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「歌声」 「歌詞」 「サウンド」、全てがアートだ。

Miliが紡ぎ出す世界の美しさ

Miliという名を耳にしたことがある人は、大半がDeemoという有料音ゲーを浮かべるのではないだろうか。音ゲーのアーティストという印象があるのではないだろうか。

かく言う私もその1人であった。
 
 
 

中学生の頃、Deemoが期間限定で無料だったのでインストールしたことがきっかけで、私とMiliは運命の邂逅を果たしたのだ。

幾分かプレイしてみて、特に耳に残ったものがMiliの曲だった。
 

YUBIKIRI-GENMAN、Utopiosphere、Nine Point Eight etc…
 

とはいうものの当時はまだ世間知らずで未熟な中学生、耳には残ったが私はスコアを上げるために耳ではなく目を凝らし、ボタンをタッチすることに集中していた。

Miliについても「海外の作曲家か何かかな?」「ボーカルの声可愛い、やべえ付き合いたい」程度のことしか考えなかった。
 
 

そして月日は流れ、次第にDeemoをプレイしなくなり、同時にMiliを聴く機会も減っていった。蛇足になるが、どういう訳か中学生ながらにメタルコアやデスコアなどの激しい音楽を好んで聴くようになったので、尚更聴かなくなってしまった。
 
 

そして高校1年の秋頃、私はMiliと奇跡の再会を果たすことになる。
 

いつものように私はCDショップのメタルコーナーへ赴こうとしたとき、入り口近くの新作CDのコーナーに置いてあった「Miracle Milk」がふと目に入った。

「おっこれDeemoのアーティストじゃん新作とかあったんか!結構売れてんのか!w」

という半ば失礼なノリで試聴用ヘッドホンを手に取った私はこの先涙を浮かべることになる。
 

最初に聴いた曲はUnidentified Flavourful Object
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

涙を浮かべてしまった。
 

口を押さえてしまった。
 
 

まだ1曲目である。1曲目の時点である。

イントロの軽快なピアノとピッツィカートのアンサンブルで既に私の世界は新しく開いていたのだ。

そしてボーカルCassieの歌声を耳にしたとき、涙が浮かんだ
 
 

美しかったのだ。
 
 

中学生の頃聴いた「可愛い声」ではなかった。
 

生まれて初めて歌声に「芸術性」を感じたのだ。同様にピアノストリングスが織り成すサウンドにも同じものを感じた。

当時買う予定であったThy Art Is Murderの新譜は後回しにして、Miliの「Miracle Milk」を買い、家に帰り真っ先に全曲聴いた。

今度は目ではなく耳を凝らして聴いた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

泣いてしまった。
 

音楽で泣いたのはMiliが初めてであった。
 

歌詞の和訳と共に聴くMiliの曲は、1つの芸術作品であった。
 
 
 

ここでようやく歌詞の芸術性を説明できる。
 

「Miracle Milk」に収録されているSpace Colonyの歌詞にはこんなものがある

歌詞は殆どが日本語で、内容は大まかにいえば

飛び立つ僕らを乗せた箱舟は重さに逆らい続けて壊れて弾けた夢と堕ちて消えるというなんとも重いものである。

そして、肝心の英語の部分は

U may,
I see you.

So say,
I say you.

U may,
I see you.

I know,
U may die.

である。

一見、歌詞の雰囲気に合った意味だとも受け取れるが日本語の音で当てはめてみると
 
 

U may→「夢」

So say→「創世?」

I say u→I=ai=愛 say=言う u=you=あなた→I love you.

I know, u may die→あい の ゆ めだ→愛の夢だ
 
 

とも考えられるのではないだろうか。ダブルミーニングのように感じ取れる。
 

あくまでも私の考察に過ぎないので、本当の意味は作詞ボーカルのCassieにしかわからない。

そこがやはり芸術性を感じるところだ。

絵画鑑賞と共通する要素を感じるのだ。

絵画に込められた意図を知っているのは作者本人のみである。

それを隅々まで眺め、汲み取ろうとするのが私たち観賞する者だ。

そこには様々な考察が飛び交う。

正解が存在しないからこそ新たな発見が感じられて、面白いのだ。

Miliの歌詞も曲ごとに様々な考察が飛び交っている。

まさしく芸術と呼ぶに相応しいのではないだろうか。

そして、私が歌詞の中でもっとも芸術的だと感じた部分がある。
 
 
 

それは「架空言語」だ
 
 
 

Miliの曲の中には架空言語が使われているものがいくつか存在する

先の例と同じSpace Colonyのアウトロにそれは存在する。

内容は

Tahlla voomyn che suhmi phoonqua Tuhnna soey sunnoh suntoh vesti dahmyon Treymn toh heemyn vetoon deeli chi luhnna Meh xavas sahla behlli yuhnno vestia

だ。

勿論架空言語であるため、何を言っているかは聴き取れない上、どんな意味であるかを知っているのはCassieのみであろう。
 

歌詞に架空言語を使うその唯一無二さに強い芸術性を感じるのだ。
 
 
 
 
 
 

話が脱線してしまったが、「Miracle Milk」を手に取って以来、私はMiliの虜になっている。

勿論新譜が出るたびに真っ先に聴いているし、Twitterでメンバーのアカウントも全員フォローした。

メンバーアカウントの中でもMiliのメインコンポーザーであるYamato Kasai氏のツイートは人間味が溢れていてとても好きだ。告知と下ネタと臭いセリフしか呟かないロックバンドのメンバーアカウントは爪の垢を煎じて飲んで欲しい。
 
 
 
 

少々強引ではあるが、ここらで締めにしたいと思う。

私は持てる全ての力を出してMiliの素晴らしさを書き綴った。あとはこの拙文を読んでくださった方々がMiliに少しでも興味を持って頂ければ幸いである。

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