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人生の午後に

エレファントカシマシが導くもの

今日、また、クリに噛まれた。
散歩中に、クリの嫌いな犬と遭遇してしまい、いつものごとく、クリが一方的に吠えまくり、あげく、「吠える。そして私を噛む。」のワンセットを警戒して、足をガードしたら、今回は腕をやられた。これで5回目だ。
後で、確認したら、案の定出血していた。
でも、私も、クリの足を思いっきり踏んでしまったことがある。
先日、公園でかけっこしていた時、クリが突然方向返還をしたため、私のブレーキが間に合わず、「ギャン!」と泣かせてしまった。さぞや、痛かったことだろう。
私的に1勝5敗だ。
二度と噛まないように、よーく言い聞かせたが、なぜなぜしながらだから、馬耳東風というか犬耳東風だ。
何度噛まれても可愛いは変わらない。
耳がふかふかもふもふのベルベットで可愛いのだ。
クリも踏まれても、私のことを嫌いにならなかったと思う。

今日の昼食は、カレー素麺だった。デザートにサクランボと葛切りを食べた。
老夫婦の静かな午後。
不意に「人生の午後に」というエレファントカシマシの曲が浮かんだ。
「うれしいこと悲しいこと色々あるけれど つまらないよ全部全部 色あせて見えるから」
ソウルフルな曲だ。

私の40代といえば、最大の山場が自身の乳がんだ。
その時、初めて、人生が油断ならないことを知った。
家庭内でも、いろいろなことがあった年代だった。
音楽表現を持たない私は、壁に向かって心の中で一人暴言を吐いていた。
きっと、その表情は般若だ。
暴言を吐いた後は、誰にも気づかれないように、にこやかな顔で振り返るのだ。
自身の気持ちを音楽に昇華できる宮本さんが羨ましい。

50代後半からは、札幌に住んでいた老親達(義母、父、母)を我が家に引き取り、順送りで、なんとか看取り、肩の荷を下ろすことが出来た。
いろいろな重圧で涙も出ないくらいだった。
気が付けば10年の時が過ぎ、自身も老人になっていた。

介護生活が終わった、68歳の誕生日に、孫から嬉しいメッセージがあった。
美しい色合いの自作の絵の端に、「自由に生きろ」と書かれていた。
私は、電話して聞いてみた。
「あかりちゃんは、どうして、おばあちゃんに自由に生きろと書いてくれたの?」
「だって、本当にそう思ったんだもの。」
私は、その言葉に大いに勇気付けられて、人生の仕切り直しをすることにした。
「ありがとう。あかりちゃん。」
あかりは、その時、小学1年生だった。

そして、今や私は、誰にも気兼ねすることもなく、エレファントカシマシとソロの宮本さんを応援する人生を得て、人生の午後を謳歌している。

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