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「画面越しでも、別にいいじゃん!」が教えてくれたこと

星野源10周年ライブ配信を観て

PCに繋いだテレビ画面が暗転し、それは始まった。
少し粗い画像の中、大好きな後ろ姿が歩いていく。

私は泣いていた。
ライブ開始直後に感極まって泣くなんて、今まで一度も無かったから自分に驚いた。
いつものように、桜の森のギタープレイにほぼ昇天し、
いつものように、優しさと、昔よりは少し力強さを纏った声で胸をいっぱいにした。
そして、Hello Songのアウトロで源さんは叫んだ。

「画面越しでも、別にいいじゃん!」

私は一瞬止まった。
つっかえたみたいに、飲み込めない何かが。
あれ…いつもと違う…
でもそのままにして、慌ててライブに戻った。

そうだ!違う!そうだ!、画面越しでもいいじゃんねー!って盛り上がったまんまでいたかったな…
なんで引っかかったのかな…
こんなんじゃ次も同じことを繰り返してしまう。
アーカイブ配信を見る前に“何か”の正体を突き止めようと思う。
 

源さんの叫びを聞いた時、
「今までのように、どこかに集まらなくてもライブできるじゃん?」
と言っているように私は感じた。
だから脊髄反射的に(え…動く源さんを生でも見たいんだけど…)と思った。

そして脳内で考えをめぐらす中で、配信ライブは代替案、という思い込みが自分にあることに気づいた。
今までのようなライブはできないから仕方なく配信で、みたいな。
今はこの思い込みが完全に間違っていることが分かる。
だって昨日のライブはそんな消極的なものじゃなかった。

普段お客さんを入れるフロアに円を描くように楽器を並べ、メンバー全員の顔が互いに見える陣形。
お客さんを入れない配信ライブだからこそできる演出。
カースケさんを見ながら演奏する優しい表情のハマ君の映像が、私の心に強く焼き付いている。

そうだった。
星野源という人は、不可能を可能にするだけでなく、さらに面白くするアイデアを生み出す人だった。

配信だからこそ、見せたい場面を自由に編集できる。
カースケさんのお孫さん誕生をメンバー全員でお祝いし、デレデレのじぃじぶりを堪能した、
笑顔あふれるあの幸せな時間も、源さんは視聴者と共有したかったのだ。

源さんは、「画面越し」の可能性を教えてくれたのだと思った。
アイデア次第でより自由に、より面白いものが作れる配信ライブは、今までのライブの代わりじゃない。
新しいライブの形態、ライブの多様化の一つだと。
 

ふぅ、なんとか消化できた。
こんなモヤモヤも、ライブの余韻の多様化の一つかな?
きっと見るたびに新しい感想が出てくる気がする。
こんな楽しみ方があるなんてね。
源さんはいろんな扉があることを教えてくれる。
それを開けるかどうかは“各々”に委ねつつ。
配信終了まで何回見られるかな…

源さん、いつもありがとう。
10周年おめでとうございます!

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