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音楽って、やっぱりすごい

余韻とともに「MUSIC AID FEST.~FOR POST PANDEMIC~」を改めて振り返る

「MUSIC AID FEST.~FOR POST PANDEMIC~」
この番組を見て、あなたは何を感じただろうか。

2020年、新型コロナウイルスによって私たちの生活は大きく変化している。
今まで当たり前だと思っていたことが失われていった。
命を守るために、大切な人を守るために、私たちは多くのことを「我慢」している。

そんな中、医療従事者・フロントラインワーカーズを支援するフェスとして「MUSIC AID FEST.~FOR POST PANDEMIC~」が5月31日(日)放送された。
ホストはLUNA SEAである。
通常は有料チャンネルのフジテレビONEやFOD配信にて無料放送となり、その後再放送やダイジェスト版放送、見逃し配信など一人でも多くの人が見ることができるように最大限配慮されていた。

出演アーティストはLUNA SEAの呼びかけによって集まった総勢27組。
ラインナップを見た時、出演者の幅広さにおそらく殆どの人が驚いたであろう。普段あまり交わることのない線と点が一気に交わったとでも言おうか。私自身、失礼ながら名前は知っていてもきちんと楽曲を聞いたことがないアーティストもいた。

通常フェスでは体力的な問題も含め、食事時間やお手洗いの時間などで全アーティストを見ることは難しい。どうしても好きなアーティストやよく知っているアーティストに偏って楽しんでしまう。
しかし、今回はテレビで3時間という食事も体力も問題ない環境でのフェスだ。
だからこそ今回は、食わず嫌いのようなことはせずに、3時間最初から最後まで全部真剣に見ようと心に決めていた。

その考えは私にとって正しかった。
次々と新しい発見が生まれ、色眼鏡で見てしまっていた自分を恥じた時間もあった。
「この人こんなにも歌がうまかったのか」
「こういう音楽も作ってるのか」
「魅せ方がうまいなぁ」
など一音楽ファンとして、気がつけば番組に夢中になっていた。

夢中になった理由のひとつは、リモートという手法によって生まれた「アレンジ」かもしれない。
アーティストによっては弾き語りであったり、LUNA SEAメンバーとのコラボレーションという特別感。そしてバンドのメンバー同士別の場所での収録にも関わらず伝わってくる一体感と臨場感。
それぞれ普段とは違う一面が、新たな魅力を引き立てていたのだ。

各自一曲ずつの披露だったので、他の曲も聞いてみたいと率直に思うアーティストもいた。そして実際、私は後日この日出演したアーティスト数組のCDをレンタルしに行った。
今の時代、すぐにデジタルで曲を手にすることはできるけれど、こうしてアーティストの熱意を感じると、ジャケットや歌詞カードといったデジタルでは手に入らない作品のすべてを感じたくなってしまう。
こんな風に新しい音楽へと視野が広がったのは本当に久しぶりだった。いくつになっても新しい音楽にときめくことができる喜びに気づかせてもらった。
「お目当てのアーティストだけしっかり見て終わり」にしなくて本当に良かったと思っている。
 

参加したアーティストの方々、そしてLUNA SEAのメンバー、視聴者の音楽ファン。
あらゆる人がこの時間「ありがとう」という感謝を口にしていたと思う。
それは最前線で働く医療従事者やフロントラインワーカーズの方へ。
声をかけてくれたLUNA SEAメンバーへ。
音楽を届けてくれたアーティストへ。
そして共に同じ音楽を楽しんだファンへ。
これほどまでに感謝の気持ちがあふれる時間、空間があるだろうか。音楽という繋がりが、人の思いやりや優しさの心を見せてくれた瞬間である。

これは私の完全なる予想でしかないが、出演したアーティストにビジネスのために出演した人は誰一人いないのではないだろうか。
音楽で少しでも世の中を明るくしたい、元気づけたい。
ライブが中止になり、例え画面越しでもファンとつながりたい。
そんな思いを強く抱いたアーティストばかりだったように感じた。

おそらくかなり短い期間で準備されたであろう今回の番組。
異例ともいえるリモート収録という形で出演者にも不安があったかもしれない。
しかし短時間で作られたとは思えないような最大限のパフォーマンスを披露してくれた。各々が個性を十分に発揮し、且つクオリティも保っていた。
打首獄門同好会に至っては、今回のために作られた曲が披露されるというサプライズ付きである。
きっと音楽への熱意と強い愛情がなければ成り立たなかったはずだと思う。

なんて素敵な世界なんだ。
世の中は今回のパンデミック以外にも様々な悲しい事件や事故が起きている。
でも、この番組を見ていると、世界って本当はとても平和で、誰しもがお互い助け合うことができるんじゃないかと本気で感じる自分がいた。
そして、音楽にはその力があると。
そう本気で感じたからこそ、何か行動をしたいという気持ちになり、微力ではあるが番組のチャリティーグッズを購入した。
もちろん、購入したり寄付したから偉いという話ではない。一人一人、価値観も違う。それぞれ事情があるし、無理は禁物である。
ただ、私はこの番組に感謝を示したかった。
少しでもLUNA SEAをはじめとした出演者やスタッフの皆さんが作ってくれた「素晴らしい時間」、そして心身ともに緊張状態で働いているであろう医療従事者、フロントラインワーカーズの皆さんへの感謝をグッズの購入という形で示したかった。

番組のアフタートークで話題にもあがった「MUSIC AID FEST.~FOR POST PANDEMIC~」リアルフェス。
いつの日か、何の不安もなく、今回の出演者が一堂に会すフェスが開催された時。
その空間を想像しただけで、今日も頑張ろうという気持ちがわいてくる。
人並に不安や悩みを抱えてるけれども、負けてられないという気持ちになる。
音楽というものが、自分の中でどれほどまでに大きく、そして支えられているのかを改めて痛感している。
そんな気持ちにさせてくれる
音楽って、やっぱりすごい。

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