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SEKAI NO OWARIのこれまでとこれからを感じた夜

幻の命からの10年とDropoutからの10年

2020年4月30日0時を少し過ぎた頃、
私はおもむろにSEKAI NO OWARI(以下、セカオワ)のプレイリストの一番下にある楽曲「幻の命」の再生ボタンを押した。
 

“April 30, 2005
Our child became the phantom.
We named “the life of phantom”, TSUKUSHI.
It was a night with the red moon blazing beautifully.

(2005年4月30日 私達の子供は幻になりました
私達はその「幻の命」に「月詞」という名前を付けました
それは美しく燃えるような赤い月の夜でした)”

( 幻の命 / SEKAI NO OWARI )
 

この曲では15年前の今日、歌詞の登場人物である月詞は幻になったと歌っている。
つまり今日は月詞の命日であって、そのことをふと思い出したのだ。

また「幻の命」にはもう一つの大きなアニバーサリーがある。
2020年はこの曲のリリースから10周年であり、
また2020年をセカオワはバンドの10周年アニバーサリーと題している。
つまり「幻の命」はセカオワの始まりの歌なのである。

それらのアニバーサリーを意識しながら「幻の命」に聴き入っていると、凶暴なまでの純粋さが匂い立つボーカルや、危うさを感じるほど繊細なサウンドから感じる初々しさにセカオワが歩んできた10年間を感じることができているような気がした。
 
 

私がセカオワに出会ったのは7年前。
金曜日の夜に放送しているクレヨンしんちゃんから流れてきた「RPG」を聞いたとき電撃が走ったような感覚を覚え、すぐにネットでこの曲を歌っているのは誰だと調べた。
そうしてセカオワと出会い「RPG」は音楽に疎かった私の初めての大切な曲になり、初めてCDというものも買った。
「RPG」を取り憑かれたように聴く中で、この人達の別の曲も聴いてみたいという気持ちになりYoutubeでセカオワのMVを探った。

すると、私にとどめの電撃が走った。
「虹色の戦争」のMVを見ているときだった。
この曲では人間とその他の生物達との無自覚な戦争を歌っており、そして最後にセカオワはこう歌った、

“青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら
花や虫は何を願うのだろう

青色の空に神様がきて願いを1つ叶えるなら
僕等の命の炎は消えてしまうのだろう”

( 虹色の戦争 / SEKAI NO OWARI )

この歌詞を聴いたときの衝撃を私は忘れない。
この人達は私とは違う世界が見えていると感じて、より一層セカオワの虜になった。
今までは、この人達のこの曲が好きという曲単体で好きになることしかなかったが、この人達の作る音楽が好きと思える初めての経験だった。
それから私はセカオワのファンになった。
 
 

「幻の命」を聴き終わったとき、私は涙を流していた。
セカオワと共にあったこれまでのファン歴7年間の嬉しいとき、辛いときに寄り添ってくれたセカオワと、セカオワの音楽に「ありがとう」の気持ちでいっぱいになった。

「幻の命」の再生が終わり、プレイリストは一番上の楽曲を再生しはじめた。

セカオワの最新曲「Dropout」。
それはFukaseのドロップアウトしていた暗い過去から這い上がってきたという詩を、澄み渡った未来を感じさせるような明るいサウンドを奏でていた。
そして、それは未来の見えないコロナ禍を生きる私を元気付け、またセカオワに、セカオワの楽曲に助けられた気がした。
セカオワの11年目への第一歩目の作品「Dropout」。
11年目のセカオワも私は大好きだった。
 

きっと、20年目を迎えたとき私はまたプレイリストからおもむろに「Dropout」を再生し、今日からの10年間を思い出しながら「ありがとう」の気持ちでいっぱいになるだろう。

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