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今こそ心に響くsupernova

BUMP OF CHICKENが与えてくれる深い呼吸

 今年も6月に入り、新型コロナウイルス感染による自粛生活が少しずつ解禁されてきたがまだ全国的には気の抜けない日々が続いている。そんな中、5月末の地上波テレビには珍しくBUMP OF CHICKENの映像が2度も放映された。民放での”天体観測”のライブ映像と、NHKのSONGSに出演した際の”supernova”だ。
 supernovaは、部分的だったが大好きなフレーズが流れた。リクエストの投稿者は、医療現場で奮闘する同僚へ贈る歌とのことだった。現在忙しい医療に携わる方々に最もふさわしいと感じた。

 「人と話したりすると 気付くんだ 伝えたい言葉が無いって事 適当に合わせたりすると 解るんだ 伝えたい気持ちだらけって事」

 あるなあ、こういう思い、久しぶりの友人と会う時、初めの話題はなぜかぎこちなくなる。お互いが気をつかって天気など当たり障りないことから話して、でも一緒にいるうちにいつのまにか打ち解けて、雑談やくだらない話ばかりで自然に笑ってる。そして家に帰った後、肝心の聞きたかったことを忘れてる。でもまあいいや、と思うのだ。

 「君の存在だって こうして伝え続けるけど 本当のありがとうは ありがとうじゃ足りないんだ」

 久しぶりに会えて嬉しかったよ、ゲラゲラ笑って楽しかったよ、同じ場所で一緒に過ごした貴重な時間。それはありがとうの言葉だけじゃ伝えきれない。

 同じ場所に居て人と話をする時、お互いの体の雰囲気とか感触、話の間とか余韻は自然に感じられるもので、心を許した相手でない時はなんだか気詰まりな感じになる。それは人が呼吸をするのと同じように、ゆったりした呼吸ができてはじめて、心の中の思いを吐き出し落ち着けるのだろう。supernovaのゆっくりめのリズムと、ラララというサビはそんな安らぎを感じる。
 supernovaはカルマと共に2005年に発売された11枚目のシングルだ。前からライブの定番曲で、メンバーは指揮をとったりアレンジしたりとリスナーをいつも楽しませてくれる。ラララ~ララ、とライブ会場で一緒に歌えることは本当に楽しくて、至上の喜びを感じるのだ。
 この曲のサビをラララ、にしたということは、リスナーはそれぞれ、、自分だけの思いを込めて歌っていいのだろうなと勝手に解釈している。1番の歌詞のラララ、2番の歌詞のラララ、3番の歌詞のラララ、一個人としての”思い”は少しずつ社会へと広がる。太刀打ちできない自然現象や不可抗力に対しても、ラララと歌って感情をさらすことで、自分自身を見つめなおせる、メンタルの浄化作用がある曲だなあとつくづく思う。

「誰の存在だって 世界では取るに足らないけど 誰かの世界は それがあって 造られる」
「君の存在だって 何度も確かめはするけど 本当の存在は 居なくなっても ここに居る」
「僕らの時計は 止まらないで 動くんだ」
 
 私の住む地域は大きな災害があまりなく、被災者としても過ごした日々がないので私の危機管理の意識は低かった。ところが今回の新型コロナウイルス感染は、自分も含めて世界中の誰もが、意識を変えなければいけない状況に置かれている。自分の軸が不安定になるかもしれない。だが、今という時計は動いていく。
 自分と社会との関わり方を見直す時代はすでに始まっている。新しい生活様式という、その中身にいまいち慣れないオバサンにはハードルが高いけれど、疲れたときにはこの曲を聴こう。ラララと歌って深い呼吸を続けていこう。

 *「 」内は、BUMP OF CHICKEN supernova より引用

 
 

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