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ポルカドットスティングレイが描く片思いの棘

アルバム、新世紀から最も共感した曲

片想いは当たり前。 両思いは奇跡。 結婚は運命。
 
 

私にとって恋愛とはそんなものだと思っていた。
告白しても交際までいかない恋愛経験値の低い私にはそれ以上、思いつかなかったから。
 

でも、
片想いだからこそできることがある。

例えば。
片想いだからこそ、妄想ができる。
片想いだからこそ、好きな人からの何気ない優しさが、この上もなく嬉しい。
片想いだからこそ、好きな人の笑顔を脳に焼き付けたくなる。
 

しかし、
片想いだから、泣きたくなる程ツライ思いをすることが当たり前なのだ。
 
 

その「つらい思い」を【トゲめくスピカ】で
雫は歌っている、と思う。

ここからは、曲に合わせ、自分を『僕』そして好きな人を『君』とする。
 
 

そう、片想いだからこそ『君』のことばかりを追いかけてしまう。

そして、『君』が『僕』に見せる顔と『他の誰か』に見せる笑顔。
その違いに涙を流す。
私が恋をしていた時。
それぞれでこの曲と同じようなことをおもっていた。
きっと、恋というものは
恋愛感情を抱いていない相手とは普通に話せるが
「好きな人」とはうまく話せないのではないかと私は思う。
緊張感がまとわりつくから。
 
 

そして、片思いを一番体現していると、特に共感したのがこの歌詞だ。

《君の中の僕の姿が/薄れていくのが見えた/
僕はどんな小さなことも/覚えているのに/
例えばその、君の聴いている曲とかさ》

この歌詞を耳にして、私は泣きそうになった。
『君の中』の『僕』はまるで建て物の一部でしかないのだと思ったから。
『僕』にとってその曲だって『君』を形成している
一部なのに。『君』にはただの嗜好の一つにしか過ぎない。
私はこの見えない『背中の棘』を切実に歌う雫さんの声に
共感していた。
 

私にとってこの『トゲめくスピカ』が
この新世紀というアルバムの中で
一番リアルな情景を描いた曲だと思うのだ。

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