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うちで踊ろう

〜イタリア人はバルコニーで歌い合い、日本人は星野源の曲でコラボする〜

「外出自粛要請」「緊急事態宣言」。
街はクローズし、人々の自宅待機生活が始まった。

SNSでは多くの有名人やスポーツ選手が家の中でできる事を提案し、ストレスを解消しようと動画でメッセージを上げていた。それぞれのファンに対する気持ちの寄せ方がとても素晴らしいし、励まされる。
 

「こんな曲ができました」

自宅から星野源がそれを歌う動画をアップしたその夜、
私はとてもワクワクした。
未発表の、出来立てホヤホヤの曲だろうそれをアコギ一本でさらっと歌い、そこには

「誰か、この動画に楽器の伴奏やコーラスやダンスを重ねてくれないかな?」

とメッセージが添えられていた。
何やらこれから面白い事が始まりそうだと、
それだけで楽しい予感でいっぱいになった。

翌日から、インスタにはKan Sanoや三浦大知がコラボ動画を上げ始め、有名無名関係なく、音楽やイラスト、ダンスなどジャンルも様々に、続々と他種多様な「うちで踊ろう」が観られるようになって、急速に1つのテーマにもとづく不特定多数の音楽好きによる盛大な音楽的コラボチャレンジが日本中で広がり始めた。私は予想を超えたその面白さに、今もワクワクが止まらない。

だってこんな未曾有のウイルスが目の前に突如やってきて、見えないそれと私たちは戦うことになったのだ。
なんならもう総力戦で。
「家にいましょう」「外出を自粛しましょう」と、
全員せーので引きこもったはいいけれど、全然不安は消えないし、何か不安の捌け口が欲しいじゃないか。

そんな時、星野源が
「じゃ、コレで遊ぼうよ」
と、コロコロとボールを転がしてきたのだ。

「うちで歌おう 悲しみの向こう
全ての歌で 手を繋ごう
生きてまた会おう 僕らそれぞれの場所で
重なり合えそうだ」
 

大事なのは
今私たちは戦っていて、
引きこもる事で、大切な誰かを守っているという事だ。
これから出会う誰かを守っているのだ。
何より、私たち一人一人が生きるためなのだ。
その事を、音楽で認識させ、こんなにも楽しく人々を巻き込み「家にいる」事を肯定させてくれる音楽家がいるとしたら、それはやはり星野源以外にいないだろう。

そういえばイタリアの人々は、バルコニーで歌い合い、互いにエールを送り、人との繋がりを確かめ合うことで支え合っていた。

それなら、私たちのバルコニーはSNSだ。
それぞれの場所から「#うちで踊ろう」で開く扉を開け、繋がり合い、この出口の見えないトンネルを一緒に抜け出すまでの間を互いに励まし合いながら、新しく始まったこの変わった日常を受け入れ楽しんで戦うのだ。
強い意志を持って戦うのだ。

感染した方々の1日も早い回復を願いながら。

そして、いつの日かこのトンネルを抜け出した時、
みんなと一緒にこの曲を歌い踊りたい。

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