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2017年8月29日

水たまり (16歳)
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永遠のロックスター

私が私でいられるバンド、[Alexandros]

今でも覚えている。中学2年の秋だった。

歌詞が英語の曲なんて、歌詞の意味がわからないから聴きたくないと当時の私は思っていた。だから英語の曲は聴こうともしなかったし、聴いても好きになることはなかった。

そんなある日、「ボーカルの人がカッコいいから」ただそれだけの理由で聴こうと思ったバンドがいた。[Alexandros]というバンドだった。MVを再生する。一番最初に聴こえた言葉は英語だった。英語だから何を言っているのかわからない、でもめちゃくちゃ格好いいのはわかる。とにかくもっとこの人たちを知りたい。私の中の常識を覆したバンドと出会った瞬間だった。

何度も何度も生でその音を聴きたいと願ったけれど、当時まだ私は中学生。ライブに行くことは両親が許してくれなかった。やっとその願いが叶ったのは、初めて曲を聴いてから約2年が経った、高校1年の秋だった。“-Tour 2016〜2017 〜We Come In Peace〜 -” 初日横浜アリーナ。千葉に住んでいる私は、放課後急いで横浜アリーナへと向かった。

1曲目が始まって、幕が落ちる。ステージに立つ姿が見えた時、涙がこぼれた。生で見たいと何度願っただろう。元から会えない存在なのではないか、そう思ったこともあったくらい距離を感じた時もあった。こんなにも悲しくなるなら、もういっそ好きにならない方が良かったのではないかと思ったこともあったくらい。なみだでぼやけた視線の先には、会いたいと願い続けた4人の姿がしっかりとあった。紛れもなく私にとって一番の存在であり続ける、そう強く思った夜だった。

ボーカルの川上洋平は『この歌も捨て 自らの言葉と身体で生きていけ』とcityという曲の歌詞にもあるように、結局最後は自分しかいないんだとよく言っている。自分のことは自分でしかどうすることも出来ないと。
それは一見冷たく見放すようにも感じるが、だからこそその逆が存在する。自分を信じることが大切であり、誰に何を言われても自分を貫けばいいんだと。

そんな彼の考え方に何度も救われてきたし、
私の今の考えは彼の考えにとても影響を受けている。

今の私には、音楽関係の仕事に就きたいという夢がある。今は自信を持って言えるけど、迷っていた時期があった。目指したいという気持ちはあっても、あと一歩、最後の一歩がどうしても踏み出せずにいた。そんな気持ちでOblivionという曲を聴いたとき、迷いが吹っ切れた。Oblivionには途中こんな歌詞がある。

『時間は冷酷で 待つだけでは意味が無い』

この歌詞を見て、自分から動かないとすべて始まらないのだと気付かされた。「いつかタイミングが来るだろう」と思っていたけどそんな美味しい話などない。迷ってんならやれよ、自分の人生だろ、と背中を押された気がした。
 

今[Alexandros]は、すごい勢いで大きなバンドになっている。掲げている世界一になるという目標に対してついに現実味を帯びてきた。だからこそ、私から一つ願っていることがある。

CDの売上が伸びたりライブの動員数が増える。そうやって縦に伸びるような広がり方だけじゃなくて、ロックというジャンルを聴かない人たちも聴くような、もっと言うと音楽を聴かないような人たちまでもが聴くような、横に伸びるような広がり方をしてほしいと思っている。
冒頭にも書いたように、「歌詞が英語の曲は聴きたくない」と言っていた私が、言葉が分からなくても惹き付けられた張本人だからこそ、[Alexandros]というバンドには言葉の壁を飛び越えて広がる力があると信じている。ジャンルを越えて、国を越えて、虜にさせる力が[Alexandros]には絶対にある。こんな風に信じているのはこのバンドだけだ。

[Alexandros]を好きになって夢が出来た。
自分が信じたものだけは正しいのだと、手離したくないと思うようになった。寄り添ってはくれない、一人で歩けと言う。手を引っ張って一緒に歩いてはくれないけど、踏み出せそうで踏み出せない最後の一歩を、一人で歩けるようにトンっと背中を押してくれる存在。

デビューしてから7年、今も変わらずめちゃくちゃ貧欲なバンド。どんなに売れてもいつまでも中指を立て続け、うちらについて来れなかったやつは置いていくと言った、孤高のロックスター。必死になってついていかないと置いていかれてしまう。
[Alexandros]というバンドがいる時代に生まれて、好きになることができて本当に幸せ者だと思う。中学2年の秋のあの日、[Alexandros]を見つけた当時の私に拍手を送りたい。もしあの日好きにならなくても人生損したとは思わないけど、好きになった私は絶対人生得してる。
そして[Alexandros]はいつもいつも私の思考の何歩も向こう側を行く人たち。到底追いつけそうにないし、届かない存在でいてほしい。いつか時代がこのバンドのことを忘れても、私にとっては永遠のロックスターであり続ける。いつか世界一になるその日まで、その瞬間瞬間の景色をこれからも一緒に見たい。
 

唯一私が私でいられるバンド、[Alexandros]。
[Alexandros]というバンドが存在する限り、私はどこまでも強くなれる気がする。

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