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“リアル”を歌う

アーティストSixTONESの磨かれた意志

日本の音楽シーンにおいてジャニーズとは、
その輝きを絶やすことなくいつの時代にも彩りと熱狂を与えている。

だがわたし自身、21年間生きてきたもののそれ程興味を示すことはなかった。

もっとも心に残ったライブは THE ORAL CIGARETTES 主催の PARASITE DEJAVU
毎年行くフェスといえば SiM 主催の DEAD POP FESTiVAL
ライブに足を運んだのは SIX LOUNGE がダントツで多い

ロックバンドが鳴らす音楽の”リアルさ”故の”孤独さ”というものに支えられて生きてきたのだ。このフロアにしかそういった自分の求めているものはないと、そう思っていた。
 

しかし出逢うべくして出逢ったと思わざるを得なかった。それが2020年1月22日にデビューしたSixTONESである。

X JAPANのYOSHIKIが提供した彼らのデビュー曲「Imitation Rain」を初めて聴いたとき、
何層にも重なる複雑なハーモニーをとてつもなくエモーショナルに歌い上げる6人の姿に釘付けになった。

まるでこの楽曲でデビューすることがずっと昔から約束されていたような気がしてしまった。
初めて目にした私でさえ、彼らの人生そのものを体現している曲なのではないかと思った。
そう思ってしまう程、彼らが作り出す世界観には彼らの歩んできた道が緻密に投影されていたのだった。
これは”アイドル”という言葉ひとつで片付けてはいけないという焦りのような衝撃である。

彼らはとにかく音楽が好きだと言い、各々がジャンルの垣根を超えた多様な音楽ルーツをもっている。
故にその歌唱スキルや表現力も、まさに「好きこそ物の上手なれ」というところから不断の努力で磨かれてきたものに違いない。
デビュー前「光る、兆し」という彼らのオリジナル曲で「転がり続け 意志を磨いた」とかつての苦難を歌い、
デビューを経て「紅に染まるまで 雨に打たれて」と磨き抜かれたように思えた強い意志を打ち砕かれるまで、彼らは夢を追い求めることを歌った。

SixTONESが悩み苦しみ、泥臭く模索していく姿には今まで自分を支えてきてくれた数々のロックバンドに通ずるものがいくつもあるのだと気付かされた。それが”リアルさ”というものだった。
SixTONESが「Imitation Rain」で歌った決意のような迷いのような歌詞には求め続けた”リアルさ”故の”孤独さ”を痛いほど感じたのだった。

以来、今まで自分の中に創られていたアイドル像は”アーティスト”SixTONESによって大きく覆された。
出逢うべくして出逢った、大切な音楽だ。

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