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音楽の力

辛い自粛生活を支えてくれた米津玄師の音楽

先日、自分の住んでいる県でもようやく緊急事態宣言が解除された。
個人的には解除されたからといって遊び歩く気には到底ならないが、世間は少しづつ日常を取り戻しつつあると思う。

職場と自宅の往復しかしない生活になって約3ヶ月。
誰もが皆1人1人色々な事情を抱えて生きていると思うが、ストレスや憂鬱の120%が家の中にあり、毎日神経を擦り減らし生活している自分にとってはこの自粛生活は生き地獄でしかなかった。
普段なら外に出る事で少しでも発散できていたが、
もうどう足掻いても逃げ出せない。
本当に苦しい日々だった。

唯一の楽しみはほんの少しの1人になれる時間に好きな音楽を聴くことだった。

米津さんの音楽に依存していた。
癒しや救い、元気や前向きな気持ち、許しや愛情。
全ての感情を彼の音楽が満たしてくれた。

ROCKIN′ONJAPAN 2019年 10月号のインタビューで
「自分は美しい音楽が出てくる蛇口のような存在でいい」
というような事を言っていた。最初にこの言葉を読んだ時は
それほど気にとめなかったけど、今思えばまさにその通りで

今日はこういう気分だからこの曲、
今日はこんな風に落ち込んでるからこの曲、
今は自己肯定感が落ちているからこの曲、

いつでもその時の精神状態に的確な音楽が再生ボタンを押すと蛇口を捻ったように流れてくる。

以前は音楽を聴くときは
何もかも忘れたいからこのバンド、
こんな気分だからこのアーティスト、

とその時の気持ちで聴き分けたりしていたから

1人の人間からこれだけ多種多様な音楽が出てくることが、ただただすごいな…と改めて感服した。
 

それでも自分でも気づかぬうちに心が疲れきっていたのか、何日か彼の音楽すら聴けない日が続いた。
1週間ほど経って導かれるかのように久しぶりに聴いたのは「海と山椒魚」だった。

「あなたの抱える憂が その身に浸る苦痛が
雨にしな垂れては 流れ落ちますように」

「零れありぬこの声が 掠れ立ちぬあの歌が
風にたゆたうなら あなたへと届いてくれ」

米津さんの言葉は、今の自分の心の中を見透かしているかのようだ。
優しくて強い歌声に溢れ出そうな黒い感情がすっと浄化されたような気がした。

目に見えない敵に怯えながらの苦しい自粛生活だけど、乗り越えられたのは大好きな音楽があったからだった。

1日でも早く以前のように誰もが純粋に音楽を楽しめる日々が戻ってきますように。

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