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2017年8月12日

朱音 (15歳)

私が愛する彼らの音楽

[Alexandros]、彼らの音楽はどこまでも格好良くて、やんちゃで、無敵だ。

ステージの照明が落ちる。

オーディエンスから歓声が上がると、お決まりのSE、Burger Queen が会場に響き渡る。

会場の興奮が最高潮に達するとき、ステージにあのロックスター達が姿を現す___。
 

端正な衣装を身にまとい、圧倒的な存在感を放つその出で立ち。
そして何と言っても誰にも真似することが出来ない唯一無二のジャンルレスな音楽で沢山の人の心を鷲掴みにして離さない。
今の時代の象徴とも言えるロックバンド、[Alexandros] 。彼らの鳴らす音楽は”無敵”だ。
 

15歳、高校1年生の私は、彼らの音楽が、汗だくになりながらステージで”彼らの音”を鳴らすその姿が大好きで、憧れを抱き続けてやまない。
 
 
 

私と [Alexandros] との出逢いは、12歳の時。中学1年生の冬。今から3年近く前に遡る。
私は自分の大切な家族の一人を亡くした。自分の居場所がなくなり、ドン底に突き落とされて、途方に暮れていた。悲しみを少しでも紛らわすことのできるものは、大好きな音楽たちと、毎晩聴いていた「SCHOOL OF LOCK!」というラジオ番組だった。
そのラジオ番組に、たまたまゲストとして出演していたのが [Alexandros] のVo.Gt 川上洋平(以下 川上)だった。
バンド名や少しの曲は以前から知っていたが、数えるほどしかこのバンドの曲を聴いたことがなかった。その時は「あのスーツが似合う格好いい人たちだ」としか感じなかった。
川上は、3月にリリース予定の新曲をこの番組に持ってきてくれた。そこで耳にしたのが[Alexandros] の「ワタリドリ」だった。
イントロの、1度聴いたら忘れないようなキャッチーなギターリフ、思わずジャンプしたくなるような軽快なメロディー、優しいけれどすごく力強い歌声。
「ワタリドリ」は彼らの代名詞と言える曲である。この曲をきっかけに彼らの虜になった人も多いだろう。
 

___曲が流れ終わった。私は、この曲を聴き終わった時に今まで味わったことのないような何かが弾けるような強烈な感覚が身体中を巡ったことを今でも覚えている。ショットガンで頭を撃ち抜かれたような感覚だ。そしてこの曲が、ドン底にいた私の背中を押してくれたような気がした。
《傷ついた あなたを笑わせたいから》(”ワタリドリ”)と、歌詞にもあるように。
だが、この歌詞については後に川上は本人のブログでこう綴っている。

《”傷ついたあなたを笑わせたいから”と思っても大まかな言葉では俺はしませんって事を含んでいるって事だ。(中略)演奏していたら何か笑えるじゃん。楽しいじゃん。と。
その姿を観て「あーこんなアホもいるんだなー。俺はこうしよう」とか思ってくれたらそういう事。結局それが一番のためになる気がする。んだよね。》(川上洋平オフィシャルブログ あれきさんどろす日記第96話 より)と。
 

「じゃああの時味わったあの背中を押してくれたような感覚は一体なんだったんだ?」
不思議で不思議で仕方なかった。でもその感覚の正体は今でも何だったのかわからない。
だけど、あの感覚はきっと永遠に忘れないし、忘れたくない。
私はいつしか、彼らの音楽に酔っていた。そして、かねてから公言し続けている「世界一のバンド」になるまで、ずっと後ろ姿を追いかけていこうと心に誓った。

__ワタリドリの様に今 旅に発つよ / ありもしないストーリーを / 描いてみせるよ__(”
ワタリドリ”)
 

すっかりこのバンドの虜になった、
いや、取り憑かれたと言ったほうが正解なのかもしれない。
片っ端から音楽雑誌を読み漁り、お小遣いを貯めてCDを買った。中学2年生になると、ライヴにも頻繁に足を運ぶようになった。初めてライヴハウスでライヴを観たのも、[Alexandros] が初めてだった。慣れないモッシュでもみくちゃになった。終わった頃には酸欠でフラフラだったけれど、確かに「生きてる」という感じがした。初めて自分で見つけた自分の居場所。それは [Alexandros] のライヴだった。
 
 

それから2年ほど経ち、2016年秋「EXIST!」という6枚目のアルバムが発売された。
”EXIST”の意味、それは ”存在している” ということだ。
このアルバムを引っさげた半年近くに渡る全国ツアーの開催も決定した。アルバムはオリコンチャート1位。そしてツアーのチケットも全てソールドアウト。
私はもちろんCDショップで随分前から予約をし、フラゲした。ワクワクしながらCDのビニールを剥がし、部屋のステレオで流す。最後まで聴き終わると、あることに気づいた。
このアルバムは彼らがタダのロックバンドではないんだぞ、ということを証明しているということに。
 

繊細な歌詞と、夜に走りながら聴きたくなる爽快なサウンドが特徴的な「ムーンソング」。
イントロの力強いドラムから始まり、ラップも含まれていて1曲目とは全く対照的なロックソング「Kaiju」。そして「Girl A」「Claw」とこれからもロックチューンが続くのか?なんて考えているうちに、飛行機に乗っている様な錯覚を起こすアンビエント「O2」に変わり、O2が終わると、ポップなメロディーで踊りたくなる様な「Feel like」「Aoyama」。そして壮大な「Nawe,Nawe」が始まる。そこに入れるか?!というところで、失せろ!という意味の「Buzz off!」と「クソッタレな貴様らへ」で、強烈なインパクトを持ってくる。このバンドはどこまでもずるい。クソッタレが終わると、エフェクターを使いギターリフのイントロのはずなのにまるで打ち込みかと思わせる様なイントロから始まる、「Swan」。「Swan」カップリングの明るいサウンドが特徴の「I want u to love me」、切なさが溢れるバラード曲「今まで君が泣いた分取り戻そう」と、対照的なラブソングが続く。そして最後に「NEW WALL」で終わり、シークレットトラックへ続くのだ。
 

こんなに様々なジャンルの曲が入ったアルバムを聴いたのは初めてだ。音楽の統一性は全くない。まるでジェットコースターの様にブンブン振り回される。だけれども、”ジャンルに囚われない”のが [Alexandros] の音楽だから。
「EXIST!」に収録されている楽曲で「クソッタレな貴様らへ」という曲の歌詞が、このアルバムを、[Alexandros] の全てを物語っていると思った。

《 We love to make a rock’n’roll and heavy metal ,
jazz and fusion
psychedelic , rap music , techno , ambient 》

___俺たちはロックンロール、ヘビーメタル
ジャズ、フュージョン、
サイケ、ラップ、テクノ、アンビエントもやりたいんだ___(”クソッタレな貴様らへ” 和訳)
 

どこまでもハングリー精神で、”世界一のバンド”を目指してまっすぐに突き進んで行く彼らの姿が”存在”しているのだということをこのアルバムは証明してくれたのだ。
 

ツアーも終わり、ツアー最終日に発表された「Premium V.I.P. Party」も幕を閉じ、現時点で発表されている次の予定は夏フェスのみとなってしまった。公式のSNSからもわかる様に新曲!?!?の制作が行われている様だ。これからの彼らの活躍に期待に胸を膨らませている。
 
 
 

___彼らの鳴らす音楽は、どこまでも格好良くて、やんちゃで、無敵だ。
私と20歳も歳が離れているが、大好きな、大好きな私の1番のロックンロールスターであり、絶対的存在。彼らをガソリン=原動力として毎日生活している。
私は、いつか彼らのアートワークに携わることが夢だ。大学で美術やデザインなどを勉強して恩返しがしたい。あの時出逢えて本当に良かった。ありがとうと伝えたい。

このバンドは、世界一を目指し、日々突き進んでいる。私も負けていられない。
無敵の [Alexandros] に置いて行かれない様に、これからも必死にこのバンドにしがみついて生きていくのだ。

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