3713 件掲載中 月間賞毎月10日発表
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私のハイライトをお届けします

拝啓 数年後の私はSUPER BEAVERと共に笑っています

「史上最低、史上最悪のタイミングでの発表です。」

フロントマンである、Vo.渋谷龍太はそう言った。

この「発表」とやらいうものは、本来ならば4月の上旬に予定されていた代々木公園でのフリーライブで、メンバーとその日会場へ足を運ぶはずであったあなたと共有するはずだった。
しかし、新型コロナウイルスの影響でライブを断念。
それならばと配信ライブを行い、伝えようと計画していた。

こうして厳しい中でも前に進もうとしているのとは裏腹に、気づいた時には世界は人と会うとすら出来なくなってしまっていた。
当然、彼等は折れなかった。次に出来ることとして、それぞれの自宅から配信を行うことに決めた。それだけ、ちゃんと顔を見せて伝えたい「発表」だった。

4月8日水曜日の20時00分。

配信は「都会のラクダSP〜自宅のラクダ〜」というタイトルを掲げて始まった。

「……こんばんは、す、す、SUPER BEAVERです…。」

と、ぎこちない挨拶で顔を見せたのは、渋谷とGt.柳沢亮太の2人だけだった。
なんと、リーダーであるBa.上杉研太とDr.藤原”32才”広明の2人は体調不良の為、この日の配信を欠席。
どこまでも彼等らしい展開だと、私もあなたもそして何より彼等自身が最もそう感じていただろう。

そんな中、いよいよ私は「史上最低、史上最悪のタイミング」で歴史的瞬間を目の当たりにすることになる。

ーSUPER BEAVER、メジャー再契約ー

発表直後、渋谷と柳沢がグッときている姿を見て私も思わずつられてしまった。

配信は、本編と特別編と合わせて13回行われた。どの回も面白くて、お腹を抱えて声を上げて笑っていた。
が、唯一第1回だけは嬉しい、安心、そして4人で発表が出来たら、という少し切ない気持ちと。こみ上げるものが多すぎてぽろぽろと涙を流した。

そんな私がSUPER BEAVERと出会ったのは、今から2年前のこと。
彼等は今年でバンド結成15周年を迎えた。
つまり、私は彼等の5分の1も知らない。
ここでファン歴が短いからとか、長いからとかということを言うつもりは全くない。そんなことではなく、メジャーから転落した10年前を知らなくても、今返り咲く報告を聞いてこれだけ思いが溢れる。それほど私にとって「SUPER BEAVER」という存在が大きい、ということだ。
だからこの先、共にメジャーという舞台で勝つ為に前から彼等を知っているあなたと、これからの知っていくあなたと、このタイミングだからこそ彼等と向き合いたい。

遡ること2年前。当時大学1年生だった私は、ゼミにレポートにテストに部活、たくさんのことを抱えていた。
初めてだらけの大学生活では、あらゆる面で他の人と比べてすぐに悲観的になった。唯一、真っ直ぐな気持ちで励んでいた部活では人間関係が上手くいかず、すっかりふさぎこんでしまった。
いつの間にか、いつも支えてくれて大好きだったはずの「音楽」すら信じられなくなっていた。

そんなある時、テレビから流れてきたある曲がある。
特にその番組を真剣に観ていた訳ではなく、観るものが無いから取り敢えず付けていただけだった。
この時、私はその「音楽」に見向きもしなかった、というよりは「どうせ、音楽にだって裏切られる」と言い聞かせて興味が無いフリをして逃げていた。裏を返せば、既に惹かれていた証拠でもある。

そうしてその曲は毎週のように私の耳に入ってきた。心にだってお構い無しに入ってきた。
聴きたくなければ、鬱陶しいのであれば、チャンネルを変えれば済むのに、変えられない。
とうとう私は自らの足で彼等に、彼等の音楽に会いに行くことになる。

私が出会った曲は「予感」。
ノリがよく、思わず踊ってしまいたくなるナンバー。
初めてフルサイズで真剣に聴いた時、1番のAメロので暗くて深い穴の底からぐいっと腕を引っ張られた。
真っ直ぐすぎる歌詞に突然、暗い所から明るい所に引っ張り出されたせいで眩しくて戸惑った。でも、不思議と心地良かった。

《どうあったって自分は自分で どうやったって誰かにはなれない ならば嫌うより 好きでいたい 想うまま 想っていたい》 ー予感

あなたは他の誰かになることは出来ないし、逆も然り。
ならばこの世にたった1人しかいない、他の誰でもない「あなた」を好きでいてよ。

と言われた気がした。

正直、自分を好きになることは難しい。
しかしこの歌と出会って、少しだけ自分を肯定出来るようになった。
こんな私も悪くないんじゃない、と。

私はそんな彼等がメジャーという舞台に立っても、今までと変わらないと思う。
勿論、良い意味で。
伝えたいこと、やりたいこと、これらは決してブレない。
彼等の真っ直ぐな想いはただただ真っ直ぐで、正に美しい直線のようなイメージ。
そしてそれは最短距離で私に、あなたに届く。
メジャーに行ったからといって、その「真っ直ぐ」をねじることもなければ、最短距離だったことが遠くなったりもしない。
1つ言えることは、その舞台に立つことによって4人やスタッフ、ファン1人1人の「真っ直ぐ」が1つになって、太くなって、より強く心に突き刺さるようになるということだけだ。

私が彼等についてこのように語ると、時々こう尋ねられることがある。

「もう少し早く出会うことが出来たら良かったのに、って思わないの?」

と。確かに、出会ったばかりの頃はそう思っていたこともある。
しかし今は胸を張って「思わない」と言いきれる。
何故なら、テレビから流れてきたあの日にSUPER BEAVERが私に会いに来た。そして、「予感」を自ら聴いたあの日に私がSUPER BEAVERに会いに行った。
それは俗に言う、偶然だとか運命だとか、そんなものではない。

《大切の意味を背負いながらも 愛する人を信じる心は 決して運命では片付かない》 ー運命

あの時出会ったことに意味があると思っているし、その「意味」というものを彼等か私、どちらかがくたばるまで共に追い続けると決めている。

それが、SUPER BEAVERと私の

《未来の続けかた》

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