3408 件掲載中 月間賞毎月10日発表
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

星野 源 から世界の Gen Hoshino へ

うちで踊ろう - Dancing On The Inside - が紡ぐ人々の繋がり

もはや人類の危機に直面している、と言っても過言ではないだろう。
COVID-19‐新型コロナウイルス感染症‐が、みるみるうちに世界中を脅かしている。
相次ぐイベントの中止、そして外出自粛。 海外では、ロックダウンも。

この100年に一度と言われている危機を、生き抜けるのか。
自分が罹患するかもしれない、人に移してしまうかもしれない。
誰もが不安を抱えながら、過ごす毎日。
 

音楽家・俳優・文筆家である星野源が、自宅でじっとしていたら思いついたという楽曲を、インスタグラムに投稿した。 4月上旬の真夜中、唐突に。

その投稿された動画で、彼はアコースティックギターを演奏しながら、笑顔でも真顔でもないプレーンな表情で、こちらを見つめながら歌っていた。

【 うちで踊ろう たまに重なり合うよな 僕ら 】

これが瞬く間に広がっていった。 日本に、世界に。
コラボレーションの社会現象化は、おそらく彼自身も予想していなかったかもしれない。

最近の私たちは、政府や自治体からの要請で窮屈な生活を強いられる中、日常が傍にあった頃には知り得なかった人のことを、著名人や一般人を問わず、知ることができる。

こんなセンスや才能を持った人がいるのか…!
踊るだけではない、意外な物との衝撃?のコラボレーションやアニメーション、イラストなども数多くある。
それらを彼がピックアップしてストーリーズに載せ、公開している。
個性に富んだ温かい、皆が自由にステイホームの時間を過ごしている様子を観ると、ほっこりして思わず顔が綻ぶ。

もちろん、音楽性の面でも感動的な場面に遭遇することが多々ある。
学生のリモート合唱、バンドのリモート演奏。

音楽とは、何て素晴らしいのだろう。
そこには平和な時間が流れている、希望を持って生きようと前を向く人がいる。
直接会えなくても、こんなにも繋がれるのだ。

会えないからこそ、日常では出会わないであろう人と会うことができる。
ソーシャルディスタンスは、視点を変えれば世界が広がる。
大切な人が、もっと大切になり、愛おしくなる。

人は、音を楽しむために産まれてくるのではないか、とさえ感じる。
本人も公言している通り、「うちで踊ろう」は実際に身体を使って家で踊る、ということに限らない。

家に居場所がない。
外へ働きに出なければならない職業。
フィジカル面の事情。

各々に様々な状況がありながらも、心だけは、皆が共有できる場所だ。
声を出さない・出せなくても、身体を動かさない・動かせなくても、音色に耳を澄ませて楽しむ。
色々な味わい方や、楽しみ方がある。

心で、身体で。 それが、「Inside」。
【 Let’s have fun together 】
【 遊ぼう 一緒に 】
 

少し話は逸れるが、人間が生きるということ、限りある命に対して、星野源は大きな説得力を持っている。
少年の頃いじめに遭い不登校になったこと、それが尾を引いて心を病んだこと。
そして、くも膜下出血で倒れた時の、壮絶な闘病生活。
そういったエピソードを、彼は赤裸々に包み隠すことなくオープンに話す。
今、この世に星野源が生きていること自体が、奇跡だと感じずにはいられない。

先日のラジオで、彼は外出自粛で家から出ない日が続き、何もやる気が起きないと言って、あまり元気がなかった。
やっぱりそうか、自分を含め家族や友人、今を生きている人は見えない敵を恐れ、次第に気力も吸い取られてしまっている。
 

でも彼は、自らが発信した「うちで踊ろう」に沢山の人が反応してくれていることが、励みになっていると話していた。

普段、著名人と一般人は遠い距離の存在に感じるが、今回のような事態に陥ると同じ世界に暮らし、変えられない運命の下に生かされているのだと、妙な親近感を覚える。

未だ終息が見通せない中、再びアーティストとファンが同じ場所に集まれる日は来るのだろうかと、考えることがよくある。
どんなに寂しくても切なくても、世界は同じ空の下で繋がっている。
皆が懸命に生きている。

明けない夜はないと、歩く人たちがいる。
絶望の淵に立たされている人たちがいる。
人生の意味を、問い続ける人たちがいる。

今は苦しくて辛いけれど、我慢の時期。
だから、
【 うちで踊ろう ひとり踊ろう 】
【 生きて踊ろう 僕らそれぞれの場所で 重なり合うよ 】
【 うちで歌おう 悲しみの向こう 全ての歌で 手を繋ごう 】

守れる生命を守るために、自分たちに出来ることを全てやり尽くす。
雨が止んで虹が出たら、【 生きてまた会おう 】。

もう皆が頑張っているから、無理せずに。
また会える日を楽しみに、生きよう。

源さん、希望をありがとう。

  • 投稿作品の情報を、当該著作者の同意なくして転載する行為は著作権侵害にあたります。著作権侵害は犯罪です。
  • 利用規約を必ずご確認ください。
  • ハートの数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。
音楽について書きたい、読みたい