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『Mr.Childrenという恋人』

~あの頃へタイムスリップ~

タイトルにそのまま付けた、
このビッグネームを聞いて知らない人はいない。

根拠はないけれど、
今となれば夏目漱石の『我輩は猫である』の文頭よりも、
ボーカル桜井和寿が描く歌詞のサビは私達の頭の片隅に浸透している様に思う。

そんなMr.Childrenを初めて知ったのは“ポップジャム”という番組。
そぅ、誰もがよくある一目惚れというパターンだった。

少しハスキーでセクシーな声。
独特のマイクさばきに甘いマスクの桜井和寿がブラウン管の中で『CROSS ROAD』を響かせていた。
一目でほのかな恋をしたことを今でも鮮明に思い出せる、
あの日のあの光景が私に焼き付いて離れない。

まだ今の様にスマホもなかった頃、
この様なきっかけからMr.Childrenに引き込まれた人がたくさん居たに違いない。

これが憧れのお兄さん“桜井さん”との出逢いだった。

1989年結成。
Mr.Children(略称;ミスチル)
桜井和寿(ボーカル・ギター)、田原健一、
鈴木英哉、中川敬輔
4人組ロックバンド。

なくてはならないものは自分にとって《歌》だった。

私は時々、
曲と一緒にタイムスリップしたくなる。

1994年、
『innocent world』『Tomorrow never knows 』『everybody goes』

この頃にはすっかり“ミスチル”という彼らの放つ独特の色が世間に定着していたと思う。
爽やかでどこか憂鬱なメロディーはリスナーを虜にするまでにそう時間を要さなかった。
ヒットチャートを駆け昇り、
唯一無二のロックバンドと化したMr.Childrenは全力で走りだす。

そこから2000年までの楽曲は、
かなり考えさせられるものが多く、

『シーソーゲーム』に関しては淫靡さが面白さへシフトチェンジしてる様子に驚かされ、
人間の営みを感じさせられる。

当時かなり話題になったエルヴィス・コステロのパロディーも素敵で、
エルヴィス・コステロに声が似てると言われることがあったからだというエピソードもファンの間では有名。
スーツに黒縁メガネをかけ、
愉しくコミカルな演出をする様子に釘付けにされた。

『マシンガンをぶっ放せ』はかなりの問題作で、
…愛にしゃぶりついたんさい…
たんさい…
才能がない短才のことか、はたまた「~なさい」か。
全体の詞を読めば読むほどどっちなんだと自問自答が止まらなくなった曲だった。

怪しさ満開のイントロから何かわくわく予感させる。

欲望、善悪、性を思うがままに連ねたスペシャルな仕様は作者の闇さえ想像してしまう。
この『マシンガンをぶっ放せ』はつまり、
聴いた人が好きに解釈をしてくださいなと言わんばかりに言葉を散りばめた贅沢な逸品といえる。

2000年以降は。
『君が好き』が耳から離れなかった。

恋とためらいと生きる支えになっている人がいる。伝えたい想い。

一見直球かなと匂わせておいて意味深なこの大人のラブソングはビタースイートで甘過ぎないところがメロディの上質さを引き立てる。
タイトルも直球で迷いのないセンスがうかがえる。

『抱きしめたい』の完全な優男とうってかわって少し都会に疲れた主人公の独り言が切なすぎて、
想い人を浮かべながら一緒に口ずさめば癒された気がする不思議な曲だった。

『Sign』
どれだけの恋人達がこの曲に感動し共感したことでしょう。
終始、主人公が2人いる。

簡単に言ってしまうと“綺麗な曲”で
清々しいくらいすっきりする気持ちよさもあって。
皮肉な場面が極力カットされ、
少し男性がリードしながらも双方が同じ目線で支え合う。
そんな理想が描かれている。

思いやりと優しさを見せつけられたリスナーは桃色の気分になってしまうだろう。

この曲の隠れたポイントを紹介するとすれば、
“いつかは裸になり甘い体温に触れて
優しさを見せつけ合う”の部分を歌う桜井さんのにやけた表情に親しみと下心を感じます。
そして、
遠距離恋愛の強い味方にもなった。

やっぱり、Mr.Childrenは恋愛になくてはならない存在ということです。

恋愛と聞くと、
CHAGE and ASKAの『LOVE SONG』を好んでよく聴いていて、
イントロから伝わる神加減は素晴らしく綺麗で良曲感がすごい。

ストレートなラブソングかとおもいきや
ファンと音楽に対して作った詞だったらしい。
視点からもうすでに凡人とはちがう。

そこにASKAさんのまろみある高級珈琲の様な癒しボイスが重なっている。
92年バージョンの青いスーツがなぜか妙に格好いい。
自信に溢れた歌い方に酔ってしまう。
時代が流れても魅力的で美しい、
これが才能なのだと…

ASKAさんはいつかのBank Bandの時に桜井さんや小林武史さんとコラボし、
『はじまりはいつも雨』や『SAY YES』などを気持ちよく奏でていてすごく嬉しかった。

余談に花が咲きましたので戻りますが、
特別な存在から送られる“Sign”を見逃さずに居たい…
そんな事を考えさせられた。

この頃になると、
ようやく酸いも甘いもわかり始めて、
背伸びせず桜井さんに近づけた気がする。
『くるみ』『箒星』『しるし』
『旅立ちの唄』『GIFT』『足音』…etc
どれを取っても脳内リピート率の高いミスチルワールドの深みに一層はまっていった。

『HANABI』の詞にこんな一節がある。

“自分の不器用さが嫌い
でも妙に器用に立ち振舞う自分は
それ以上に嫌い”

この曲を初めて聴いたとき自分と詞がリンクし代弁してもらった気分になって涙を流した。

“もう一回 もう一回
何度でも君に逢いたい”が追い討ちをかけてくる。
そしてそれと同時に好きだった人がとても恋しくなってしまった。
当時ちょっと疲れていたから。

“笑っていても 泣いて過ごしても平等に時は流れる”
ほんとうに時間は残酷で美しいものです。

いくら泣いても戻れることはない。
前を見ていきたい。
大好きな歌と一緒に。

今を生きてるという大切なことを、
私も含め皆見失うときがあるかもしれない。
悲しもうが楽しもうが一刻一刻進んでる時間。

私はミスチルに出逢ったあの日から…
気づかされ、支えられて、
勇気もらって、励まされ、
ミスチルを聴きながら青春して大人になってきた。
言うなればミスチルは聖書。
それくらいでも過言ではない。

どの曲を開けても流れるメロディーに添って淡い想い出がひょっこり顔を出す。

フォトブックを開くよりも精密に、
かすれた桜井さんの声で蘇る他愛ない無邪気な青い春の記憶。

慌ただしく目まぐるしい都会の日常に時々頭が痛くなる時もあるけれど。。。
昔も今も、、、
その片隅には確かにMr.Childrenがいつも側にいて背中をそっと押してくれた。

そしてもっと確実なのは、
かれこれ27年間あのTVで出逢った時からずっと私は桜井さんに恋をしている。

私と桜井さんを繋ぐ赤い糸は、
Mr.Childrenが織り成す《歌》で繋がっているから。

『HANABI』の詞にもある様に、

―“滞らないように 揺れて流れて
透き通ってく水のような 心であれたら”―

メダカや金魚を飼っていた桜井さんが
いくら水を換えても水が濁るとペットショップの店員さんに問うと、

「水は絶えず動かして新鮮な空気を取り込んでおかないと死んでいってしまう
腐ってしまう」
と言われたことがあったそうです。

水と同じで人間の心も常に揺れ動かしていなければ濁って腐ってしまうと伝えたかったのかもしれない。
桜井さんらしい閃きですね。

腐らないように、泣いて笑って悩んで恋をして。
心を揺さぶることに勇敢でありたいと強く想う。

いつの日も生きてる証は透き通った心に打ち付けていきたい。

新曲『Birthday』『others』
更により強く輝きを増したこれからのMr.Childrenにまた驚かせられそう。
この夏の想い出はこの曲に決まりです。

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