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聴くたびに後悔の涙と喜びという感動の涙が溢れる

誰もが生まれてきたことに意味があると教えてくれた中島みゆき

私はいつの間にか神によって敷かれた人生のレールの上から脱線していた。
「当たり前の人生」というものを私は知らずに生きてきた。
それに気付いた、不登校の日々。
統合失調症という病気を抱え、脳がおかしくなっていたから。
その頃の私の毎日は
幻聴にさいなまれ、ただ、ただ、涙が枯れるまで泣き続け
ものに八つ当たりをし、母を責めていた。
認知症の方が徘徊するように、私も泣き叫んで家を飛び出しては近所を歩き回った。
友達は敵になり、私のことを見下すようになった。
先生は私に「トラブルメーカー」というレッテルを貼った。
やがて私は自殺を考えるのが当たり前になった。
遺書を書いたことだってあった。
しかし、カッターナイフで手首を傷つけようとしても、何故か怖くて出来なかった。
死にたいのに死ねない自分はこんなにも弱いのかと自問自答を繰り返した。
 
 

そんな日々が今では「良い経験」になっている。
あんなに嫌な辛い思いをしてきたのに
今では、「作業所」という就労支援の場が「無駄じゃない」と教えてくれたから。
 
 

そして、自分を肯定してくれる曲とも出会えた。

それが「中島みゆき  誕生」だ。
 

《Remember  生まれた時だれでも言われた筈
耳をすまして思い出して最初に聞いた  Welcome》

誰もが自分が生まれてきたことを喜んでくれる。
誰もが我が子の誕生を素直に迎えてくれる。
それを自分に置き換えた時、私は涙が止まらなかった。
「私なんかが生まれてきて嫌じゃなかったんだ」と思えたから。

《Remember  一緒に生きてたこと》

私たちは家族だけじゃなく、さまざまな人々と生きて、
出逢い、別れを繰り返しながら、愛というものを知っていった。
失うものもあれば、新たに手に入れる何かもあると。
また、中島みゆきは教えてくれた。
あなたはひとりぼっちじゃないと。
 

何回聴いても、涙は止まらなかった。

敷かれたレールを脱線していたのに、
またレールの上を走れるように支えてくれたのが共に歩んできた、
最初に私を受け入れてくれた母とその他の人の優しさだと思うと
更に泣けてきた。
どんなに道を踏み外しても、受け入れてくれる人がいる。
それが自分の誕生を心待ちにしていてくれた母たちなのだ。
そう、涙は喜びとともに後悔も溢れ出している。
皆を責めてしまったあの日々への後悔も。
 
 

どんな人生を歩んできた人でも、この曲を聴くと涙が溢れるだろう。
誰にでも《生まれてくれて Welcome》と言ってくれる人がいて
やがて、そう伝えたい相手に逢えるだろう。

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