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ダンキラ!!! という音楽ゲームが魅せてきた音楽への熱意

ジャニーズ楽曲提供者Jovette RiveraとボカロPぽりふぉが作るファンキーなダンス曲

『ダンキラ!!!』という音楽ゲームを知っている方はいるだろうか。

2019年にゲームソフトの製造販売などで有名な会社『KONAMI』が開発した音楽ゲームである。スマホ/iPhoneを通してプレイをする、いわゆる『ソシャゲ』と呼ばれる類のゲームである。

タイトルの『ダンキラ!!!』とは、「ダンス&キラートリック」の略称であり、つまりは「ダンス」をメインに据え置いた「音楽ゲーム」なのである。

「キラートリック」と呼ばれるゲーム内の特殊設定を用いり、3人1チームという編成にてダンスを行い競い合う、といったゲーム内容となっており、プレイヤーは彼らのダンスを支え、時にはキラートリックを行う指示を出す「コーチ」と呼ばれる立場として彼らと共にダンキラを行っていく事になる。

私はこのゲームと出会った時に、驚愕という名の衝撃を受けた。

これまで数々の音楽を扱ったソシャゲに触れてきたが、しかし「ダンス」をメインとした音楽ゲームはダンキラ以外に見た事がない。

アイドル系のソシャゲで歌って踊るものはあるが、しかしそれらはあくまで「アイドル」であるメインのキャラクター達が歌って踊るからこそ意味をなし、魅力的に感じられるものとなっている。しかし「ダンキラ」そうではなく、あえて「ダンス」を前に押し出し、「ダンス」そのものに意味をもたせる姿勢を取っているのだ。

そして何より、そのダンスを支える楽曲達が素晴らしい。

ゲーム内でワークスと呼ばれる数々のダンスソング達。その全てが、この『ダンキラ!!!』の為に作られたオリジナルソングとなっている。

例として、私がこのゲームで一番に好きなワークス『Risky Business』について紹介させて貰う。

この楽曲の作詞とボーカルを担当しているのは、海外出身の音楽プロデューサーであり、自身もアーティストやモデル歌手として活動を続ける「Jovette Rivera(ジョベット・リベラ)」。彼はなんと、あの『ジャニーズ』にいくつもの楽曲を提供しているアーティストなのだ。

KAT-TUN、赤西仁、Kis-My-Ft2 など、様々なジャニーズグループへの楽曲を提供する傍ら、彼ら自身のMVやドラマにも出演したりと、その経歴は濃すぎてとても一言ではまとめられない。

さらに楽曲制作者はボカロPとして様々なオリジナルソングを生み出してきた「ぽりふぉ」が担当している。その代表曲『二次元ドリームフィーバー』は、ニコニコ動画では160万を超える再生回数を誇る楽曲として『殿堂入り』をはたしている人気楽曲だ。ピコピコ音を盛大に暴れさせた楽曲となっており、多くのボカロ好き達の心を射止めた。その結果か、小説化にくわえ、ボーカロイドの楽曲を集めた音楽ゲーム『初音ミク -Project DIVA-』シリーズにも収録がされるまでとなり、ボカロファンの間では有名な楽曲となっている。

そんな国民的アイドルグループの楽曲制作者に、大人気ボカロPという驚きのタッグが組まれて制作されたのが『Risky Business』だ。

『Risky Business』は、「ジャズ・ロック」を彷彿とさせるワークスとなっている。
その始まりから金管の音が火を噴きこじゃれたメロディーを鳴らし始めたかと思えば、しかしその裏ではベースが低音を激しく弾き鳴らしており、この曲をただのオシャレなダンスソングではない、熱いロックなソングとして仕上げてくれている。作曲者のぽりふぉはこの曲の事を「ファンキーなダンサブル曲」と紹介しており、正しくその言葉通りの躍動感を感じる楽曲となっている。

Jovette Riveraのネイティブな発音で紡がれる英語の歌詞も非常に魅力的であり、楽曲のおしゃれな世界観を高めていると言えるだろう。

そこにくわえ、ダンキラとしての振り。
『ダンキラ!!!』の公式Twitterによれば「どんな仕事だってこいつらとならやっていける、ひたむきに前向いて挑み続ける」そんな想いが込められて制作されたというその振りは、よく動きを見るとまるで1つの物語展開を見せているような振りとなっている。それは、『Risky Business(危険な仕事)』というタイトルに正しく見合ったダンスであり、それに気づいた瞬間、たった2分程の短い時間の中で1本のショート映画を見せられているような気持ちになった。

「音楽ゲームの音楽」と、音楽文にて語るには少々邪道なジャンルかもしれない。

しかし、私は確かにこの「ダンキラ!!!」というゲームの中に、力強い「音楽」の熱意を感じた。「ダンキラ」を踊る為だけの単なる飾りの楽曲としてではない、『ダンスミュージック』という1つの音楽ジャンルとしての魅力を最大限に作り上げようとしているのだ。

たかがゲームの中での「音楽」だ。しかしそれだって、1つのれっきとした「音楽」なのだ。
それを私は、このゲームを通して強く認識させら、改めて『ダンキラ!!!』というゲームに魅了させられた。

新ワークスは今も尚、続々と生み出されている。そこには国境も簡単に超えていくようなワークスから、一部のコアなファンの心に突き刺さりそうなピコピコ音によるインストワークスまで、様々なジャンルのワークスが生まれている。

さらに6月には、これらワークスをまとめた初のアルバムのリリースも決まっており、『ダンキラ!!!』ファンとしてはとても楽しみでしかたがない。

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