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2017年9月11日

megumirai (33歳)

その先の彼ら、あれからの私。

26周年。SMAPが歩く「世界に一つだけ」の道の続き

9月8日。3人が退所する当日、そして「ある記念日」の前日に木村拓哉がラジオでかけたSMAPの曲は、『This is love』と『前に!』だった。
私がラジオを聴き始めた2016年から、彼のラジオでSMAPの曲がかからなかったことは「ほとんどない」。本当に99%はSMAPの曲がかかっている(この数か月の記憶で、1週だけかからなかった週があった)。でも1度の放送で2曲かかることは本当に珍しく、私はおそらく今回初めてその偶然に立ち会った。
エンディングトークをカットした、放送時間残り2分での突然の『前に!』 。前後の曲紹介もない、突然流れて突然終わってしまった。
何とも不自然な構成。それが何を意味するのか…と考察した結果を主張するつもりはないが、何らかのメッセージ性を否定するほうが正直無理があるだろうとは思う。
唯一「SMAP」の名が残ったこの番組で、毎週彼ら5人の歌声が流れ続けている。しかも長年のファンの方によれば、逆に2016年以前は「彼の番組で毎週SMAPの曲は流れていなかった」らしいのだ。ある時期から欠かさず流れるようになった彼らの楽曲。そして、今回のような違和感のある偶然を隠しもしないこと。
 
先述した『前に!』の歌詞を改めて読み返してみると、こんな言葉が並んでいた。
 
「前に 前に 僕ら走り続け / いつか辿り着くさ 夢見てた場所へ / 前に 前に いつでも前に 前に / 空の彼方 僕ら もっともっと飛べるよ」
 
「僕たちは未来をつかまえに行くんだ / ここにたくさん大切なものがあるから 前を向いて」
 
「僕ら」「僕たち」のフレーズについ過剰に反応してしまいそうになるが、深い意味はないかもしれない。話を続けよう。
SMAPのファンになってから知ったことだけれど、木村拓哉はコンサートでこの曲を歌う際に「これから先どんなことがあっても、うちらSMAPと一緒に前に!」とマイクを通して叫ぶのが恒例だったらしい。
まっすぐで前向きな力強さを感じるこの楽曲は本人のお気に入りでもあるようで、年が明けた2017年最初のラジオでもこの『前に!』を流していた。しかも流れたのは1曲目だ。いろいろな意味を含めた新たなる年の始まりの最初の曲に選んだのがこの曲だった。
彼が選曲したのか、もしくはスタッフなのか。正確には分からないけれど、「性格」を思い浮かべると…想像するのは割と簡単なことであるようにも思える。
 
ゴシップ誌が嬉々として「さよなら」とか騒ぎ立てようとしている頃、いっぽうSMAPと名前のつくラジオ番組ではこんな胸熱な展開が繰り広げられている。本心は分からないとはいえ、SMAPが流れている事実自体が個人的には嬉しいわけで その時点でゴシップのコピーがもつ威力を簡単に上回ってしまう。
 
さて、ここから少しの間、「ただの事実」であるエピソードを羅列させてもらいたい。
「ファンの憶測の域を出ない」と思われてしまう話もあるかもしれないけれど、あくまで全て「ただの事実」である。そこに過剰な意味を見出すことはここではしない。

9月10日時点の話にはなるのだが、ほとんどのメンバーのラジオで「2017年も毎週のようにSMAPの曲が流れている」ことをファン以外の皆さんはご存知だろうか。
 
稲垣吾郎のラジオで日常的にSMAPの話題が取り上げられていること(私が送ったSMAPに関するメールが読まれたこともある)、退所直前の草彅剛と香取慎吾のラジオで、彼らの代表曲である『世界に一つだけの花』が流れたこと(それも香取慎吾の一声「世界にしよう」が合図であった)、香取慎吾が事あるごとに過去を振り返りながら「みんなで行ったね」と複数形のワードを口にしていること。大みそかに「SMAPバイバイ」と叫んでから頑なにSMAPを流さない中居正広の切ない信念。そして冒頭で挙げた木村拓哉は、中居正広とまるで対になるかのように「敢えてSMAPを流す」道を選んでいる。
さらに、約20年前に脱退した元メンバーであるオートレーサーの彼が今年「自らデザインを細かく指定して」オーダーしたというヘルメットに、偶然にも?彼らのメンバーカラーが輝く星のデコレーションが施されていること(ファン以外の人にも説明すると、星はSMAPにとって象徴とも言えるマークであるらしい。中居正広が「五つの星屑」と自分たちを表現し作詞した楽曲もあるぐらいだ)。他にもネットを騒がせたいくつかの「偶然」があるけれど、ここでは詳細は記さないことにする。万一本人たちにその真意を確認することができる機会が訪れたとしても、彼らはきっと種明かしをしない。多分5人、6人全員が。
 
正直この手の「ドラマチックな偶然」をあげればきりがないし、どの選択も事実も「全然バラバラじゃない」と思えるのは、やはり単純にファンになった後だから生まれる都合の良い感情なのだろうか?
 
「ファンにしか分からない形で」
「ファンなら分かります、伝わります」
彼らのファンになる前にもこんな言葉を見かけたことはあったけれど、その意味が理解できるような気になるのはやっぱり「こちら側」であるファンになってからだった。
都合の良い受け取り方をしているケースももしかしたらあるのかもしれないけれど、彼らがさりげなく差し出している事実はそもそも「ファンにとって都合の良い偶然」が多すぎるのだ。
 
3人に向けての言葉は「おめでとう」が適切なのか、しばらく考えてみてもよく分からなかった。けれど、お疲れさま、は言っていいよね?
誰に確認するわけでもなく、自然とそう決意することができた。
 
現状を受け入れるしかない現在になってもなお、彼ら自身がSMAPの消えない繋がりと消せない存在感をポンッと差し出してくれるのが「やっぱり彼らなのだな」と思う。あくまで、ファンには分かる形でだけれど。
また都合の良い解釈をしていいのであれば、誰よりも忘れていないのは本人たちなのだな、と思ってしまうのである。
 
「僕らはまだ夢を見れるんだ」
 
「そうさ 君が続いてくstory / Everything’s gonna be alright」

ここでも、「僕ら」だ。
でもこれはあくまで9月8日、メンバーの何人かが新たなスタートを切ると時を同じくして木村拓哉のラジオで流れた『This is love』の歌詞に含まれた言葉ですから。
その翌日にもう一つの大切な記念日が待っているだなんて、きっとただの偶然ですから。
 
2016年からの新規ファンとして言えるのは、「とにかく応援するので大丈夫です」ということ。
もう少し本音を言えば「とにかく知らないところで楽しんでいるので『しばらくは』大丈夫です」というところではあるのだけど、もちろん誰にも押し付けるつもりはない。
とにかくどんな形であれ応援しているし、とにかくまあ、多いんです。そんな新規ファンが。気のせいでは?と思う方がもしいるのなら、試しにツイッターで #SMAP新規ファン というハッシュタグを入力してみてほしい。その数の多さと熱量の高さに驚くことになるかもしれないから。
去年からの新規である私でさえも、まださらに増えているのか…!と見るたびに彼らの規格外の影響力を実感せざるを得ないのである(某冠番組の最終回からの新規ファンもかなりいるようだ。そうだよなあ)。
余談だが、SMAPファンの間ではどこをもって何を新規とするのか定義が人によってとても違いすぎているのが面白い。極端な例をあげれば、青いイナズマ(※21年前)からの新規です的な謎の感覚を持ち続けているファンもいないわけではないようなのである。謙虚の域を超えすぎている。それならば私はある意味「永遠の新規ファン」ではないのか。
ファンの「ファン継続度」が桁違いすぎてあまりに優秀すぎることも、彼らのこれまでの活動とファンへの向き合い方がとても真摯であった動かぬ証のように思っている。
 
「今見えているものだけが答えじゃないのかもしれない。」そんな思いがよぎるのは正直ファンとしては否定できない。というより、否定したくないのかもしれない。でも、解読に数年かかるような難しい問題を出されているつもりも、それを解いてやろうという意気込みもない。私は「普通のファン」として彼らを見ていきたいだけなのだ。だから数年前ファンに向けて「ついて来られる勇気があるやつだけついておいで」と話したらしい中居正広に今「だから、ついて来られるやつだけでいいっつったのに」と苦笑しながら言われているつもりもない。
 
難しいことを考えずにただ応援することを選んだって、全然いいのだと思っている。

そう、難しいことを考えなければ、あるメンバーのラジオではこれからも彼らの楽曲が流れ続けるのかもしれないし、あるメンバー同士は他愛もない話をゆるく届け続けてくれるかもしれない。またあるメンバーは今まで以上に頼もしいバランサーになってくれるのかもしれないし、あるメンバーの活躍がグループの華やかな存在感を「忘れさせてくれない」、かもしれない。これは現時点では単なる希望になってしまうけれど。

2017年になって彼らを取り巻く環境に変化はあれど、スタンスやバランスそのものは「変わりすぎていない」気がしている。
だって、彼らが今まで通りの真摯な全力で生きていこうとする限り、その姿は「バラバラの5(6)人」ではなく「これまでの活動の延長線上に立ち続ける5(6)人」なのだから。彼ら以外の誰も歩けない、世界に一つだけの道の続き。「さよなら」じゃなく「続いてくstory(『This is love』より)」なのかもしれない。年末に一度だけ流れたあの通信会社の粋なTVCMにもあったように、それは多分ー「さよならじゃ、ないよな。」
ロマンチックな解釈も含まれているかもしれないけれど、少なくともゴシップ誌の喧騒を離れたファン目線ではそう思っています。

それに、彼らは人の悪口やそれに加担するようなこともしていない。その時点でゴシップとスマップ(後半の字面は似ている…)のどちら側に好感が持てて信頼したいのかといえば、やっぱり明白なのである。
 
あんなにキラキラした上質な、多くの人が幸せな気持ちになれるSMAPというテーマパークのようなエンターテインメントを無かったことにするなんて勿体なさ過ぎるし、私の中では知らないSMAPがまだまだたくさんいる。
SMAPはSMAPとしてそのまま好きで、その上でこれからの活躍も応援し続ける。
それだけだ。
 
そして偶然にも、この日ー9月8日と9月9日が、ファンにとって素通りすることが難しい「その日」だったというだけだ。
 
まずは3人へ。30年間(!!)本当にお疲れさまでした。同じ場所で輝き続けた姿を見せてくれてありがとうございます!と同時に、これからもくれぐれもよろしくお願いします、と言わせてほしい。
 
そしてそして、偶然にも(?)その翌日が「あの日」でしたので、少し大きめの声のつもりで言わせていただきます。

SMAP、デビュー26周年おめでとう!
 
これからも応援し続けます。
知らない世界の扉を開けてくれてありがとう。
 
 
2016年からの、とある新規ファンより。

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