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プリンスの伝説の『パープル・レイン・ツアー』が無料でお茶の間に

1985年3月30日 世界は目撃した:生の王子と革命を~当時実際のライブは観られなかったけれど~

 「音楽文」に何通か投稿して採用してもらった中で、とっても印象的だったことがある。2017年に「プリンス&ザ・レヴォリューション『パープル・レイン』DELUXE-EXPANDED EDITION発売に寄せて」が音楽文に掲載された時のことだ。私の高校時代の担任の先生がそれを読んで、何とその3枚組CD+本ライブDVDのセットを購入してくれたとういうのだ。そんなの初めての経験だ。しかも敬愛する彼の作品に安からぬお金を支払ってくれのが高校時代の恩師だなんて!
 

 そんなこんなで、この文章は生粋のプリンス好き(aka同好の士)に向けてのものではない。まだプリンスを良く知らない人、知っているけど彼の生演奏を観たことがない人、あるいは自分の好きなアーティストや俳優や文筆家や漫画家やアスリートやラジオのDJやテレビの出演者が、あるいは先生や先輩や後輩や友達やたまたま近くに居た人が口にした「プリンス」という言葉、あるいは貴方がインターネットやSNS上で見かけた「プリンス」という言葉がちょっと気になった人に向けてのものだ。2016年4月21日以降にプリンスを「故人」として耳にした人、あるいは久々に意識した人でも大歓迎だ。このお茶目な天才アーティストを、貴方の人生のサウンドトラックの作曲者の一人に加えてみては如何だろうか。

 プリンスと言えば「パープル」というイメージがあるが、その元凶(!?)とも言えるのが、曲名/アルバム名/主演映画タイトル、そしてツアー名称と、これでもかとばかりに繰り出された『パープル・レイン(Purple Rain)』だろう。
 今回、その中でもファンでない皆さんには比較的触れにくいであろう『パープル・レイン・ツアー』の公演映像が、プリンス・エステート(遺産管理団体)の公式YouTubeチャンネルで期間限定【当初3日間限定だったが「好評につき5月末まで延長!」】で無料公開されているのだ。以前TVK(テレビ神奈川)のソニー・ミュージックTVで放送されたりビデオやレーザーディスクで発売されたこのライブを観たことが無かったり、2017年の再発売時に『パープル・レインDELUXE-EXPANDED EDITION』(本ライブのDVDが付属!)を購入していなかった皆さんにも是非観ていただきたい。

 ライブのオープニングだけをとチラリと紹介させていただく。

~暗転~
真っ暗な画面に、ちょっと子供のような字体で紫色の文字が書かれて行く。

> On MarcH 30th, 198FIVE
> the WORLd witnessed:

> Prince and the Revolution
> LiVE ♂♀
【上記引用符の文字は画面より引用】

 ♂♀の部分は、本当は両者が組み合わさったマークだ。後に彼の名前になってしまうシンボル・マークのプロトタイプと言えるだろう。最初の“O”は目と口が描かれてスマイル・マークになっている。

 小さく浮かび上がってくる灯はライターだろうか? フェイドインしてくる歓声。  荘厳に鳴り響くオルガンの音。  大歓声。

> 「こんにちは、シラキュース(会場都市名)そして世界」 大歓声。 ~焦らし~ 
> 「僕の名前はプリンス」 大歓声。 ~焦らし~ 
> 「そして君と遊ぶためにやって来たよ」 大歓声。
【上記引用符の「  」内はプリンスによる音声の当方の日本語意訳】

そう、これは『映画』ではないのだ。 熱狂の幕開けだ。

 オープニング曲は、フィギュア・スケートの羽生結弦さんがプリンスの没後、2016~2017年のショート・プログラムで採用して日本でも話題となった“レッツ・ゴー・クレイジー(Let’s Go Crazy)”だ。

 そこから繰り広げられる全部で2時間弱、20曲の大スペクタル・ショー。公式チャンネルでは全曲のリストが掲載されているが、ロックあり、ダンスあり、世紀末あり、エロポップあり、ギターポップあり、アルプス一万尺あり、どエロバラードあり、コンプラソングあり、シースルー尻あり、ピアノ弾き語りあり、小芝居with乱痴気騒ぎあり、バラードwith小芝居あり、神降臨あり、目隠し変態ロック野郎あり、PMRC激怒系顔出しグラインド野郎あり、自伝タイトル曲あり、色々なミュージックビデオにオマージュされた鏡演出あり、死ぬ死ぬ詐欺あり、スター宣言あり、そして大団円曲で締め!

 もしタイミング良くこの文を読んでくれた貴方が、プリンスとちょっとした接点を持ってみようかな、期間限定公開無料ライブ映像もあるようだし、という気になってくれたら幸いだ。
 

 冒頭で触れた先生には、同窓会の時にその喜びと感謝を直接伝える事ができた。オリジナルのアルバムの発売から30年以上の時を経て、そんなことも起こったりするなんて、人生も悪くない。

 でも、先生には、特にこのライブDVD映像の感想は、怖くてちょっと聴けなかった。
 ここまで読んでくれた中に、もし現役の高校生の方が居たとしたら、貴方は、このライブ映像を担任の先生に見せることが出来ますか?

 当時だったら、私も無理かなぁ。

おしまい。

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