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Jurassic Boysは、どこまでもクールだ。

ロックンロールは、死んでいない

2016年結成のロックバンドJurassic Boysは、他のどのシーンにも、時代にもない音楽を鳴らす。

エレクトリックなギターサウンド主体の音楽は、情熱的、だったり疾走感、みたいな形容詞と共に語られることが多い気がするのだが、このバンドのサウンドは全くそんなことはなくて、かといってグランジみたいな仄暗さや、ブリットポップみたいな幸福感のようなものでもなくて、何かの型にはめて語ることが下らなく思えてくるくらい、クールだ。

去年の秋にライブで見た彼らのパフォーマンスもめちゃくちゃにクールで、汗ひとつかかず完璧なギターサウンドを届けてくれた。

あえて彼らの音楽的ルーツを辿るとすれば、ザ・リプレイスメンツの影響を公言していることや、俺が鑑賞したライブで披露してくれたシンディ・ローパーのカバーから察するに、「あの時代のアメリカ」だ。多くのバンドマンが忘れかけているアメリカへの憧れを彼らは堂々と歌い上げる。vo.Ryushoの歌唱法は、彼らと同じようにアメリカへの憧れを歌にした佐野元春や、浅井健一の影響を受けているようにも聴こえてくる。

昨年リリースされたセルフタイトルのアルバムは、彼らの決意表明ともとれる名曲Rock’n’Roll Lifeで幕をあげる。「ロックは死んだ」などといわれて久しいが、少なくともこのバンドに関してはロックは生き続けている。それも、50年代より脈々と鼓動をうつ「ロックンロール」直系の子孫として。
”Rock’n’Roll Life”なんて、真っ正面から言えるバンドは、今の日本に決して多くないだろう。だから、彼らはゴッチにも発見されたし、少しずつスターダムへの道をのぼれているのだ。

彼らの音楽は歌詞のほとんどが日本語で綴られている。そこで強調されるのはロックへの憧憬と限りない敬意に他ならない。若者が作るロック音楽といえば、肩の力が入っていて熱を上げていたり、等身大の自分を表現することが多いように思われるが、このバンドに関しては全くそんなことはなくて、自ら「ロックンロール・ライフ」の体現者として全力でひょうひょうと、カッコよくあろうとする様子だけが鮮やかに映し出される。

その姿は、今はもうほとんどいなくなってしまったギターヒーローの再来のように思えてならない。

必ずしも正面からではないが、きっと時代の要請に応えた音楽をクールに届けてくれる。Jurassic Boys、必聴です。

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