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皆さん、”感電”お済みですか?

米津玄師“感電”

 新型コロナウイルスCOVID-19感染拡大防止のため、放映延期されていた『MIU404』が6月26日(金)やっと放映され、ドラマと共に米津玄師さんの新曲”感電”も解禁されました。

 印象的な出だしにも関わらず、ドラマに溶け込むような曲が流れた時はまさに”感電”いたしました。

 歌詞はまだ公表されていませんのが、耳が驚くようなフレーズが…。

 「ワンワンワン」

 「にゃんにゃんにゃん」

 まさか、あのカッコいい曲調で、“犬のおまわりさん”のオマージュを入れてくるとは!
 さすが「フラフラフラフラ フラミンゴ」をこの世で最もカッコよく歌う米津さんだけのことはあります。

 ドラマは、初回から最近見かけないような激しいカーアクションをさらっとみせ、台詞の掛け合いはテンポよくコミカルで、一話完結でありながら根底に暗渠のように深く静かな物語が流れていることが感じられるという「待ったかいがありました!」と思える作品でした。

 今回の『MIU404』と同じ野木亜紀子さん脚本で、やはり主題歌が米津さんだった『アンナチュラル』も一話完結でありながら、根底に「愛する人を喪った悲しみ」の物語―井浦新さん演じる中堂系の恋人夕希子の理不尽な死の物語―が流れていて、主題歌”Lemon”は一話、一話に寄り添いながらも、根底に流れるその物語にぴったりとあった主題歌でした。

 ”Lemon”のキラーフレーズ

「わたしのことなどどうか 忘れてください」

は、最終回、夕希子の父親の台詞

「夕希子の旅は終わったけれどあなたは生きてください。」

と呼応しています。ドラマの中の夕希子の父親が言ったことにより、夕希子本人から恋人の中堂へのメッセージのように感じられますし、国広富之さんという、エポックメイキングなTBSのドラマ(『岸辺のアルバム』、『噂の刑事 トミーとマツ』、『ふぞろいの林檎たち』)に数多く出演しているにも関わらずアクのない不思議な役者さんがこの台詞を言うことにより、天上の声というか、全ての人に届くような言葉になった気がします。

 今回の『MIU404』の初回で、私がこれがこのドラマのテーマにつながるのではないかと思ったのは、綾野剛さん演じる伊吹藍の台詞です。

「よかったな 誰かを殺す前に捕まって。」

「機捜っていいな。誰かが最悪の事態になる前に止められる。」

 事件が起きてから駆け付けるヒーローではなくて、事件を起こさないようにするヒーローの登場。そして、そのヒーローはただ正しい人間というわけではなくて暗い狂気を背負っている。綾野剛さん、星野源さんという二人が主演なのは、普通の中に狂気を忍ばすことのできる役者さんだからでしょう。

 「悪人」という人間がいるのではなく、どの人間の中にも「悪人」と「善人」がせめぎ合っていて、何かのきっかけで悪人の部分が多くなり表出してしまう、それが犯罪で、誰しもそちら側に行ってしまう可能性がある。それを止められるのは何なのかをドラマの最後に伝えてくれる気がします。

 そして、その答えは米津玄師の“感電”の中にも忍ばされているのではないかと思います。ドラマと主題歌がどのように感応しあってゆくのか、毎週金曜日に“感電”するのが楽しみです。

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