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嫌いだった音楽から生まれた出会い

エレファントカシマシと共に歩む14年

小学校ではピアノの習い事と音楽クラブ、中学校ではブラスバンド部に入部し、寝ても覚めても音楽と触れ合う毎日。
楽しむと言うよりかは、間違えないように、迷惑をかけないように、ただただ譜面と向き合う日々を送り、いつしか私は音楽が嫌いになった。
日常生活でも一切音楽を聴く習慣はなく、趣味は音楽鑑賞です、と言う人に対しても「他に言う趣味がないから仕方なく言ってるんだろうなー」と本気で思っていたくらいに。

そんな私は高校進学を機に音楽の活動を全て辞め、今までのしがらみから解放された。学校では友達とふざけて走り回ったり、ただただ平凡な楽しいJK生活が始まった。
 

…のも束の間。一学期が終わろうとしていたタイミングで、皮肉にもある音楽と出会ってしまった。
 

好きなお笑い芸人が出るからと観ていたテレビで、その芸人さんが歌った一曲。

エレファントカシマシ【悲しみの果て】
 
 

な、なにこのメロディと歌詞…
めっっっっちゃかっこいいいいいいいいー!!!

その夜からインターネットの検索履歴はエレファントカシマシ一色。次の日にはCDをレンタルしてエンドレスリピート。あれだけ嫌いだった音楽に、一夜にしてハマり、時間の流れを忘れるくらいに、エレファントカシマシを吸収する日々が始まった。
 

しかしその年、2006年。

17枚目のアルバム『町を見下ろす丘』を発売した直後だったエレカシは、さほど活動量は多くなく、失礼ながら、正直もう…これからの活動は期待できないのかな…と1人寂しく落ち込みながら、過去のテレビやライブ映像をみて一喜一憂していた。

過去の音楽だけでも、幸せだ。 
こんな音楽に出会えるなんて。かっこいい。
とりあえずこの気持ち、誰かと分かち合いたい!

クラスメイトは誰もエレカシを知らない、周りにエレカシファンも居ない。
その頃主流だったmixiで、エレカシファンを探した。

たくさん居た。エレカシを長年好きな人たちが、各々の思いを投稿していた。
そんな中に当時では珍しいJKファンが飛び込み、最初は驚かれるものの家族のように暖かく受け入れてくれ、小娘とエレカシついて語り合ってくれた。

何なら心優しい人が、行けなくなったから…と、ライブのチケットまで恵んでくれた。
(お金を払わせて欲しいと懇願した結果、半額にしてくれた)
 

そして、とある物理の授業中、携帯をいじっていた私は「えっ!!!!」と思わず声が出た。
 

エレファントカシマシレーベル移籍
第一弾シングル「俺たちの明日」リリース
CMタイアップあり!
 

爽やかな青空の下で撮影されたMVに込められたエレカシのパワーと、嬉しすぎるニュースに授業中なのに涙した。
クラスメイトも呆れつつ、こっそり一緒に喜んでくれた。
 

エレカシの新たな活躍を、一緒に歩みながら応援できる。
今や当たり前の事ではあるが、当時は本当に心の底から嬉しさがこみ上げた。
 

そのニュース直後、初めて行ったコンサートは母親を連れて。音楽ライブ自体が初めてで、右も左も分からないなか、譲っていただいたチケットを握りしめSHIBUYA-AXへ向かった。

二階席から見たエレファントカシマシは白と黒のモノクロで、昔の映像を見ているかのように現実に存在している実感が湧かない。マボロシか、、?
とにかく「東京の空」が衝撃で口があんぐり開いたままになった。母親も一晩でエレカシファンに。
 

こうして、エレファントカシマシにズブズブハマり、mixiではファンの人たちとエレカシ話をする日々が続いた。
そんななか、同い年の男の子ファンも居て、めちゃくちゃ歓喜しつつメッセージの交換をしたのを覚えている。

少し前までは大嫌いだった音楽に、気づけば救われている自分がいる。エレファントカシマシを好きになって良かった。
 
 
 

時代は流れ、エレファントカシマシはどんどん露出が増えていった。高校を卒業し、大学へ入学。ずっとエレカシを応援し続け、社会人になった。

仕事に追われ、失敗や成功に涙する。
エレファントカシマシは歳や経験を重ねるほどグッとくる。忙殺されつつも、エレカシに支えられる日々を送っていた。そんなある日、ある人から約10年ぶりに連絡が来た。mixiでやり取りをしていた同い年の男の子からだ。

その頃は離れたところに住んでいたが、転勤で私が住む近くに越すことになったと。そこから当時を懐かしむようにやりとりが始まり、エレカシの露出も多くなっていたために、話題も尽きなかった。

10年越しに、初めて会うことになった。
待ち合わせ場所から移動中、カラオケ店のモニターに「夢を追う旅人」のMVが投影されていて、偶然すぎる状況に緊張もほぐれ、エレカシトークに花を咲かせあっという間の楽しい時間を過ごした。
 

それから2年後、私たちは結婚式を挙げた。
エレファントカシマシの音楽に包まれながら。
 
 
 

あれから14年、エレファントカシマシへの愛は常に変わらない。当たり前のように入手できていたライブチケットは激戦になり、ファンの層も老若男女幅広くなった。

ひょんなきっかけからエレファントカシマシにハマり、沢山のファンの方々と出会えて幸せな10代、社会の厳しさを知り辛い日々もあったが、大切な人に出会えた20代。
来年は30代に突入する。どんな10年になるのか。
 

今やエレファントカシマシがない人生は想像もつかない。あの頃、音楽から遠ざかり、エレカシと出会っていなければどんな人生になっていたのか。

これからも、エレファントカシマシに感謝をしつつ、大切な日々を送っていきたい。

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