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back numberに救われる

時をこえて助けにきた「スーパースター」の「MAGIC」 なお話

back numberについて話したいことならいっぱいある。
伝えたいことが多すぎて、うまくまとまらないのだけど、今回は、あるふたつの歌に焦点をあてて書いてみようと思う。

6枚目のオリジナルアルバムである「MAGIC」に収録されている「あかるいよるに」。
私はこの歌をはじめて聴いたとき、胸に込み上げてくるあたたかい感情とともに、ある歌が頭のなかを駆け巡った。
それは、back numberにとって2枚目のオリジナルアルバムである、「スーパースター」に収録されている「ミスターパーフェクト」だった。

“ありがとうさようなら 今までのいびつな僕よ”
(ミスターパーフェクト)
私は、自分に対してコンプレックスが多くて、自信がない。だからこそ、この歌の主人公と自分を重ね合わせてよくこの歌を聴く。
“僕はこんなものになりたかったのか ここには誰一人 自分さえいないのに”(ミスターパーフェクト)
だが、この歌の主人公は最後、自分にとっていらないと思うものを捨てすぎて、大切な人や、自分そのものを失ってしまうという結末を迎えている。
この歌はいつも、私に自分を見つめ直すきっかけをくれる。コンプレックスだと思っていることは、本当に自分にとって必要のないことなのだろうか。なんでもかんでも切り捨てていけば、完璧な人間になれるのだろうか。本当に大切なことはなんだろうか。
そんなことを考えさせてくれる大切な歌だ。
でも、この歌を聴き終わると、いつも私の頭の中には、この歌の主人公がぽつりと一人佇んでいる。いろんなものを捨てすぎて、その顔はまるでのっぺらぼうで、サイボーグみたいになった悲しげな主人公がいる。
その姿が、自分のことがよく嫌になってしまう私自身とも重なって、余計に胸が苦しくなる。

この歌の主人公を、なんとか助けられないだろうか。

そんな感情だったのかもしれない。だから、「あかるいよるに」をはじめて聴いたとき、「ミスターパーフェクト」が頭をよぎったのだろう。

“色味も形も 人と違ったっていいんだよ”
”リズムも匂いも 誰と似ていたっていいんだよ”
“だからもうどこにも行かないでね 私も離さないようにするから”(あかるいよるに)

救われた。

そこには、悲しそうに一人泣いている「ミスターパーフェクト」の主人公のことを、優しい笑顔の「あかるいよるに」の主人公が抱き締めている光景が浮かんだ。

ありがとう。
助けてくれてありがとう。

歌の主人公のことも、私自身のことも、救ってくれてありがとう。

「あかるいよるに」の歌詞すべてが、「ミスターパーフェクト」の主人公との対話のように感じた。

こんなことを考えたのは、私だけじゃないかもしれない。
けれど、こんな“魔法の話”に気付けた自分のことを、今までよりも少しだけ好きになれそうだ。

今でも、私の心のなかには「ミスターパーフェクト」の主人公が生まれる。職場でミスをしたとき、まわりに迷惑をたくさんかけてしまったとき、自分のことがすごく嫌になる。思い通りにならない自分から、逃げ出したくなる瞬間がいっぱいある。こんな自分じゃなければいいのにって思ってしまうことがある。
そんなときは、「あかるいよるに」の力を借りて、自分を助けに行く。「あかるいよるに」の主人公になって、心のなかで一人泣いている自分を助けに行く。そのたびに目の前に浮かび上がるのは、ふたつの歌の主人公が巡りあった、あの日の情景だ。

ふたつの歌の主人公が、これからも仲良くなっていきますように。

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