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BUMP OF CHICKEN「Aurora」の無限の可能性

「解き放て あなたの声で」

「考え過ぎじゃないよ そういう闇の中にいて 勇気の眼差しで 次の足場を探してるだけ」(BUMP OF CHICKEN「Aurora」)

───この歌詞に感銘を受けてから早1年、当時高校1年生だった私は高校2年生になった。
 
 

幼稚園生の頃からBUMP OF CHICKENの音楽に触れてきた私。

歌詞の意味はまだ分からず、なんか好き、という理由だけで聴いてきた私も、やっと ひとつひとつの曲に “自分だけの解釈” を見いだせる年になったと思う。
 
 
 

私の中で「Aurora」は『救いの手』そのものだ。

「どこが痛いか分かったからね」「ほんの少し忘れていたね」
語尾のおかげか、これ以上ないほどに優しく聞こえるこのフレーズ。頑張れ頑張れという声を拒絶した心にも、自然にそっと入り込む藤原さんの声。
 
 

頑張ることは当たり前、耐えることこそ美徳。

人間はきっと無意識のうちに、そんな潜在意識を持ってしまっている。それは時に精神を蝕み、生きる気力すら奪ってしまう。私もそうだし、これを読んでいるあなたもきっとそうだ。
 

でも「Aurora」の歌詞は、BUMP OF CHICKENの音楽は違った。

考えすぎることも悩むことも『次への第一歩』、
泣くことは『炎』『自分と向き合う合図』。
 

悩んで悩んでもう全てが嫌になったとき、BUMP OF CHICKENからの『救いの手』が、「Aurora」に込められたメッセージが、心の本当の奥の方まで届いた気がする。

今まで忘れていた価値観を、BUMP OF CHICKENが思い出させてくれた気がした。
 
 

「Aurora」のMVには女の子が泣き叫ぶシーンがある。

仲間を失い、自分ひとりになってしまった。
楽しかった日々を思い出しては泣いて泣いて泣いて、
どうしてこうなったのかと悔やんではまた泣いて。

あれはまさに、悩む人間そのものを表現しているように思う。
どれだけ前向きになろうとしたって、どうしても後悔してしまう。過去を見つめて『ああしておけば』と悔やんでしまう。

ただMVの彼女は、弱々しくてもしっかりと立ち上がったのだ。

それこそが「Aurora」の伝えたかったことなのではないか。

弱々しくてもいいし、泣いてもいいし、悩んでもいい。
諦めずに自分の苦しさと向き合って一緒に生きていけばいい。
苦しささえ「いつか魔法に変えられる」。
 
 
 

私は高校2年生になっていじめに遭い、転校した。

時に家族や知人に厳しい言葉を浴びせられながら、自分なりに最善の方法をずっとずっと考えてきた。今もそう。
 

それでも生を諦めないのはやはり、自分にとって「BUMP OF CHICKEN」という存在が極めて大きいからだと思う。

辛いときでもBUMP OF CHICKENがいる。
藤原さんの書く歌詞は私たちひとりひとりにしっかり届くし、
チャマさんのベースは滑らかに心に入り込んでくるし、
増川さんのギターは力強く背中を押してくれるし、
升さんのドラムは底の方から強く強く支えてくれる。
 

私はBUMP OF CHICKENが大好きだし、尊敬しているし、信頼している。「Aurora」を聴いたことで、それはずっと大きな確信に変わった。
 

世の中にはきっと、当時の私よりもずっと苦しい思いをして、もう全て辞めてしまいたい、投げてしまいたいと感じている人が、数えきれないほどいるのだと思う。

でも気付いて、忘れないでほしい。

例えば周りにどうこうしてくれる人がいなかったとしても、BUMP OF CHICKENをはじめ、音楽はそっとあなたの隣にいつづける。

絶対にあなたをひとりにはしないし、突き放すようなこともしない。
 

そんな存在に気付けたとき、その人はきっとMVの女の子のように泣いて泣いて、悩んで、悔やんで───弱々しく、でも逞しく立ち上がれる気がする。
 

もし「Aurora」を聴いたことがない、MVを見たことがなければ、今すぐ聴いて、見てほしい。
 

きっとそこには、驚くほど優しく驚くほど強い『救いの手』が待っているから。

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