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俺達らしいし 悪くないし 気に入っている

SUPER BEAVER 結成15周年への祝辞

「15年間、順風満帆なことなんて一度もなかった。」
「紆余曲折なんて簡単な言葉では片付けられない。」
いつもMCで聴いていた。
でも、ほんとうに、こんなに壁にぶち当たらなくても良くないですか、4人は前世で何か悪いことでもしましたか、神様。

SUPER BEAVERは2020年4月1日で結成15周年。
周年のタイミングで、大勢で歓べる幾つもの花火を準備してくれていた。4月8日には代々木公園フリーライブ、4月10日からはアニバーサリーツアーが始まるはずだった。現状を踏まえての自粛、延期。

これだけ壁にぶち当たっているのに、この状況すらも自分達らしいと彼らは話す。悪くない、気に入っていると。
きっと、幾つもの壁を4人で越えてきた過程が楽しかったこと、壁を乗り越えた先に歓び合える仲間が大勢いることを知っているからなんだろう。

自分達の歩みを気に入っていると話す4人が、SUPER BEAVERが、私はたまらなく好きだ。

15周年の祝辞という形で、私のSUPER BEAVERへの想いを少し綴らせてほしい。
 
 
 

2015年1月、社会人1年目の冬、居酒屋で友達と3人で飲んでいた時、勧められたバンドがあった。

「絶対好きだと思うから聴いて!」
この友達2人が、なぜこんなにも私の好みを知っていたのかが今でも謎だ。そしてなんだか少し怖い。

帰宅後、謎の使命感に駆られてYouTubeで検索し、ヒットしたのが「らしさ」だった。これが私のSUPER BEAVERとの出逢い。

衝撃だった。
言葉がこんなにもスッと心に入ってくる曲に出逢ったのは初めてかもしれない。自分が今まで感じていたことを、綺麗に言葉にして曲に落とし込んでくれている。このバンドマン達は私と同じ気持ちなのか、そんなことあるのか、いや、私と語り合ったことがありますか?そう感じるくらいこの曲に共感した。

4月1日に発売されたアルバム「愛する」を買ってからは、もう、止まることなく虜になっていった。

好きになると、過去を知りたくなってしまう。
私が知らないSUPER BEAVERの10年についての情報収集が始まった。20歳そこそこで一度メジャーデビューしていたこと、意思がなかったために大人に勝てずメジャーから離れたこと、自分たちだけでまた音楽を始めたこと、自分たちを好きだと言ってくれる人とチームになっていったこと。
そうか、こんなに大きな壁を越えてきた4人の曲だから心まで届くのか。とても腑に落ちた。
 

全ての曲が好きなために、一番なんて選べないのだけれど、「27」には特別な想いがある。

「この世の終わりと思った 別れもあったな」
「母が僕のことを産んだ 幾つのことだっけ」

私は小4の時に母を亡くしている。28年生きてきた人生で一番つらかったこと、この世の終わりと思った別れ、それが母の死だ。歌詞を見ると涙で文字が歪んで、いつも読めなくなってしまう。一緒に過ごした何倍の時間を生きたのだろうと考える。いつのまにか大人になっていた。もうすぐ母が私を産んだ歳に自分がなろうとしてる。この曲は私のための曲なんじゃないかと錯覚した。

” 大人 “というキーワードをもって27のアルバムを作成したと聞いた。13曲全てに自分の気持ちに当てはまるものがあって驚いた。そうか、大人になったんだ、と自覚せずにはいられなかった。
SUPER BEAVERがこれだけ支持されている理由はここなんじゃないかと私は思う。誰もが自分のための曲だと錯覚するような楽曲ばかり。普遍的なもの、気持ち、大切だって感じてることを丁寧に、一滴も逃さずパッケージしてくれている。

そして何よりも、ライブが良い。たまらない。
私をSUPER BEAVERに染めてくれた冒頭に出てきた友達とは、有難いことに大体のツアーに一緒に参加できている。好きな人と好きなものを共有できた時の歓びはとんでもない。隣で友達が泣いていると、なんだかこっちも泣けてしまうし、楽しそうな顔を観ると楽しい気持ちは何倍にもなる。ライブは行きたければ1人でも行くべきだと思うこともあるが、SUPER BEAVERに関しては、誰かと一緒に行きたいと思ってしまう。嬉しい切ない哀しい悔しい愛おしい感情の全てを、隣にいる仲間と分かち合いたいと思うから。
 

先日、生配信で発表されたメジャー再契約。配信を観ていたら涙がとめどなく流れてきて、自分で自分に驚いた。
「泣きたい気持ちは何故だろう いつでも温かくて」
この言葉がぴったりだった。そう、温かい気持ち。

配信中、やなぎさんが「メジャーに行きたい訳じゃなくて、こういう気持ちになりたいんだよ。」と言っていた。ああ、ほんとにどこまでも彼ららしい。一緒に楽しいことをしたい、一緒に歓び合いたい、それが全てなんだ。インディーズでもメジャーでもきっと大切にしていくものは何も変わらないんだろう。勝手に信頼してしまっている自分がいる。SUPER BEAVERの音楽がお茶の間に届いたら、いつもより少し周りに優しくなれる人が増えると思うんだ。それって素敵なことじゃないか。私の生活の中にはこれからもいつだってSUPER BEAVERがいる。同じように感じる人が増えていくんだと思ったらまだ涙が出てきた。
 
 

「花火はでかい方がいいに決まってる。打ち上げると決めたからには、しっかり派手なやつがいいね。大勢で歓べるから。」

フロントマンはこう言う。

でもきっと、SUPER BEAVERを好きな人なら、派手な打ち上げ花火でも小さな線香花火でも何でも、一緒に観ることが出来るのなら、それだけで幸せだって言うよね、私もそうだから。

だって
「あなたと分け合えたならば それを 幸せと呼ぶんだ 」
って、花火が観られることが嬉しいんじゃなくて、一緒に観られることが嬉しくて幸せなんだって、5年前からずっと教え続けてもらっているから。

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