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みんなで歌おう手洗いロック

無敵のロックンロール・スター リアム・ギャラガーの来日と僕の思い出

「やっぱり来たか!」と思った。
今年9月に開催予定のSUPERSONICで、リアム・ギャラガーさんの出演が決定している。
オアシスのデビューシングルのタイトルを冠したフェス、まさかオファーしていないはずはないだろうと思っていたが、その予想が当たって嬉しいファンの方は他にもいるのではないだろうか。
自分が一番好きなバンドのシンガー。無敵のロックンロール・スター。
同郷のイアン・ブラウンさん、The 1975、クリーン・バンディット、ファットボーイ・スリムさん、ブロッサムズも同日出演ということでUKロックが好きな僕にとっては最高の一日。
やったね!今年も最高の夏フェス体験が出来そうだ。

その一方で、彼のライブを観るたびに、個人的に「うーん」ともやもやした気持ちで帰ることが多い。

初めてのリアム体験は2009年3月24日@インテックス大阪。
オアシス最後の単独来日ツアーだ。
その日行われていたWBC決勝で、イチローがセンター前にサヨナラタイムリーを放ったのを確認して、慌てて会場へと向かった。
スケールの大きなサウンドと美しいメロディー、そしてオーラに満ち満ちた、リアムさんをはじめとするメンバーの姿。
自分が無敵になったような感覚。全てが完璧。もみくちゃになりながらも最初から最後まで大合唱しながら観たライブは、自分にとって初めてのライブということもあり、一生忘れられない体験になった。
オアシス最高!!!リアムさん最高!!!

それなのに…

2回目に観たのは’Different Gear, Still Speeding’を引っ提げて来日したビーディ・アイとしてのSUMMER SONIC 2011。
だが、’Four Letter Word’でスタートした瞬間「あれ、音小さくね?気のせい?」と思った。更に最後までつきまとった感覚は、「何かリアムさんが落ち着きないなあ」というもの。
アルバム自体は聴きこんでいたし、オアシスの曲もやったのでそれなりに楽しめたけれど、何だか違和感の残るライブだった。

3回目は’BE’での単独ツアー@Zepp Namba。
実験性を前面に押し出した作風に戸惑いながらも、「いや、こういうのも意外といいぞ」と思い、元気よく会場に向かったものの、この日も何だか音が小さい?そしてアンコールで歌われたストーンズの’Gimme Shelter’。
何だよ、無敵のスターがカバーなんかに頼ってんじゃねえよ。

4回目はソロ1作目’As You Were’リリース前のSONICMANIA。
アルバム自体は発表前だったということでタイミングは微妙だったと思う。でも先行発表された’Wall Of Glass’はめちゃくちゃかっこ良かったし、ライブもすごく期待していったのだが、全体を通して「何かメリハリ無いなあ。ぐだぐだしてんなあ」と思っていた。(そしてやっぱり音も小さい気がする)
そしてその後、ヘッドライナーのカサビアンが出てきて2曲目だったか、’Bumblebee’のイントロが流れた瞬間、思ってしまった。
おいリアム、カサビアンに負けてんぞ…

人によって色々な意見があると思う。ただ、これが僕個人のリアム・ギャラガー体験。

毎日を過ごしていく中で色々なことが起こる。
自分の周りでめまぐるしく起こる出来事に気持ちを何とか合わせていきながら、どうにかこうにか過ごしていく。全くもう!人生は大変だ。
日々大きなプレッシャーや期待を背負い、沢山の人々からの好奇の目にさらされながらもミュージシャンとしてかっこよく生きていくのは大変なことだと思う。
そんな中毎日いい状態であり続けることなんて出来ないに決まっているし、特に彼の場合、オアシス解散後の数年間はプライベートでのゴタゴタもあり、(彼自身が種を蒔いたものだったにしても)中々厳しい毎日を送っていたようだ。その気苦労は測り知れない。

それでも僕らは彼の中に夢を見てしまう。
何故なら彼が本当は最高なんだって知っているから。
どんなときだって「俺はロックンロール・スターだ」って歌ってきた。
そんな人の弱い姿なんて見たくない。
無様な姿見せてんじゃねえよ!
無敵でいられねえんならロックンロール・スターとかぶっこいてんじゃねえよ!
…と思う。

ソロアルバム2作はすごく好きだ。
ヒット請負人のマーク・ロンソンなど外部のプロデューサーにソングライティングを委ねることで、彼自身は自分の最大の長所である歌に集中することが出来ている。メロディーも美しく、歌詞も素直で率直だ。オアシスらしさを残しつつもソロで作品を出す意味がしっかり伝わるかっこいいロックンロールだと思う。実際にイギリス本国でのセールス、評価共に好調らしい。

そんなリアムさんを観るのは、今回が5回目。
出演日のヘッドライナーはThe 1975(超楽しみ)ということだが、rockin’on 6月号でのクリエイティブマン・清水代表へのインタビューによれば「奴らだったら全然いいわ」と言ったらしい。
いやいや、何言ってんだよ!今度は何年後輩にヘッドライナー譲っちゃってんだよ!
最高のロックンロールショーやって、The 1975なんか食っちゃえよ!
もう一回俺らに最高なところ見せてくれよ!!!

一昨年9月に行われた単独ツアー、僕は部署異動日の当日とかち合って観に行けなかったのだが(チケット代1万円もパー)、素晴らしいライブだったということだ。
SUPERSONICでの彼のステージを僕はめちゃくちゃ楽しみにしている。

コロナウイルスに対する恐怖が世界中に蔓延しているけれど、「感染者数も減ってはきているし、あまりずっと休んでもいられない」と徐々に経済活動が再開してきている。
とはいえ人が密集した空間になるフェス会場、本当に開催することが出来るんだろうか。
出演者やお客さんが安心してフェスを楽しむことは出来るのだろうか。
そもそも飛行機は飛ぶのだろうか。
不安材料はたくさんある。
治療薬さえ出来ていれば…と思うけれど、「もしも」を考えても仕方がない。
全ての問題が無事解決し、大きな喜びと共にSUPERSONICを迎えられますように。

SNSでリアムさんが手洗い喚起するために、’Soapersonic (音速の石鹸?)’と’Wonderwash(不思議な手洗い?)’を発表していた。まさかの新ジャンル「手洗いロック」だ。
「いや、キャラとちゃうし!」と突っ込みつつもそのユーモアに笑わせてもらい、「ああ、この人は今絶好調なんだな」と感じ嬉しくなった。SUPERSONIC当日は是非この2曲もセットリストに組み込んでもらい、大合唱をしたい。
その日までアルバムをしっかり聴きこみ、準備をしたいと思う。

無敵のロックンロール・スター、リアム・ギャラガーが来日する日を楽しみに待っている。

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