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ありがとう[Alexandros]

蘇るVIP PARTY2018の時間

中学生の時からずっと聞き続けているアーティストがいる。それは[Alexandros]([Champagne])というアーティストだ。大学生になったら、自分の力でお金を稼ぎ、彼らのワンマンライブに行こうと、ずっとずっと決めていた。
その念願が叶ったのは2018年の8月のあの日のことだ。飲食店のバイトでお金を貯めた私は、彼らの生の音楽を聴くために、大分の地からはるばるZOZOマリンスタジアムに訪れた。正直その日のことは鮮明には覚えていない。スタンド席の後ろの方だったので、彼らがはっきり見えていたわけではない。ただはっきりと覚えているのは、その日が最高のライブだったということ。あれは夢だったのかと言われればそんな気がしてくる。そのくらい素晴らしい空間だった。私はあの時、間違いなく、彼らの音楽に酔いしれ、熱狂し、彼らと同じ時間を共有していた。

 あの日から2年弱が過ぎた。アーティストはもちろん、身近にいるはずの家族とも同じ時間が共有できない世の中になってしまった。あの日、熱狂的に叫び、これ以上にない幸福に包まれた私も今では、InstagramやTwitterなどをぼんやりと見て、1日を終えるような生活をしてしまっていた。そんな時だった。ぼんやりと見ていたInstagramである宣伝が流れた。それは[Alexandros]のVIP PARTY 2018がYouTubeで配信されるというものだった。まさに、私があの時参加したLiveだった。久しぶりに心がときめくのを感じた。普段は早く時間が過ぎろとばかり願っている私も、ソワソワして、時間が過ぎて欲しいような欲しくないような感情に包まれた。こんな感情を抱くのは久しぶりだった。
 

 そして待ちに待った午後9時。オーケストラの音楽とともに、あの日のZOZOマリンスタジアムが映し出される。しばらくするとドラムの庄村聡泰が登場。それからメンバーが順に出てきて音が重なる。あの日と同じように、会場にいたファンと一緒に私も叫び、歌った。その場に帰ってきたかのような思いだった。spyでは『「我が人生に悔いはない」ってさ』の歌詞に泣き、starrrrrrrでは一緒に歌った。チャットで流れるコメント欄にも目を通し、ときには分かる分かるとうなづきながら、全国のファンと夢のような時間を共有した。久しぶりに人と繋がれたような気分になり、生きてると思えた。今、私たちは外出自粛要請によりなかなか外に出ることができない。それに伴って、人と繋がりにくくなってしまった。しかし、あの日にZOZOマリンスタジアムでたくさんの人と彼らが紡ぎあげる音楽を共有したように、YouTubeという場で確かに私は全国の人と音楽や想いを共有することができた。私はまだ学生という立場で、ウイルスが収まるのをただじっと待つことしかできないが、またLiveにいける日が来るまでじっとstay alive 生き続けようと思う。

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