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心を照らす男、宮本浩次

生配信 バースデイコンサートat作業場

宮本浩次といえば、今年3月4日に初のソロアルバム『宮本、独歩。』が発売されたばかり。春には、『宮本、独歩。』を引っ提げてのライブが予定されていたが、コロナ渦(宮本いわく外的要因)で中止となった。また、出演予定だったロックフェスも軒並み中止となった。

エビバデ(エレカシ、宮本浩次のファン※)は、待ち望んでいた。宮本本人もまた、渾身の力を込めた楽曲をいち早くライブで直接届けたいという思いだったのかもしれない。

そんな中、2020年6月12日、宮本浩次54歳の誕生日に「2020 612 宮本浩次バースデイコンサートat作業場「宮本、独歩。」ひきがたり」がWOWOWオンデマンドで先行生配信された。

宮本はその2日前、インスタで「わくわくしながら準備中です」「ドーンとゆくぜ!」「ご期待ください!」と言い放った。

配信形式での初ライブは、私の期待をはるかに超えるものだった。

ライブが始まった。その第一声で完全に引きこまれる。視界がパーッと明るくなった、そんな気がした。

もうそこからは、宮本ワールドだ。ライブは宮本の作業場(いつも使用しているスタジオ)から配信された。部屋の中には、何台ものカメラと宮本ただひとり。まさに独歩だった。そこには、ステージ上を縦横無尽に動き回りながら歌ういつもの宮本の姿、いやそれ以上に気迫と使命感に満ち溢れた勇壮な一人の男が立っていた。

あの大地から湧き上がってくるような歌声と、力強くかき鳴らされたギターの音とが、脳裏に焼きついて離れない。本気で生きるって、かっこいい…

魂の叫びそのものだ。心が赴くままに歌って奏でる、音楽の神髄に触れた気がした。

コラボ曲は、宮本が自分のパート以外も歌ったり管楽器の音を歌で表現したりと、とにかくレアだった。

一瞬たりとも目が離せない。撮影側もカメラを切り替えるのが追いついていない。

ライブでは『宮本、独歩。』収録曲以外にも、「俺たちの明日」「悲しみの果て」など、エレカシのライブでは定番の曲ももちろんあった。宮本は、自身のソロ活動はエレファントカシマシのこれからにとって不可欠であるという主旨の発言をしている。彼は、ソロという孤独な旅に出たかに思えたが、その先にエレファントカシマシの未来を確かに見据えているのだ。今回のライブを見て改めてそう感じた。

ライブ中に、カメラに向かって同じ歌詞を繰り返し、語りかける場面があった。「ハレルヤ」の「ああ涙ぢゃあなく 笑いとともにあれ ハレルヤ」「幸あれ」の部分だ。みやじ(宮本の愛称)は、私たちに全身全霊で愛を届けにきた。私は、確かにそれを受け取ったのだ。

そのことに気づいたとき、私は、あったかさと切なさと入り混じった気持ちでいっぱいになった。それは、エレファントカシマシとして4人で歩んできたこれまでの道のりや彼の人生に思いを馳せていたからだ。

初期のエレカシについて語られる際、観客に対する暴言やステージ上での過激なパフォーマンスが取り沙汰されることが多い。しかし、私は1st ALBUM『THE ELEPHANT KASHIMASHI』からずっと、表面的な優しさとはまた違う優しさが彼にはあったように思う。そこには、人の心の変化に敏感で、いつも冷静に自分自身を見つめている宮本の姿があった。その歌声、楽曲を聴けばわかる。あらゆる経験を経て、今、その優しさと愛が、コロナ渦で沈む大勢の人々に届いているのだ。そして、日本を包み込んでいるのだ。

私は画面に向かって精一杯の拍手を送るしかなかった。できることなら直接、想いを伝えたかった。みやじのバースデイなのだから…

これ以上、ライブの詳しい内容を記述することは、これから見る人のために避けたい。
ぜひ、放送をチェックしてほしい。

最後に、これだけは言わせてくれ。私は、宮本浩次という男にどこまでもついていきたい。

HAPPY BIRTHDAY!!!!
この世に生まれてきてくれて、素敵な曲と愛を届けてくれて、ありがとうの言葉では足りないほどありがとう。

宮本浩次、その人と同じ時代を生きているという幸せをかみしめて…

※宮本がライブで客席に対して呼びかけるときに用いる。本人的には「エヴリバディ」。

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