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2017年9月11日

ひよこ (20歳)

夢への活力

今の私がUVERworldからもらったもの

私は先日、UVERworldのライブに行き自分の夢を追う活力をもらった。大袈裟に聞こえるかもしれない。けれど、今の私にとっては本当に強く響く言葉、音をもらえたライブだった。
ただ、ライブには何度も足を運んだことがあるし、彼らの曲は何度も聴き、歌詞やメロディーはしっかりと染みついている。もちろん新アルバム”TYCOON”収録曲も欠かさずに聴き、一曲一曲のあのメッセージ性の強い歌詞もしっかりと受け取っていた。けれど今回のライブではある1曲が私にとっては全くの別物に聴こえた。

会場に着き、映し出された時計を見つめその時を待つ。そして時刻が10秒前を刻み始めると同時に響き渡るカウントダウン。しっかりと開始時刻通りに始まり、メンバーの登場に伴い勢いを増すオーディエンスの声。私もいつも通りたくさんの観客と同様、声を上げ、手を挙げ、あの素敵な音楽の時間を楽しんでいた。
そして数曲進んだところで穏やかで物悲しげな彰(Gt)のギターをバックにTAKUYA∞(Vo)のMCが始まった。前述したように私は以前にもライブに参戦したことがあるため、次の曲が何かという予想ができていた。また、その曲も強く訴えるメッセージがあり、なんども心に沁みることはあっても泣くことはなかった。だが今回は違った。”あなたが夢を追うことは誰にも奪えない”そんなMCを受け始まった、”ALL ALONE”。

この曲はUVERworldの新しい試みとして曲に秘めたメッセージを視覚的に捉えられるよう”1秒先 向かう者と ただ訪れる者”として映像化された物語になっている。それもあってか私はその物語のイメージが今まで強かったのだが、今回は曲に入る前のMC、自分の置かれた状況も相まって蓋をしていた想いが溢れた。

私は大学3回生であり、ジャンルは違えど同じ音楽の道で多くのことを学ばせてもらっている。だが以前にライブに来たときは自分の音楽に自信がなく、大学を出たら音楽で生きていくことをやめようと思っていたところだった。それこそ、このALL ALONEにある歌詞の一部

”一番本当に 悔しくて許せない事は
この 本気で追いかけて来た夢も
値札が付いてなくちゃ
見向きもされない 認めちゃくれない”

というところにとても共感した。全ての夢がすべての人に応援される訳ではなく、そこに商業的価値が見出される場合のみ評価される。そんなことずっと前から理解しているつもりだった。しかし実際、言われてみて初めてその事実に気付かされた。できない自分が悔しかった。周りの目がきになる自分が嫌いだった。けれど、本気で夢を追いかけたことさえ認められず、自分には無理だと言われたことが本当に悔しかったことなのか、と。
初めて聴いた時には彼らでさえそう感じることがあるのか、と愕然としたことをよく覚えている。またそれを歌詞にして素敵なメロディーに乗せてしまうところにも驚き、彼らの作る音楽に憧れを抱くと共に、やはり私は音楽と共に生きていくべきではないと感じてしまっていた。
しかし、日々音楽と触れるたび、自信はないが大好きな音楽を切り離して生きていくことができない。という想いが芽生え、今度こそ本気で夢を叶える。と決めた。そして夢のために動き出し始めた時に訪れた今回のライブでは、この曲が今までとは全く違うものに聴こえた。

曲に入る前に、それぞれが自分の夢を追うことが自由であることを訴えられ、今の自分が肯定されたように感じた。そして何度も何度も、本気でこちらに訴えかけるTAKUYA∞の歌い方、伝え方が”お前らに 言ってんだよ”という歌詞をより重く、そして今の彼らの姿をもってより説得力を持ち、私に届いた。
他にも多くの歌詞に共感し涙したが、特筆すべきは”お前はお前がやりたい事をやれ”という言葉だった。
才能がない、自信もない。そんな風に感じ、諦めたかけたことが何度もあった。けれどやはり、私は大好きな音楽を切り離すことはできない。やれるとこまでやりたいことをやろうと、その言葉を聞き決意した。今までは評価されてないから無理だ、自分では叶えられない。そんな風に思っていた。けれどそんなもの気にせず、自分がやりたいことをやることが何よりも大事であることを改めて気づかせてくれた、そんな言葉だった。

今の彼らでさえ絶え間ない努力をしている。そんな彼らに負けないよう、せっかく押してもらった背中を翻さないよう、そしてなにより夢を追う者を応援してくれる彼らに恥じないよう、私は私の夢に誇りを持ち、しっかりと向き合っていきたい。そう感じさせてくれたライブだった。

音楽の受け取り方は多種多様であり、伝えたいメッセージも受け取り手によって違ったものになるかもしれない。それこそ今回私はこのように感じたが彼らが伝えたいもの、他の人に伝わったものは私のものとは違うかもしれない。けれど音楽が持つ”力”は大きく、いい影響を及ぼすこともあれば時に傷つけることもあるかもしれない。だがこうして彼らが奏でた音楽が今、私の夢への大きな活力に変わっている。そんな音楽が好きであることを誇りに思わせてくれたUVERworldもまた、私の誇りである。
彼らの姿に感動し、憧れ、時に彼らと自分を比べて自分に失望することもある。けれども素敵な音楽に、アーティストに出会えたことが幸せなことだと言い切れるから、私は彼らからの熱い想いを受け取ったライブを忘れることはない。

私は必ず夢を叶えて、彼らにもらったこの想いを次は自分が伝えられるよう、私は私の夢と向き合いたい。

夢を追うことは誰にも奪えないのだから。

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