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音楽の力、米津玄師の力

「ピースサイン」から受け取ったもの

音楽が好き。でも心に響く曲とは出会えない。そう思っていた。
 
 
 

私が米津玄師さんの曲と出会ったのは2年前、中学3年の時だった。
 
 
 

私は自分の意志を伝えるのが苦手で、ただただ両親の言う事を聞いてきた。
自分の意見より両親の意見を尊重してきた。
それが癖になって、自分のことを決めるのに全部両親の意見で決めてきた。

それは私の将来の進路についても同じだった。
 

両親が勧める進路に、私は良い気がしなかった。
それは自分に向いている気がしなかったし、なりたいとも思わないことだった。
でもそう言うのが怖くて、誰かに相談することもできなくて。
自分に嘘をつき、「はい」と返事をしていた。
そんな自分が情けなかった。
 
 
 
 

そんな時、米津玄師さんの曲と出会った。
それは「ピースサイン」と言う曲。
当時彼の存在は知っていたけれど、あまり曲を聞いたことがなかった。
 
 

曲が流れた瞬間、全身の血が騒ぐような、熱い何かが走った。
冒頭の駆け抜ける疾走感が、まず私に元気をくれた。
そしてサビ。
そこには「頑張れ」とは言っていないけれど、自分の背中を押してくれる確かなものを感じた。
 

素晴らしさで何も言えなかった。ただ、鳥肌が治まらなかった。

そしてこうも思った。

「この人は運命の人かもしれない!」

大袈裟に聞こえるかもしれないが、本当にそう思った。
“私に何らかの起点をくれるかもしれない人”と。

曲が終わって、また初めから流す。それをひたすら繰り返した。
 
 
 

この曲に出てくる”僕”と”君”は、私にとって、”私”と”私の心”に重なった。

「”私の心”は”私”が思っているほど弱くないのに、”私”がそれ以上に弱いから、傷つくのが怖くて”私の心”を大事に守っている。」
2番の冒頭がそんな風に聞こえた。図星を突かれたようでドキッとした。
 

『いつだって目を腫らした君が二度と 悲しまないように笑える』
自分が後悔しないように、自分の思う道に進めと言われているような気がして、胸が熱くなった。
 
 
 
 

これらの解釈は私個人の意見だが、この曲で私はどんなに救われたか。
 

「頑張れ」という言葉の薄さを少し感じた。
誰かを応援するのに「頑張れ」と言うのはただ手軽なだけで、それが必ずしも相手に響くかどうかは分からないと思った。
 

「頑張れ」ではない別の言葉、別の表現で応援してくれる歌。
それがとても嬉しかった。
 
 

私は両親に「その進路には進みたくない。私は他に、興味のあることがある。」そう言うことができた。
他人にとっては簡単なことなのかもしれないけれど、私にとっては口から心臓が飛び出そうなくらい緊張したことだった。
両親が承諾してくれた時は、どれだけ安堵に浸ったことか。
そう安堵できたのもこの曲のおかげだと思う。

ただただ感謝している。
本当にありがとうございます。
 
 
 
 

この出会いから私はずっと、米津さんの曲の虜。
彼の言葉、描く世界観、音楽への情熱にずっと心を奪われている。
1人のアーティストにここまで夢中になったのは初めてだった。
 

改めて音楽が好きだと思えた。
 
 
 
 

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、私も行く予定だったツアー”HYPE”は延期となった。

“Fogbound”、”脊椎がオパールになる頃”の2つとも落選続きだった私が、やっと手に入れることができたチケット。
 

けれど私は今年の春から受験生。
 

両親は渋々ライブへの参加を承諾してくれたが、9月ということもあり、きっと心の焦りも現れて不安を背負って過ごしている頃だと思う。
 

でも、だからこそ、米津さんに会いたい。
米津さんの曲で、私の背中を押して欲しい。
私は貴方から沢山の”力”を貰った。
だからその感謝も伝えたい。
でもきっと貴方は、また私を励ましてくれる、”力”をくれる。
 

それは私が、貴方の音楽を愛しているから。
 
 
 

ライブが終わったら、たくさんの思いを持って帰って私は受験に臨もうと思う。
数ヶ月後、あの日両親に伝えた夢に1歩でも近づいていることを信じて。
 
 
 
 
 
 

最後に。
今回初めて書かせてもらった音楽文。作文が苦手なこともあり、読みにくかった方もいらっしゃると思います。その辺は目を瞑って下さると幸いです。
 

そして、今回私は幸運にも、延期開催というものを得ることができました。しかし、それも叶わなかった方々が沢山いらっしゃると思います。
ライブに参加できる私達には計り知れない悲しみを抱えていると思いますが、皆様が次の機会に米津さんと出会えることを心から願っています。

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