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矛盾を抱えて

andymori 誰にも見つけられない星になれたら

なんとなく疲れてしまった夜、私はよくandymoriの曲を聴く。一番のお気に入りは、「誰にも見つけられない星になれたら」。

この曲はぼんやりとした肯定感を私に持たせてくれる。「もう少しこのままの自分で生きてみようか」と思わせてくれる。

初めて聞いた時には、物足りなさを感じた。

“誰にも見つけられない星になれたら
誰にも見つけられない星になれたら
この夜に in the night”

大きく盛り上がる箇所もなく、それまでと同じ歌詞を繰り返して終わる。どうしてこんなあっさりとしているのか。

そもそも「誰にも見つけられない星」は、果たして星と言えるのだろうか?
物理的に存在している星であっても、人間がそれを「星」だと認知しないと、存在しないのではないか?だとすると、「誰にも見つけられない星」は成立しないことになる。

きっとそんなことは、わかっているのだ。それでも小山田は「誰にも見つけられない星なれたら」と歌う。

誰かに見つけて欲しい、わかって欲しいという気持ち

誰にも見つけられたくない、わかって欲しくないという気持ち

「君」だけにわかって欲しい気持ち

そういう言葉で言い表せない感情が混ざっているのではないかと思う。

矛盾する気持ちがあって、どうにもできなくても、生きていていいのだ、このままの自分で生きていくしかないのだ、とゆったりと肯定してくれている気がする。

ここまで捏ねくり回して考えてきてしまったけれども、ただ照れ隠ししているだけの歌詞なのではないか、とも思う。長々と考えていたことが馬鹿らしい気さえする。

そんなことを歌詞を聞きながら考えているうちに、正しいとか間違っているとか、どうでもよくなってきて、現実に引き戻される。

明るい曲調なのに暗さを感じるのは、どこか子どもが持つような危うさがあるからかもしれない。
私は矛盾を持つこの曲が好きだ。

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