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ライブの可能性を見た

MUCCのリモートライブ、lynch.と真空ホロウのリモートコラボライブに見たライブの可能性

テレビもラジオもネットも「不用不急」だの「自粛」だのもういい加減統制みたいで耳障りに感じる。でも一番怖いのは自分と違う状況下に置かれている人のことを思いやりもせずいとも簡単に切り捨ててしまえる人間の心。ひょっとしたらウイルスよりも怖いのは人間の心かもしれない。一億総監視不寛容社会。なんて窮屈な社会を自分たちで創りあげてしまっているんだろう。
そんなモヤモヤした気持ちを抱えながら先日公開されたMUCCのリモートライブ動画を見ていたら「ニルヴァーナ」でなぜか涙が流れた。
先日5月4日にYouTubeに公開されたMUCCのライブ映像。前半はメンバーとサポートキーボードの吉田トオルさんの5人がそれぞれ別の場所で演奏したリモートライブ映像。後半は昨年末12月28日のイベント“Trigger In The BOX”のライブ映像。
リモートライブは「自己嫌悪」と「ニルヴァーナ」の2曲。「自己嫌悪」ではミヤが〈コンビニにも行きづらくなっちまったな~〉とアドリブ(?)を入れたり逹瑯も〈僕たちのだいたい80%は部屋で動画を漁っているらしいから〉と歌詞を変えて歌ったり間奏でミヤはライブの時のようにギターヘッドで他のメンバーを攻撃したりと遊び心満載。ミヤの〈誰でも良かったんです〉に上を見上げたYUKKEがそのあとちょっと笑っちゃってるのもツボ。背景にいるロバート(※ファンにはおなじみのカエルのぬいぐるみ)が吊り下げられているのがかわいそうだけど。かと思えば「ニルヴァーナ」では逹瑯が途中で画面向こうのファンに歌わせるかのように聞き耳を立てその歌声を聞いているかのようにヘッドフォンを少しずらし「よくできました!」と言わんばかりにニッと満面の笑みを浮かべた。瞬間私の心は射貫かれた。あれはヤバい、ヤバいって! その直前にマイクの位置を直し「見たな?」と言わんばかりにカメラ目線になるのもツボ。
それとこれはもしかしたら本来だったらトオルさんの期間限定メンバーとしてのラストになるはずだったヨーロッパツアーが中止になってしまったから国内外問わずファンに向けてのトオルさん期間限定メンバー卒業ライブ的意味合いも兼ねているのかなと思った。でもトオルさんは期間限定メンバーだろうとなかろうとMUCCの第5のメンバーだってそう思っています。

後半の“Trigger In The BOX”のライブ映像では6曲が見れる。
「自己嫌悪」でYUKKEの顔を撫で回したあとその手を何度も振り下ろす逹瑯。酷い(笑)。間奏ではミヤがギターヘッドで逹瑯を何度か刺すもののよろけただけで倒れない。すると今度はターゲットをYUKKEに変え、刺されたYUKKEは倒れ込む。でもその間も倒れ込んだ後もずっとベースを弾き続けている。さすが。なのに逹瑯にまで踏まれるYUKKE。そしてミヤは自害するかのようにギターヘッドを自分の腹に刺す。倒れ込むミヤ。おもむろに起き上がり再びストラップを肩にかけたところで
「時間押しちゃうよー!!!」
すかさず絶妙なタイミングで逹瑯からツッコミが入りギターを弾き出したミヤに観客からどっと笑いが起こる。その後起き上がったYUKKEを再び執拗に刺し、再び倒れ込んだYUKKEの上に乗るなどやりたい放題。その上ミヤの〈誰でも良かったんです〉で何とも言えない表情でミヤを見るYUKKE。だけど定位置に戻ったミヤはしきりにペグをいじっている。まさか…?と思っていると次のコーラスでミヤはこう叫んだ。
「チューニングも迷っちゃったー!」
そりゃあれだけ好き放題暴れてりゃチューニングも狂うでしょうよ(笑)。それを聞いたYUKKEの驚いたような何とも言えない顔もツボ。

「ハイデ」がリリースされた当時はMUCCの直の後輩でもあるギルガメッシュの解散と重なって、悲しくて辛くてどうしても聴けなかった。だから「ハイデ」がこんなに優しい曲だったなんて知らなかった。ドラムセットの前にフロント3人が集まってピョンピョン飛び跳ねている姿を見るとこのバンドの関係性は昔からそしてこれからも変わらないんじゃないかと思う。というか変わってほしくないと願う。最後に逹瑯が花束を差し出すような仕草を見せたのも印象的。

それにしてもミヤはよくあんなに飛び跳ね回りながらギター弾けるなあ。動きがカンガルーみたい。髪色もそれっぽいし。カンガルーを間近で見たことないけど。それに普段のライブではこんなに演奏中のメンバーの手元を見れることはないからSATOちがこんなに手数の多いドラマーだって気づけなかったかもしれない。

このリモートライブ映像は緊急事態宣言が解除されるまでの期間限定公開のようだけどできるなら解除されても残しておいてほしいしできることなら何らかの作品として形に残してほしいとも願います。

おそらく生演奏でリモートライブの実現はまだ難しいのかもしれない。でも将来的には…という可能性を感じたライブだった。
 

その翌日。思わぬ形で再びリモートライブを体験することになった。
5月5日のこと。何気なくTwitterを開いていたらlynch.の公式アカウントのリツイートが目に飛び込んできた。
【YouTubeライブ中! ゲストミュージシャンはlynch.より悠介さん!】
それは真空ホロウの公式アカウントのツイートだった。慌ててPCを開きYouTubeを開いた。現体制の真空ホロウを見るのはこれが初めてだった。この日披露された5曲のうち悠介が参加したのは中盤の2曲。悠介作曲のlynch.のナンバー「ENVY」のカバーと真空ホロウのナンバー「MAGIC」。lynch.のファン、そしてきっと真空ホロウのファンの方も悠介と松本明人さんが親交が深いことはご存じと思う。松本さんのふわっとした歌い方は本家lynch.のバージョンとはまた違った味わいがあって「ENVY」によく合っている。何よりギターを弾く悠介の姿を見れたことと彼の弾くギターの音を浴びれたことが幸せ。真空ホロウのお2人ありがとうございました。「MAGIC」でMIZUKIさんが楽しそうに電子ドラムを叩いていた姿が印象的。
 

もし将来新型コロナウイルスが収束し元のようにまたライブハウスで音楽を楽しめる世の中が戻ってきたとしても私の場合は元々体を壊しているのでライブハウスに足を運ぶことは難しい。でも配信ライブが一般的になればそんな私でもライブを楽しむことができるようになる。システムが整えば配信ライブでもお金を払ってライブが見れる。この2本のリモートライブを見てそんな希望を持てた。
何より好きなバンドの音を浴びれて耳と目が幸せ。

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