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2017年8月18日

みな (20歳)
76
この数字はTwitterやFacebookでのリツイート・いいねなどの反応数を合算して算出しています。

日比谷野外大音楽堂よりMy Hair is Badの音楽を

激アツ!ハイパーホームランツアーを振り返る

 今年5月4日(木)、快晴のGW真っ只中。私はMy Hair is Badのハイパーホームランツアーin日比谷野外大音楽堂に終始心踊らされていた。
 マイヘア史上最強に最高にかっこよく、もう言葉にできないと確信した。言葉にしてしまったら、終わってしまうような気がしていた。でも椎木知仁の叫びが野音の夜に響いた、あのかけがえない瞬間を一生忘れたくないから言葉にしようと思う。
 
 午後12時30分、霞ヶ関駅にて友達と待ち合わせ。大好きなマイヘアに、小学校以来の親友と来ていることに、感慨深くなりながら日比谷公園の物販列へ。
 13時、早めに物販の列が動き出す。歩いていると、公園の空気が心地良く、野外に相応しい青い空が広がっていた。椎木さんのTwitterは「本日は日比谷野外大音楽堂 初野外にして過去最大の単独公演 なぜか晴れてる 強烈に狙ってるし一切狙っていない ただここにいるだけ」とツイートされていて、意気込み充分のよう。物販を終えて、見渡せばマイヘアTシャツを着た人でいっぱいで、私もそのひとりなんだとワクワクが止まらなかった。そして大好きなバンドのグッズを身につける瞬間は、いつでも幸せなひと時だなと思う。
 15時、リハーサルの音が聴こえ始める。リハーサルに耳を傾けながら、ちゃんとそこに彼らがいる事実と、もうすぐ会えるというドキドキに鼓動が高まる。
16時、当日券の抽選券配布が始まって、それだけ貴重なライブだと実感する。17時の開場と同時に野音へ人が流れ込み、客席はMy Hair is Badのロゴでいっぱいに。そしてカップルの多さに驚愕。気付けば、周りをカップルとカップルになりそうな2人に囲まれた。思わず友達と私は顔を見合わせ微笑、彼らの登場を今か今かとタオル片手に心震わせて待機していた。
 17時30分、客席が少しずつ埋まってさらにカップルが増える。これほどに男女にファンを持つバンドもめったにいない。
 17時58分、iPhoneを開いて時間を気にしつつ、待ち受け画面の私と椎木さんのツーショットに胸が高まる。ツーショットのわけは、今年1月に電車でばったり椎木さんに遭遇した時のものだ。バイトの面接に行く道中、電車で『narimi』のアルバムより‟白熱灯、焼ける朝”を聴いてたら(まだイントロだった)目の前にボーカルが立っていたのだ。ドラマみたいで、明日死ぬんじゃないかと本気で思ったのが昨日のことのよう。それから4ヶ月後、ライブにてまた出会う。
 開演の18時を過ぎて、流れていた音楽が止まったことをきっかけに歓喜の声があがる。やまじゅん、バヤリース、椎木さんの順で登場しステージはアップライトで染まっていた。気合い充分の3人と共に掻き鳴らされた‟告白”に「待ってました!!」といわんばかりに一斉に手が上がった。止まらないビートにどんどんと飲み込まれていく、「マイヘアかっこよすぎる!!」と体中が会場が叫んでいた。
 『narimi』のアルバムから“ドラマみたいだ”と‟マイハッピーウェディング”でさらに加速していく。そうして曲が終わるごとに「今日は本当、ありがとう!」と言葉を添える椎木さん。MCで「今日初めて自分たちの楽屋に、お弁当が来ました!」と本当に嬉しそうに話すのが微笑ましく、そんな話が私は心底嬉しかった。会場にふわっとした空気が流れて、観客みんなが笑顔になっているのが分かった。ライブのMCといえば、最近の私生活、新しいアルバムの話などがありがちなもの。でも着々と次のステージへ前進しているバンドで、本心をストレートに話してくれるのがマイヘアなんだろう。音楽からも、彼らの人柄からも感じられる、とても暖かくて優しさと愛に溢れている感じ。それを表しているのは『一目惚れe.p.』より“真赤”だ。

〈ブラジャーのホックを外す時だけ 心の中までわかった気がした〉

 なんてドストレートに言ってのけるこの曲は、ドストライクに大好きな一曲だ。恋愛、片思い、恋をしているすべての人に届いてほしいと思う節がいくつも込められている。そんなことを思いながら、みんな今や昔の恋人を思い出しているんだな、と青い空に浮かぶ月を見てステージへに向かって手を高く上げた。

〈何も言わないで ちゃんとわかってあげるよ 今夜、帰ってくるなら 笑って許してあげるよ〉

こんな歌い出しから始まるのは、『時代をあつめて』より‟最愛の果て”だ。こんなにも恋に一生懸命で、素直丸出しで泣かせてくるフレーズ。

〈もう大丈夫だよ ちゃんとまるっと覚えてなくていいよ
できる できない じゃなくて 無理に やらなくていいよ〉

 本当に好きだという想いの果てに、愛しているんだよと素直にぶつけてくる。野外のせいか、夜のせいか、鼻をすする音があたりから聞こえた。でも私のでもあって、とめどない涙がボロボロ頬を伝っていた。思い出したのは、1年付き合って思いやりのないまま終わった恋のことだった。「大丈夫だよ」て言ってくれたら、言っていたら上手くいったのかな。辛くて泣いている時に「すぐに泣かなくてもいいよ」って言って欲しかったなと思ってしまった。
 もうずっとマイヘアの音楽に浸っていたいと思ったら、今までにないくらいの静けさで始まった‟卒業”。場所は日比谷から渋谷駅前へ。ギターの単音ひとつひとつに、ただならぬ想いが詰まっているのが分かる。私は今日までずっと、ずっとこの曲をライブで聴きたかった。というのも、昨年9月に恵比寿LIQUIDROOMで行われた「REDLINE TOUR」で“卒業”をやり忘れるという珍事件があったからだ。当時とても楽しみにしていたので、椎木さんに会った時に「なんで忘れたんですか?(笑)」と聞いてみると「なんか忘れちゃったんだよね〜(笑)」と最高の笑顔で答えてくれた。だから「日比谷で是非やってください!!」と思わず伝えてしまったのを思い出していた。

〈恋人でも 友でもない 二人からの卒業〉

 このフレーズがグッと刺さるこの曲は、愛しいとさよならが同じくらい素敵に響くのだ。私の心にも、きっと彼の心にもそして野音にも響き渡る。最新アルバムの『woman’s』より“音楽家になりたくて”にて一度ステージは終演、アンコールを求めてとめどない手拍子が鳴り響いた。
 
 再びステージに3人が揃って椎木さんが話を始めた。自分の中ではこれだ!と思っていたものが、世間というフィルムを通して、こういうのじゃダメなんだと思ったという話をしてくれた。そしてその大切な一曲‟戦争を知らない大人たち”をアンコールとし始まった。もう終わりに近づいているライブと桜の散った春に、どうしようもない悲しさを覚えた。この最後のひとフレーズにとても不安を感じるし、寂しさを感じる。

眠れば なにも わからない
なにも 感じない

Good night…

だけど、眠らないうちはきっと生きていると感じているだろうし、恋もするしバイトもするし遊びにも行くと思う。そして眠ってしまうまで、浸っていたい。ここまでに何度も椎木さんは「ありがとう」と言っていたし、「音楽は裏切らない」と話してくれた。それだけで、明日やそこから続く人生までも、信じていけそうな力強い言葉をくれた。大げさなくらいが何事も一番響くし、ちゃんと伝わるとマイヘアは教えてくれる。
椎木さんが「もうすぐ夏ですね」とマイク越しに言っていて気付いた、もう春は終わったんだなと。でも悲しくはないし、変わりゆく季節と一緒にまたマイヘアに会いに行こうと思う。良いことも嫌なことも思い出して、思い返して、忘れてもまた笑っていたい。ここまでに沢山マイヘアの、椎木さんの言葉を引用した。それくらい椎木さんの言葉にパワーがあって、マイヘアの音楽には心許せるなにかがある。これから先、彼らはもっと大きなステージへ向かって走っていく。それは寂しくも嬉しいことだ。大好きと言える音楽に出逢えて本当に良かった。愛してくれと言いながら、めいっぱいの愛をくれるバンドですMy Hair is Bad。

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