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2017年9月4日

monka (31歳)
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音楽とは

スタイリッシュで泥臭い、[Alexandros]に魅せられて

音楽 ー 殊、ロックという類は、若い時に聴く音楽だと心のどこかで思っていた。
 

事実、社会人になったぐらいの時からめっきり音楽と距離ができてしまった。
それは、前述した心のどこかで思っていた気持ちと、物理的に音楽に割ける時間が減ってしまったことももちろん要因ではあるのだが。

私だって学生の時には、時間はあるけどお金はない学生ながらに、バイトでコツコツお金をためてLIVEに通ったり、CDを買ったりしたものだ。そしてその時には胸を張って「音楽が好きだ」と言えた。
社会人になり私のiPodは全く更新されなくなった。実に3年以上同じ音楽を聴き続けていた。しかし思ってみれば同じ音楽を「聴き続けていた」のだった。決して聴くことをやめることはなかった。そういう意味で言えば、私の音楽に対する情熱は長い休眠状態だったのかもしれない。

仕事で多忙を極め、色彩のない毎日を送っていた2013年の冬だった。遅くに帰宅した途端に興奮気味に妹が言った。
「お姉ちゃん、今日すごい良い音楽見つけたよ」
そう言って録画していた某音楽番組を見せてくれた。それが[Champagne]ー そう、[Alexandros]だったのだった。今ではLIVEで定番の曲であり、すべてのファンが愛しているであろう曲、「starrrrrrr」をテレビ初披露のタイミングだった。
その映像を見たときの衝撃は今でも忘れない。心が揺さぶられる音楽、まるで眠っていた私の音楽に対する情熱を呼び起こすような、そういった音楽だったのだ。その夜、私は漁るようにwebで彼らの動画を見た。

その日以来、私は彼らの生の音楽を聴きたくなった。生の音楽を聴きたいと思ったのは学生以来だった。妹を誘い、夏のイベントに出ることが決まっていた彼らを拝みに行った。
今でこそLIVEチケットがなかなか取れないモンスターバンドとなった彼らだが、当時のイベントはまだ人がまばらだった。なんせイベント2日前にすんなりチケットが取れてしまったのだから。
正確に言えば、人の入りはそこそこだったが、彼らを本命で来た人々はまだ少なかったのだった。イベントの一角でやっていたLIVEスペースだったので、なんとなく入った客もいた。しかし彼らのオーディエンスを楽しませようとする姿勢は素晴らしかった。終盤「You’re So Sweet & I Love You」を演奏し終えた彼らの笑顔。
「行ってよかった」「また彼らの音楽を聴きたい」
すっかり私たち姉妹は[Alexandros]のファンになったのだった。

彼らの魅力を、「かっこいい」と評する人は多いだろう。外見的な意味でかっこいいというところでだ。わかる。とてもかっこいい。おしゃれでスタイリッシュなイメージだ。
しかし、私は外見以上の内面から出てきているであろう魅力に惹かれている。オーディエンスを楽しませようとするところ、そして個々人の高いレベルの中で紡ぎ出される音楽性。それはVo川上洋平の海外生活での苦労や、社会人になっても尚、音楽が諦められずに挑戦し続けてきた、そういった「苦労の」音楽性なのではないかとさえ思ってしまう。そして苦労を超えた高みを目指す姿勢。だからこそ、リスナーの心揺さぶられる音楽を紡ぐことができるのではないだろうか。歌詞の中にはそれを感じさせるものがたくさんあるように思う。

「泣けば良い 誰より笑えば良い
 押し殺した その感情曝け出して
 どこまでも 私は私だから
 貫いて 誰に何を言われようとも」 (starrrrrrr)

「僕が死んだって
 何も残らないから
 生きているそのうちは
 死んでたまるか」(Run Away)

スタイリッシュなかっこよさとは裏腹に、食らいついてやるんだという泥臭さ、そういった力強さが、私を惹きつける1番の魅力だ。

2014年、彼らは[Alexandros]に改名した。私は改名されるタイミングでの武道館LIVEにいた。当時飛ぶ鳥を落とす勢いで売れ始めていた頃の矢先だった。改名したことでこの先に翳りが出るのではないだろうか、音楽性が変わってしまうのではないだろうか…
しかし川上洋平(Vo)は武道館で言った、「名前は変わっても、何も変わらない」。
その言葉通り、杞憂に終わったのだった。彼らは躍進し続け、さらに大きな会場で多くの人々を魅了し続けている。

彼らのおかげで手に入れたものが2つある。1つは眠っていた音楽への情熱。もう1つはかけがえのない友人、仲間を手に入れたことだ。

音楽への情熱を封印(?)してからというもの、すっかり音楽の話をしなくなった。会社に入社し、周りに音楽が好きそうな人間がいなさそうだとはなから諦めてしまっていた。そして音楽への興味も薄れていった。
しかし、私の中で[Alexandros]熱が急速に上昇していた2013年秋のZepp tokyoのLIVEで偶然会社の人間に遭遇した。そこから私たちは急速に仲良くなった。[Alexandros]を見るために色々なフェスに行くようになった。そして、フェスに行く際、フェスに出演する他のアーティストも好きな人間も一緒に行くようになった。そしてその人間のまた友達と仲良くなった。結果、音楽で繋がる友人が増え、忘れがたい思い出を得ることができた。
「音楽は若い時に聴くものだ」ーそんなことが心にあったとは思えないほど、同年代の友人と繋がることができたのだった。
あの時、[Alexandros]に出会っていなかったら。別の道を歩んでいる自分の想像など到底つかない。
だから私にとっては特別で、1番輝いているバンドなのだ。

2016年秋、私は結婚した。
お色直しの中座の際、サプライズで妹をエスコートに指名した。
退場曲はもちろん、妹に教えてもらった[Alexandros]。

「追いかけて 届くよう
 僕等 一心に 羽ばたいて
 問いかけて 嘆いた夜
 故郷(まち)は 一層 輝いて
 ワタリドリの様に今 旅に発つよ
 ありもしないストーリーを
 描いてみせるよ」(ワタリドリ)

CMでも流れていたメジャーな曲だ。

「All this time we come and we grow
 Now it’s time that we should go
 But we both know that this is for sure
 it’s not the end of the world

 Well, see you one day」

(僕等はこれまでずっと共に歩み成長して来た
 今いよいよ飛び立つ時が来た
 それでも 僕等二人ともわかってるんだ
 これが世界の終わりではないのは確かだってことを
 そうさ、またいつか会う日まで)

音楽 ー それは人生に寄り添い、人生を豊かにするものだ。
そんな音楽を思い出させてくれたのは、紛れもなく彼らであり、これからも私は彼らを応援し続けて行く。

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