つである。
会いたい人に会えない現実は悪夢で。
その悪夢は綿菓子のように食べてしまえば
会えるんじゃないかと、気持ちを前向きにしてくれた。

あいみょんのそんな言葉たちは、ときにストレートだったり
また、想像力を高めるような小説だったりする。

「君はロックを聴かない」という曲は、ストレートに気持ちを語っているが
聴く人からすれば、それは
「自分を知ってほしい」という好きな人への強いアプローチとともに
「恋人のように寄り添ってほしい」という
ラブソング、いや、ラブレターと言えるだろう。
 

そんな言葉の魔術師であるあいみょんの曲を
もっと深く感じとってほしいと思い、書きました。
是非、お聴き下さい。

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