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Mr.Childrenのライブ「Q」の記憶

YouTubeでの「Thanksgiving25」動画公開を待ちながら

いま4月18日の朝です。この土日、ユーチューブで「Mr.Children DOME & STADIUM TOUR 2017 Thanksgiving25」の配信があるようです。滅多なことで動じない私の師も、色めきたっているご様子です。首都圏では雨が降っており、そもそも不要不急の外出ができない今、こうして自宅にいるしかない私(たち)にとって、これは「吉報」に他ならないと思います。

とはいえ私はへそ曲がり、というか、つい他人様と違うことを考えてしまいがちな人間なので、どんな曲が上記の配信で聴けるか、もう楽しみで仕方ないですよね、といったことを書くより、自身が初めて参加した(※もう20年くらい前になる)Mr.Childrenの「Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001」について記憶を辿ってみたいと思います。

しかも「どんな風に演奏が素晴らしかったか」というより、あえて些末なことを取り上げてみるような、わけのわからない記事を書いてみますが、決してふざけているわけではなく、いい歳になると些末なことほど懐かしく感じられるということに、誰かひとりでも共感してもらえたらと思っております。

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開演まで間があったので、連れと私が「ラーメンでも食べるか」と街を歩いていると、Mr.Childrenの曲が聴こえてきた。なんだ、この現象は、ここは横浜アリーナじゃないし(路上だし)、定刻が来てないし、期待感が強すぎるあまりに我々は夢でも見ているのか、と思ったら、それはMr.Childrenの楽曲を弾き語りする(恐らくは)アマチュアのシンガーの歌であった。まったく心臓に悪い、でも上手だよね、などと言い合いながら、ラーメン屋に着く。普通のラーメンにしたかチャーシュー麺にしたかは覚えていない。

席に着くと、携帯電話(※当時はスマートフォンというものがなかったと思います)が鳴る。「ライブ中止のお知らせ」とある。私が今夜、Mr.Childrenのライブに出かけることを知り、それを羨んでいる知己からのメールである。いやがらせのドッキリメールである。当然、無視する。世の中には笑える冗談と笑えない冗談がある。すると「なんだよ、リアクションもなしかよ」と続けてメールが届く。それも無視する。どんなに今夜が待ち遠しいのか分かってくれてない。

とはいえラーメンは美味しいので、それを食べるうちに苛立ちはおさまっていく。満腹になると、くつろいだ気持ちになり「さあ、楽しい一夜を迎えよう」という態勢が整う。あとになって知ることになるのだけど、この「夕飯を済ませて・ゆったりとした気持ちでライブを聴く」というのは、何とかスタイル(※うろ覚えですみません)という、ある種、理想的な鑑賞法なのだそうだ。

それならラーメンよりもムードあるものを食べてから行くべきなのではないか、という声もあるだろうが、当時の我々にとってラーメン以上のご馳走はなかったし、今なお無いと言ってもいいかもしれない。Mr.Childrenを聴けてラーメンさえ食べられれば世の中はバラ色、とまでは言いきらないけど、あるいは言いきってもいいかもしれない。ちなみにラーメンを食べに外出することは、いま(2020年4月18日)いくぶん難しい情勢にある。

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会場に向かうと、いわゆる「ダフ屋」がいる。券買うよと声をかけられる。「どうする?」と連れが言う。「5万つまれても売らない」と私は答える。じゃあ10万、つまれたらどうだったのか、さらに言うなら100万をつまれたらどうだったのかと訊かれると少したじろぐけど、そもそもチケットの転売というのは良くないことです。券を売らなかった私は、色々な意味で正しい。

入り口で荷物を検査される。撮影する意図はないか、録音しようなどと目論んでいないか、いちおうチェックを受けるわけである。撮ったり録ったりするわけがない。これからの数時間を、我々は他ならぬ自身の目と耳に焼き付けようとしているのだ。その割には後になって、DVD「Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001」を買うことになり、さらには開けてみたら(何かの手違いで)「regress or progress ’96-’97 tour final IN TOKYO DOME」が入っているという珍事を味わうことになる(※実話)のだけど、とにかく「記憶に刻もう」という断固たる決意をもって我々は会場に入った。

いよいよ開演が近づいた時、緊張感が沸点に達し尿意を催したので、私はトイレに向かう。警備の人が「どうしたんですか?」と訊ねてくれる。どうしたもこうしたもない、興奮しているのだ。大急ぎで席に戻ると、連れは「大丈夫?」と訊ねる。決して大丈夫ではない。平常心を失っている自覚は充分にある。

そしてMr.Childrenの演奏が始まったのだけど、その内容について知りたい方は「Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001」を購入して下さい。たぶん「regress or progress ’96-’97 tour final IN TOKYO DOME」が入っていることはないだろうし、仮に入っていたとしても、そちらはそちらで尊い映像だと思われます。でも、それを聴いてから返品するのは望ましくないので、ちゃんとお店で事情を話して「Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001」を買い直すのが正道だと思います。念のため繰り返しますが、私は決してふざけて本文を書いているわけではありません。

内容については触れないつもりでいたのですが「ロードムービー」の演奏が始まった時「これが一番スキ!」と、近くにいた女の子が絶叫したことはよく覚えているし、書いておきたい。当方も「ロードムービー」は好きです。自身が中免を取ってバイクの愉しさに目覚めるのは、その5年くらい後ですし、あまり運転技術に自信がなかったので他人様を乗せることはせず、したがって誰かの温もりを背に感じる機会はありませんでしたが。単にその時、是が非でも乗せたいほどのガールフレンドがいなかったのではないかという指摘を受けるかもしれないが、それについては肯定も否定もしない。

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会場を出ると、忌々しいことに非公式のグッズを売ろうとする人が目に映ったけど、もちろん買わなかった。ラーメンと交通費で財布がカラになっていただけなのではないかと指摘されるかもしれないけど、まあ実際そうなのだけど、たとえ100万を持っていても、オフィシャルグッズしか買わなかったと思う。しつこく繰り返すけど、私はふざけて本記事を書いているわけではない。チケットの転売をやめましょう、勝手にライブを録音しないようにしよう、非公式のグッズを売買するのはよろしくない、自信がないならバイクに誰かを同乗させるべきではない、でも「ロードムービー」は素晴らしい楽曲だ、以上、言っていることは何ひとつ間違っていないと思う。

ただ人によっては「ラーメン」の部分が、別の料理に変わるかもしれない。それは認める。

駅の尋常でない混雑ぶりを見たオジサン(今の私と同い年くらいかもしれない)が「なんだなんだ? ああ、ミスチルのライブがあったっけ、今日」と言っていた。彼がMr.Childrenを好きだったのか、あるいは今、好きなのかは分からないけど、仮に好きではないのだとしても「ミスチル」という存在を知っていたことは確かである。

そして同じような感動を味わい、同じように帰途につく人たちが「あの曲をやるとはねえ」などと語っていたのも覚えている。「あの曲」が、いったい何だったのか? 気になる人は「Mr.Children Concert Tour Q 2000-2001」を購入していただきたい。それでは回し者みたいじゃないか、ダフ屋やインチキな業者と大差ないのではという指摘も受けるかもしれないが、このように購買意欲をそそることでMr.Childrenが「Thanksgiving25」を無料配信しようという誠意に、少しくらい呼応しようと考えている私は、あながち間違ってもいないと思う。何度も繰り返すようだけど、私は決して、ふざけて本文を書いているわけではない。

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いま色々と心配ごとが世界に広がっているので、あえて少しだけふざけて書いてみました。やっぱりふざけていたんじゃないかという指摘も受けるだろうが、当方の述べてきたことは大筋で間違っていないと思います。

<<今も僕らに付きまとう幾つかの問題>>
<<時の流れに少し身を委ねてみよう>>

※<<>>内はMr.Children「ロードムービー」の歌詞より引用

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