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わがままでいます!

あの日のキュウソが背中押してくれた!

  5月の連休が終わったその日、いきなり、社長に呼び出されてクビを告げられた。しかも自分の会社が不利にならないよう自己都合で辞めた事にしてくれという。怒りと呆れと先々の不安の中、思い出したのは、あの日の事だった。

2年前、キュウソネコカミのチケットが取れ、地元でも大きい部類のライブハウスへ。正直あんまり積極的な理由ではなかった。行きたいと思っていたライブにはことごとく外れ、多分外れはないと思われるこのチケットを取った。1人て行こうかと思ったら当時小4の娘がついていくと言う。ケガをさせるなと主人にもクギを刺され、モッシュに巻き込まれたりしないかなぁと不安を抱えつつの出発。
会場に着くと、ワンマンではオレ以外ダイブ禁止の文字が。ネタの仕込みかと思ったら、それは大切なファンとの約束なのだと後で知った。
定刻過ぎに前説があり、5人の登場。うわあ、雑誌のまんま。
ダンボールの小道具を出し、必死でコミニケーションを取ろうと試みるがスベったスベったを繰り返していた。田舎の人間は反応が遅いだけで、決してスベってはいない思うのだけれど。
でもその様子がライブなど年1がせいぜいの客席をほぐして行く。
すると、セイヤくんが客席にダイブ。常連さんを除き、みな何が起きたのかわかっていない。
娘がいたので後ろで見ていた私は慌てて逃げようとした。すると怖いもの知らずの娘は逆方向へ。
娘を引き戻そうとした時、頭上のセイヤくんと目が合ったような気がした。その時の目は笑っているけど、笑ってなかった。
イヤ笑ってないっていうのは不正解。私のような腰の定まらない客をグイッと自分の方へ引き込むような笑いだった。
その見事な笑顔に娘の事も一瞬忘れ、フラフラとそちらへ向かおうとする私。娘は様子を見ていた親切な他のファンの方が、無事人垣から救出してくださった。

アンコールに歌われたのは、The band。
ロックバンドでありたいだけ、と歌うこの聞いたことない歌は私の耳にずっと残った。
「嘘は辛くなるし
わがままでいたいし」

そうなんだよ!母となって15年以上、ずっと我慢してきたライブ!久々すぎるライブハウス!(って、実はこの1年位まえに長女と約16年ぶりのライブハウスを体験したのですが)
ああ、もう我慢しない!そのうち自分の健康か親の介護かでいけなくなる日々がくるんだから、その前に行けるうちに行くのよ!そうよ!

そう誓ったのが3年半前。以来夫も娘も巻き込んで、行けるモノは行きまくった。
しかし、今年はまさかのコロナ禍。しかも追い討ちをかけるように、冒頭の出来事。
でも、この際、ワガママでいよう。
冒頭の出来事に私はうなずく以外なかったけど、やめさせられるんじゃなく私が辞めてやる!
思えばあの会社に入って理不尽な事ばかり。勿論手を差し伸べてくれる人は複数いたが、朝から別室で1時間近く説教されたり、黙っていれば何か言えと言われ、言えば言い訳するなと言われ、しまいには社長と会話するだけで手が震える自分かいた。
今こそウソつかなくていいチャンスじゃないか。もう手を震わせて我慢しなくてもいいんだから。
出るとこ出たら、私勝つと思うけど、そんなヒマもカネもない。ライブ代も稼がなくちゃだし、次女の学費もこれからだ。
コロナ禍で求人は激減だけど、進まなきゃ。コロナ終わってキュウソのライブにもう一度行けた時、セイヤくんの目にガッチリ引き込まれにライブハウスに行きたい!
だから、その日までキュウソのみんな、元気で生きていてね。私も元気でライブ行けるように仕事するからね!

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