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私が無垢になる瞬間

BBHFに寄せて

6月19日、初めて「有料配信ライブ」というのを観た。
この言葉自体、コロナ禍によって音楽シーンでよく耳にするようになった言葉だ。音楽業界は今、当事者ではない私から見ても、深刻な状態だと分かる。
今回このライブを観たのも、少しでも自分が応援しているアーティストの力になれたら、という気持ちがあってのことだった。
 
 

私は最近、BBHFというロックバンドの曲をよく聴いている。
このバンドの良さは歌詞、歌声の良さ、音の良さなど自分が語りきれないくらい数多くあるが、私が特に好きなのは歌詞だ。
1つの曲に焦点を絞るが、
彼らの楽曲の中に「なにもしらない」という曲がある。
私はこの曲が大好きだ。
この曲を聴いていると、無垢な自分に戻るような感覚になる。
私にとって無垢とは、「生まれたばかりの自分」を連想する。
人間、歳を取れば取るほど、無垢とは程遠いものになっていく。
特に好きな歌詞に

「僕らは何もしらない 何も知らない ここで理想を描いて ぐちゃぐちゃになって 涙を流せば 土は濡れる わからないことが花になれば それでいい 見えるのなら 君を振り返り はじめて愛せる」

というのがある。もう一度生まれてくることはできない。
でも、心は何度でもリセットできる。
この歌詞は人生で何度も起こり得る紆余曲折とその先の結果を伴った「未来」の中間的な部分を歌っているように感じる。
自己肯定感を強めてくれる。
自分が選んだ道はそのままでいいんだと、行き場を失った感情に目的地への架け橋を通してくれるような。
私の心を何度でも無垢なものにさせてくれるのだ。
 
 

前述したライブはBBHFのライブで、そこで、この「なにもしらない」が歌われた。
この数ヶ月の間、環境の変化や新しい挑戦、思い出したくもないようなものを見たり、いろいろなことがあったが、小さな画面の中で彼らが歌う姿は、そんなことがどうでもよくなるくらい大きくて真っ直ぐな音を鳴らして、私に響いてきた。
彼らの応援ができたら、という思いでチケットを買ったのに対価に見合わないくらいの大きなパワーを彼らから貰ってしまった。

でもそんな彼らだからこそこの先もずっと追い続けていくんだと確信した瞬間でもあった。ありがとう。

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